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勇者の色は何色?  作者: 優しい鮭
第一章 現実の色
3/8

スカイブルー

前回のあらすじ


世界の色が消えた

「ッ誰だ!!」

「私ですわ……あすか様」

可愛らしい声の持ち主はクスッと笑った後姿を現した。

「お初にお目にかかりますね……私はこことはまた別の世界の国の王女でございます。」

……へぇ、王女……って一国の姫!?

「理解がはやくて助かるが……お前は何者だ」

また別のところから声が聞こえた。今度は殺気のこもった男声だ。

「今度は誰だ!?」

僕は慌てて周りを見渡すが、目の前の姫様の姿以外は見当たらない。しかし、近くにいる気配がする。……その矛盾する感覚が僕に恐怖を植え付ける。と、

「秘書くん。勇者様を怯え上がらせてるじゃないですか……かわいそうですよ!!」

いや……貴女のその言い方の方が傷つきます。

「……ですが!! ……このような甲斐性の無さ気な人相の持ち主が伝説の勇者様だとどうして思われるのですか!?」

「人は顔ではありません!! ……確かに顔が甲斐性が無さ気でも実際にその人がどうだかは、一寸も図れません!!」

「はっ……物事をお教えする立場であるのに反対に、姫様からそのような当たり前のことをお教えられることになるとは……勇者様、この度は怯えさせてしまい、誠に申し訳ございません。どうか私をお許しください。」

……何故だろうか。フォローがフォローになっていない。それに

「謝られると余計に悲しくなるからやめろ!!」

僕は思わず駆け出していた。実は僕は運動が大の得意で、鬼ごっこのときは捕まえる速さと捕まえられる遅さは異常だとも言われた。つまり、走り出した僕は誰にも止められない。僕は姫様の前から一目散に駆け出すとあっという間に彼女達は見えなくなった。時刻は午前8時ちょうど、入道雲が遠い空で見える青空だった。

花見をしたい。

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