Box.
走って家に帰り、スコップを持ってきた。
「ポチ!ここだね!」
「ここ掘れワンワン!」
よしっ!ここだ!
スコップを足で押し、土を持ち上げ、後ろに飛ばす。スコップを足で押し、土を持ち上げ、後ろに飛ばす。スコップを足で押s……!!
ゴツンとなにかに当たった音がした。
「?」
スコップを手放し、手で砂を払う。
そこには黒い箱があった。
「箱……?」
「ワンワン!」
ポチは嬉しそうに吠えた。
その箱を持ち上げてみる。……!
「重ッ!!」
持ち上げれるぐらいの重さだが予想以上に重い。
これ……何が入ってるんだぁ?
ポチはワンワン!と吠えながら、家に向かった。
「ポチ!ちょっと待って……」
やっと家に着いた…短い道のりなのにやけに長く感じた。
金太郎は玄関で叫ぶ。
「お婆さーん! お爺さーん! なんか箱があったよー!」
すると、桃太郎をおんぶしたお婆さんが玄関に来た。
「なんですか。その箱は」
「山の土を掘ったら、この箱があったんだ。」
「そうですか。じゃあ早速開けてみましょうか。」
「うん!」
金太郎はその箱に両手をかけた。
その時、遠くからお爺さんの声が聞こえた。
「金太郎ー。どうしたんだー?」
「黒い箱を見つけたんだ! 今から開ける」
「そうか……」
お爺さんは興味がないらしい、さっきからずっとかぐや姫を見守っている。
「……黒い…箱? 金太郎、お婆さん! ちょっと待ってぇい!」
お爺さんが走って玄関に来る、その時にはもう箱を開けてしまっていた。
「その箱を……開けるな……」
その箱の中には沢山のお金が入っていた。
「……え。」
お婆さんとお爺さんと金太郎は大変喜びました。
これでお爺さんは都に働きに行かないくても良くなったのです。