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魔天道  作者: 外野透哉
7/21

第七話 かかってこい

ー前回のあらすじ

 急遽戦場に出向くことになった犬飼 魔虎たち。

そこで目にしたものは、重傷で医療部隊の元へ運び込まれてくる戦闘部隊の人たちだった。

 居ても立っても居られず、戦闘現場へ向かうことにした一行。そこで空闓くうがいと名乗る中戒魔戒と遭遇。

 無事勝利することはできるのかー

辛島 迅「ここは俺と凩と二階堂が対処する。お前ら3人は先に行け。」

犬飼 魔虎「ほんとに大丈夫か?」

二階堂 千智「はい、こう見えて17歳。一応最年長です。任せてください。」

凩 摩稀「さ、早く行きな。」

水無瀬 雫「摩稀ちゃん…」

凩 摩稀「心配すんな、これ以上被害が出ないように、手分けしよう。」

犬飼 魔虎「任せたぞ!」

 そして犬飼 魔虎、梶 才牙、水無瀬 雫は奥に向かった。


辛島 迅「意外だな。通してくれんのな。」

空闓「まあな、あんなガキ供に上戒を対処できるとは思えん。」

凩 摩稀「つまり舐めプってことね。」

二階堂 千智「なら尚更、負けるわけにはいきませんね。」

辛島 迅「さあ早速始めようか、空闓さんよぉ…」



 ―犬飼 魔虎サイド

犬飼 魔虎「なんだよこれ…」

 目にしたのは、戦闘部隊の見るも無惨な光景だった。

水無瀬 雫「ひゃっ!プ、プロの方でも全滅…!」

 一人だけ、辛うじてまだ少し息があった。地を這いながら言う。

戦闘部隊A「せ…生徒か…?い…今すぐ…逃げろ…あ…あ…あいつ…は…強す…ぎる」(グサッ)

 言い終えると、背中から貫かれ死亡した。

???「大人しく死んだふりしておけばいいものを…」

犬飼 魔虎(コイツは…やべぇ…!)

 犬飼 魔虎は、本能的に察した。『こいつは只者ではない』と。

 犬飼 魔虎は、腕と脚を変化させ、上戒の魔戒に攻撃を仕掛けるが、すり抜け、消えてしまう。

すると、別の場所から声がした。

???「無駄だ。そいつは本体じゃないから。」

梶 才牙「どこにいやがる…」

???「ここだよ。」

 すると建物の"影"から突如姿を現し、梶 才牙に飛びかかるが、梶 才牙はかわした。

???「へぇ…やるな、お前。」

梶 才牙「なるほど、影を移動…影使いか。」

???「正解だ。俺は黒影(こくえい)。」

犬飼 魔虎(おそらくこっちが上戒…)

水無瀬 雫(やばいやばい…どうしよう…ここで死ぬの…?いや、私がここで死んだらこいつは医療部隊の方に向かう…負けられない…!けど…)

黒影「さぁ、全員相手してやる。」

水無瀬 雫「輪廻解錠(りんねかいじょう) アクアリウム!」

黒影「輪廻解錠(りんねかいじょう) 影刃(えいじん)

 水の中に閉じ込めようと試みたが、影の(やいば)で破られてしまう。

 すると梶 才牙が、攻撃しようとするが、蹴り飛ばされてしまう。すかさず犬飼 魔虎も攻撃を仕掛けるが、殴り飛ばされる。

水無瀬 雫「犬飼くん!梶くん!」

犬飼 魔虎(灼槍(しゃくそう)はここでぶっ放すには規模がデカすぎる…二人を巻き込んじまう…クソ!何もできねぇのかよ!)

鬼灯「魔虎、答えが()()だとは思うな。」

犬飼 魔虎(ッ…!鬼灯!)

犬飼 魔虎(答えが…一つだとは思うな…?どういうことだよ…!)

水無瀬 雫「輪廻解錠(りんねかいじょう) 水蓮華(すいれんげ)!」

 水無瀬 雫が腕を振り、撒かれた無数の水滴が空中で睡蓮の花びらのようになり、黒影を攻撃するが、影刃(えいじん)一振りで弾かれてしまう。

水無瀬 雫「うそ…や、やっぱダメだ…」

梶 才牙(こいつ…強いな…)

 黒影が水無瀬 雫を殺そうと近づくが、犬飼 魔虎が叫ぶ。

犬飼 魔虎「待て!!俺はまだ…伸びてねぇよ…へへ…もうちょい遊ぼうぜ…!」



 ―辛島 迅サイド

辛島 迅(くそ…あーは言ったものの、この周辺に金属はねぇ…今の俺は無力に等しい…)

 すると磁仙の声がした。

磁仙「ここは村だ。ちゃんと探せ。」

辛島 迅(え?それってどういう…)

二階堂 千智「辛島さん!」

辛島 迅「ッ…!」

 空闓が辛島 迅に攻撃を仕掛けたが、なんとか凩 摩稀が突風で辛島 迅を飛ばし、間一髪で避けられた。

凩 摩稀「何ぼーっとしてんの!」

辛島 迅「悪い!」

凩 摩稀「輪廻解錠(りんねかいじょう) 痙旋風(けいせんぷう)!」

 空闓の足元から、巻き上げるような風が吹き、その風には振動も混じっていて、空闓に痙攣を起こさせる。

空闓「あーいてて、痺れるなぁ…けどまぁ…」

空闓「輪廻解錠(りんねかいじょう) 歪曲(わいきょく)

 空闓はその空間を曲げ、風を散らした。

空闓「この風が吹いてる空間を曲げてしまえばどうってことない。」

凩 摩稀(うそでしょ…私が完全に使いこなせてないってのはあるけど、同じ中戒なのに…オリジナルとはこんなに差があるの…)

二階堂 千智「輪廻解錠(りんねかいじょう) 先見(せんけん)めい

二階堂 千智「凩さん!右!左!蹴り上げ!」

 空闓の未来の動きを視た二階堂 千智は、凩 摩稀に指示を出す。

二階堂 千智(僕の能力は決して戦闘向きじゃない…けど!やらなければ!)

 二階堂 千智が攻撃しようとする。しかし…

二階堂 千智「ッ…!」

空闓「やはり、お前を先に潰しておいた方がよさそうだ。」

 空間を移動し、一瞬で二階堂 千智の目の前に詰め寄った。そして、二階堂 千智に攻撃を仕掛けようとした次の瞬間…

辛島 迅「あー、そういうことか、やっとわかったわ。」

空闓「ん?」

辛島 迅「周辺に金属は無いと思ってたが、ここは村…探せばあるじゃねぇか。フライパン、排水管、電線…なんで気が付かなかった。村の皆さんの力、お借りします!」

辛島 迅「輪廻解錠(りんねかいじょう) 磁鋼収束(じこうしゅうそく)

 凩 摩稀「すごい…」

二階堂 千智「こ、これは…!」

 包丁や電線など様々なありとあらゆる金属が辛島 迅の元に集まる。集めた金属を空中に掲げた。

辛島 迅「磁鋼発散(じこうはっさん)!」

 集めた金属を一斉に空闓に向かって放出する。

辛島 迅「かかってこいよ、空間野郎!」

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― 新着の感想 ―
やはりピンチにっ。Σ(-∀-;) 先生ー、何処行ってるのー!? プロの方……。 そこは専門用語作らないのです?? 王道パターン回でした。 何かこう、一級呪術士的な。 A級戦魔士みたいな。
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