第十一話 課題
ー前回のあらすじ
黒影との戦闘中に現れたのは、一ノ瀬 千弥だった。
彼は圧倒的な強さで、空闓、黒影を瞬殺するが、なんと彼が契約したのは、ランクが一番下の下戒という事実が発覚する。
犬飼 魔虎「ど、どういうことだよ…!」
鬼灯が姿を現した。
鬼灯「事実だよ。」
犬飼 魔虎「鬼灯!」
鬼灯「あいつが契約したのは確かに下戒だ。ただし、あいつは"オリジナル以上"に力を使いこなしている。言うなれば100%どころか、500%使いこなす。故にあいつは、"契約者最強"なんだ。」
犬飼 魔虎「嘘だろ…」
辛島 迅「ブッ壊れすぎるだろ…」
一ノ瀬 千弥「まあヴェクタの本来の力は、ベクトル操作と言っても、ちょっと方向変えたり、浮かせたりするくらいだからねぇ。」
そうして、村を出て医療部隊と合流した。
永瀬 脩「みんな!」
永瀬 脩がみんなの元へ走って駆け寄る。
永瀬 脩「みんな…すまない…」
すると犬飼 魔虎は言った。
犬飼 魔虎「気にすんなって先生、俺が引き止めたんだから。」
しかし、永瀬 脩の顔はまだ暗い。
そして医療部隊の人たちに治療してもらう。
犬飼 魔虎は、辛島 迅を優先して治療するように頼む。
犬飼 魔虎「こいつ、一番重症なんだ、頼む。」
全員治療終了する。
そして東京へ帰ろうと、空港へ向かう途中
犬飼 魔虎「あーやっぱ、ちょっと観光していかね?せっかく来たんだし!」
一ノ瀬 千弥「僕は構わないよ!」
辛島 迅「俺もいいぞ!」
二階堂 千智「いいですねぇ。」
水無瀬 雫「私も!」
凩 摩稀「お腹空いたー!」
梶 才牙「くだらん。」
犬飼 魔虎「つれねぇなぁ、本当はお前も観光したいくせにー」
梶 才牙「うぜぇ…」
永瀬 脩が、意味深な表情を浮かべて、7人を見つめる。何もできなかった自分に呆れている。
犬飼 魔虎「ん?永瀬先生?」
永瀬 脩「ううん、なんでもない。」
犬飼 魔虎「先生も行こうぜ!」
永瀬 脩の中で心の引っかかりが取れない。
永瀬 脩(なんで…僕は……)
観光終了後の飛行機で
犬飼 魔虎「一ノ瀬、一瞬で帰れるのに、なんでわざわざ飛行機で?」
一ノ瀬 千弥「だめかい?みんなと帰りたかったからだよ!」
辛島 迅「永瀬先生?なんだよ、そんな辛気臭い顔して。」
永瀬 脩「ん?あ、いや、なんでもないよ!」
永瀬 脩は、引きつった笑顔でそう言った。
そして、聖与に到着する。
犬飼 魔虎「疲れたー!」
辛島 迅「やっと着いたー!」
そして、犬飼 魔虎、梶 才牙、辛島 迅、水無瀬 雫、凩 摩稀は寮のそれぞれの部屋に帰る。
犬飼 魔虎は、自室に戻るとすぐさまベッドへダイブした。
犬飼 魔虎「はぁ…疲れたー……黒影強かった…」
そのまま犬飼 魔虎は眠りに落ちた。
―これで、それぞれ克服すべき課題がはっきりした。
自分の無力さに打ちひしがれた者(辛島 迅・二階堂 千智)、強敵を目の前に諦めてしまった者(凩 摩稀)、敵に操られ、返って足手纏いになってしまった者(水無瀬 雫)、いざという時自分が一番強いと思い込み、最終的には助けられてしまった者(梶 才牙)、そして…周りとの差を肌で感じ、落胆してしまった者(犬飼 魔虎)。
残された課題は多い。しかし、それを乗り越えた先に何があるのか、どんな景色が広がっているのか、犬飼 魔虎たちは、その先へ進むために奮闘していく。
"悲しみのない世界をこの手に"
もう誰も悲しませない。そんな想いで、彼らはこれからも闘っていく。守りたいものを、守るために。
ついに「村に潜む影編」終了です!
まだまだ未熟者ですが、皆さんに楽しんでいただけるよう頑張ります!この作品は、何話で完結とかの予定は決めてますので、ダラダラ引き延ばすつもりは一切ありません!
これから長い間、何卒よろしくお願いします。




