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彼と過ごした 一年間  作者: 栄吉
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お隣さん

「ただいま」


玄関を開けると見慣れないくつがある


「誰かお客さん来てるの?」


えっ


僕は目を疑った


母親と一緒に


『お帰り』


と言った人物は


今日来た転入生だった


「お隣に引っ越してきたんですって


わざわざ挨拶しにきてくれたのよ


学校も陽向(ひなた)と同じだって言うし」


こんなにも母親が喋るのは


とても機嫌が良いときだ


多分


イヤ、


間違いなく


彼を気に入ったのだろう


「一人暮らしなんですって


だから、ウチでご飯食べていってって


言ってたの」


「はっ?


おかしいだろう


初対面の相手に


いきなりそんなこと言うの


それに、だいたいお前人にご馳走できるような料理


できないだろう」



僕の母親はすごく料理が下手だ。


陽向(ひなた)が作って」


「はっ?何言ってるんだ


今日はお前の飯当番だろ」


母親とは二人暮らしだ


普段は僕がご飯を作っているが


仕事が休みの時だけは


母親が作ることになっている



「あっ、僕帰るから」


「ちょっと待って」


僕は思わず転入生の腕を掴んでいた



学校では席も隣


偶然にも家も隣


これは運命かも知れない


「今からご飯つくるから食べていって


あっ、迷惑でなければだけど」


「ありがとう、お呼ばれするよ」



■■■■■■■■■■■■■■■


「ただいま」


彼が帰って来たようだ


「誰かお客さん来てるの?」


『お帰り』


彼の母親と一緒に僕も言う


「お隣に引っ越してきたんですって


わざわざ挨拶しにきてくれたのよ


学校も陽向(ひなた)と同じだって言うし」


彼は驚いた顔をしている



「一人暮らしなんですって


だから、ウチでご飯食べていってって


言ってたの」


「はっ?


おかしいだろう


初対面の相手に


いきなりそんなこと言うの」


そりゃあそうだ


でも、僕はうれしかった


彼と仲良くなれるチャスだとおもったから



「それに、だいたいお前人にご馳走できるような


料理できないだろう」



陽向(ひなた)が作って」


「はっ?何言ってるんだ


今日はお前の飯当番だろ」



「あっ、僕帰るから」


「ちょっと待って」


突然彼が僕の腕を掴んだ



「今からご飯つくるから食べていって


あっ、迷惑でなければだけど」


「ありがとう、お呼ばれするよ」






























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