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かの光は汝を溶かす  作者: さわのかな
1/1

想い

あの日から、


何度も何度も思い出す。


彼女と再会を果たしたあの日を何度も、何度も…


久しぶりに見た彼女の姿は、


私を混乱させたが、胸の高鳴りはやはり変わらなかった。


出会った頃の大人びた言動も、何もかもそのままだったから。


とても、懐かしいと思った。



しかし、その再会を心から喜ぶ事は出来なかった、


何故なら、彼女が私達の前に現れたという事実は、



悲しい結末に向かっていくのだとわかっていたから。



でも、悲劇を終わらせようとする彼女に力を貸せるのは私しかいない。



だから、私はこの小さな箱を内側から少しずつ



破壊していこうと思う。



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