「危険な見学」①
境 護朗は何にでもなれる五核使い 「ジョーカー」!どのクラスに入るか選ぶ為に五核使いについて勉強中である。そして、今回の授業はバトルの見学だった!いったい誰が戦っているというのか……っ!
もう銃声だけで誰が戦っているのは察してるのですが?モネ先生なんか今にも死にそうな顔しているんだけど??
「ユナさん、やっぱりやめにしませんか?戦いを見学するにしても他にあるでしょ?ね?」
モネ先生がユナさんの裾を引っ張る。今にも泣きそうな顔で。
「いいえ、護朗にとって一番参考になると思うので見てもらいます。」
いやだよぉ……流れ弾で死ぬんじゃないかな、僕。
……と、同時に僕の頬を音速で何かがすり抜ける。頬が薄く切れ、血が滲んできた。
「護朗!伏せて!」
「うわぁぁぁ!?」
「きゅう……」
いつの間にか、スキルを発動していたユナさんが叫ぶ。僕とモネ先生は咄嗟に伏せ……訂正、モネ先生だけは気絶して、ユナさんは僕達を守るように巨大な爪を構えて防御態勢に入った。
こっそり上の方を見ると、奈津子先輩がアサルトライフルで二人の生徒と戦い合っていた。
「やっぱり奈津子先輩じゃん!もうヤダよぉー!」
「目を背けないで、護朗。あれが実力者の戦いよ。」
仕方なく僕は戦闘を見守ることに……。二人の五核使いは素早い動きで奈津子先輩を翻弄していく。
「私達は2人で1人!いくらリアルクラス最強と言えど、獣のスピードには付いてこれまい!」
「ビーストクラスは集団戦が苦手と言われるが、私達は違う。双子のコンビネーションを見よ!」
「……ふん…っ」
素早くて微かにしか見えないが、2人1組の五核使い女の子は猫耳と尻尾が生えており、斑点の入った金の毛皮の手脚になっており、まるでファンタジー世界にいる獣人のようだった。
「あれはビーストクラスだよね?見た目通りなら…。でも、ユナさんとは全然違う……。」
ユナさんも腕は変化しているが、それは動物というより恐竜の骨みたいなもの。更にそれ以外の部位は全く変わっていなかった。
「よく気づいたわね。ビーストクラスは大きく分けて二種類。“Nタイプ”と“EXタイプ”があるの。どちらも体を動物に変化することで身体能力を上げるのだけど、Nタイプは現在も生きる動物がモデルでEX(Extinct)タイプは絶滅動物がモデルよ。あの子達は…サーバルキャットをモデルにしているNタイプね。」
「へぇ…すごい……」




