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こんな条件が良い異世界生活なんてつまらない  作者: 麻谷 響
やっぱり俺は損していた
1/1

なに?人生ってこんな難しいものだったの!?

俺の名前は “麻谷 響” クラスに一人はいるであろうアニメオタクでネトゲ廃人で教室じゃ名前も覚えられないような地味なタイプの奴だ。 そしてこういうキャラの奴の約9割は抱えているであろうあの人生を苦しめる理由の6割を占めるといっても過言ではない。そう、いわいるコミュニケーション障害。通称“コミュ障”だ。

しかしながら俺はそんじゃそこらの廃人とは違い、まだ唯一人生を救える“かもしれない”キッカケがある。それも普通の奴なら超絶こころ踊るやつだ。そう俺が人生をやり直すため神様がくれたであろう最初で最後。一生に一度のチャンス!そう  ー異世界への門ー  が…


まあ「いきなりなにいってんのこいつ?」とか「頭おかしいんじゃね?」とか思っているだろうがこれにはふか~い事情があるのだ。

これは遡ること約30秒前…え?ついさっきじゃねぇかって?だが君たちも今の俺の状況がわかればそんなことは言えまい。人間はこんなにも短い時間にこんなにも多くのことを考えることができるのだということを実感されられた。 俺の前に現れた……否、俺の目の前にあったはずのものを飲みほしそこにひとつの生命として降臨した“こいつ”は確かに俺に対してこう言ったのだ 「お迎えにあがりました。我が主アサヤ ヒビキ様。」と…

それは、ホントに突然起こった。普通にボッチで家に帰ろうとしていたらこいつがでてきた。説明すればこれだけで済んでしまうのに、何とも不思議な世界だなぁなんて思っていると"こいつ"はまた喋りはじめた。

「響さま。行きましょう我らの住むべき世界に。そう異世界に!」

なにが楽しいのか最後のほうは妙に張り切り、元気な感じが聞いてとれた。

とはいえ......ー

「結局なにこれ。どういう状況?」

当たり前の反応だと響は思う。いきなり現れ自分を主と呼び、挙げ句の果てに異世界レッツゴーとかバカまるだしじゃね?思わず苦笑がもれる。

「何が面白いのですか??さあパッパと持っていきたい物、欲しい物を指定して異世界に向かうのです!」

いや、だからなんでそんな......  ?んん?待てよ??

「今欲しい物なんでも指定してって言ったな??」

欲丸出しの姿に苦笑いしつつも"こいつ"は

「そうですよ。あっちに行く前なら何でも用意できますよ。」

「まじか!」

人生捨てたもんじゃねえな......と思っていたら

「ちなみに後10分以内に決めないと無効ですよ?」

「え?」

と間抜けに出た疑問系の言葉を、逆に疑問符が出てきそうな眼で返す"こいつ"。

「そういうの先に言おうね!?」

数秒後、思考が追い付きとっさに慌て出す。

「あ!そういうことでしたか!申し訳ない!」

言葉では謝っているが眼では笑っている。こいつやなやつやん。


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