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神童、仲間と共に旅に出る!

神童渡。

ジャンヌ・ダルク。

ジル・ド・レェ。


そしてまだ見ぬシエルとレマ。


冒険が今、始まろうとしている。

星屑の宝石。漆黒の大洋。そして紅に輝く月。

少女が見上げると壮大な夜空が広がっている。多くの人々はこの景色を、この空を、賛美し感嘆するのだろう。だが少女はその空を悲しく思う。もうじき、見られなくなると思うと...

★★★★★

ジャンヌはこの教会を拠点として『聖霊騎士団セイクリッドナイツ』と呼ばれる異能力者(DT)たちによる対魔王の協会ギルドを立ち上げたという。


現在は(何故か俺も含まれているが)12人でそれぞれこの国『アタラクシア王国』に散り散りになって活動しているという。....つまり、この街にいるのはジャンヌとジルに俺、そして街を警備しているシエルとレマという女らしい。5人パーティーということか。

....美女希望。


そして俺が最も気になっていたDTと呼ばれる単語についてだ。

ある日魔王が突如この世界『アヴァロン』に来て人間に

宣戦布告をした。魔王軍、通称『二十八頭クラン魔物カラティン』によってこの世界の国はほぼ壊滅へと陥った。

三つの国を残して。


西にあるという、武力と規律の国 『アスタナシア帝国』。

南にあるという、自然と平和の国 『ニルバーナ共和国』。

そしてここ、東にある愛と勇気の国 『アタラクシア王国』。


愛と勇気?どっかで聞いたような....まぁいいか。


この三国が協力して魔王の手先を捕らえ、解剖。

『運命』と呼ばれる異能力原子を発見したという。

それを何人かの聖職者たちや、兵士、町人たちに投与した。

その一人がジャンヌらしい。


まぁつまり、魔王たちに対抗するために異能力者は作られた。

そいつらは、『運命保有者』と呼ばれるように。

それを略した結果、『DTディスティニー テイマー』という通称で呼ばれているらしい....。


「なんか他にもあっただろ!?てかなぜ略した!!?」

そこまで聞いてジャンヌにつっこみを入れる。


現在夜の8時といったところだろうか?

俺たち、ジャンヌとジルと俺は街を歩いている。


ジャンヌが言うには、

「今夜には出発しますよ?

早く魔王に行き着かなければなりませんから!」

とのことだ。


それで町で警備をしているという二人を迎えに行っている

というわけだ。その道中で色々と聞いていた訳だが。


「DTがどうかしたのですか?神童さんは手加減していたとはいえ、

ジルを倒した立派なDTです!だからDTであることに自信を持っ」

「持てるかぁぁぁ!!!」


DTという単語が連呼されるこの世界。

この調子ならまだまだ連呼されるのだろう。

....あぁ、帰りたい。

っていかんいかん!モテるまで帰りまテン!!


ちなみに俺の能力は《超越オーバーロード》とジャンヌ

に名付けられた。他人の能力を奪う能力。これほど恐ろしい

能力を聞いたことがない、と彼女はいっていた。

つまり俺はチート能力者ってわけだ。

....ある意味ありふれてるけどな。


「着きましたよ!シエルはここにいるはずです!!」


そんなことを思っているとどうやら着いたらしい。


「ここは....図書館?」


「はい。彼女は街に来ると必ずここで本を読んでいるんですよ?」


なるほど。読書家タイプのヒロインが....あれ?警備は?


「さぁ入りましょう!」


どんな子かという好奇心と警備に対する不信感を抱きつつ

俺は図書館の扉を開けた。


★★★★★


図書館のなかはかなり広かった。天井までの吹き抜け構造で

ところ狭しと本が詰められている。本を読むテーブルの数も

多い。


そんな中、目的の人はすぐに見つかった。

なぜかというと....


「誰もいないなぁ。時間も時間だしな。」

「あれ?いつもならここにいるのですが?」


ジャンヌが首を傾げる。

「シスター、あちらです。」

ここに来てジルが口を開く。....居たんだお前。


指を指す方角には本が積み上げられていた。

「?本じゃないか。」

そう答えてっぺんの本を手に取り開いてみる。

すると....

「ばぁぁぁぁぁ!!」

「うおおお!!?」

本の中から人が出てきた。


「あれれ?ジャンヌちゃんじゃないの??

残念....。まぁでも驚いた顔は面白かったしいいわ!

あなた、名前は?」


飛び出す絵本じゃないらしい。


「も、もぉ!いきなりシンドウさんを驚かさないで下さい!!」

「あ、ジャンヌ!この人は誰??」

「ええっと?知り合い??」


理解不能に陥りかけた俺は何とか取り直し、訪ねる。


「シンドウさん、この子がシェラザード王妃ことシエルです。」


この子がシエルか。

身長は140cmというところか。

褐色の肌に緑の髪が生える。

アラブのお姫様をイメージさせる外見だが

本に隠れて驚かせるとは。

やんちゃな子どもだ全く。

「ちなみにジャンヌと同い年でーす!!」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」


本から人が出てくるよりも驚いた。


★★★★★


「それで?後一人のレマって言うのは??」

図書館から出る一行。俺はなぜかシエルをおんぶさせられている。

「さぁ。いつもなら私と一緒に遊ぶんだけど....」

シエルが呟く。彼女も知らないらしい。


「レマは自由人ですからね....。探しましょ」

「きぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」


ジャンヌが口を開こうとすると悲鳴が上がった。

見ると民家の屋根の上に大きな男が細い女性を抱えて立っている。


「お前ら動くなよ!?動いたらこいつがどうなるか分かるな?」

どうやら人質の強盗らしい。その女性は困ったような、

眠たそうな顔をしていたが、俺らの方を見ると笑顔で手を降った。

....暗くてよく分からんが俺は確信した。フラグが立った。


「シンドウさん。」

「大体わかってる。言うわなくてもいいぞ。」


「....あの娘がレマです。」












キャラクタープロフィール


神童 渡


運命:《超越オーバーロード

他人の能力を複製、使用する。

また、○○○○○○○○○○。

身長:179cm

体重:61㎏

誕生日:9月11日

好きなもの:アニメ、ゲーム、美少女

嫌いなもの:リア充

生い立ち:幼い頃に母を亡くす。それ以来

人と話さなくなったが、小田倉オタクラ と出会い、人と話せるように。しかし

彼の影響でオタク化してしまった。

ルックスはまぁまぁだが目付きが悪く

モテない。てか怖い。

備考:早くモテたい。

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