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風俗店に行って

 もうじき福岡を去り、関東に行くことになるので、せっかくだから何かここの地に思い出を残そうと思って考えた挙句、ぼくは風俗に行くことに決めた。

 友だちとわいわい騒ぐのもいいけど、やっぱり一人だけの特別な思い出が欲しかったのだ。

 それに、あっちに行く前に、女性を知りたかった。

 素直にいえば、セックスがしたかった。してみたかった。

 そして、引越しの三週間あまり前の夜、それを決行した。

 言うまでもないと思うが、ぼくは童貞だった。

 

 自転車で近くの駅まで行き、そこから電車に乗って全国有数の歓楽街へと向かった。

 電車に乗っている間、ぼくは一人緊張していた。

 無理もない。女体なんてものは母のそれを除いては全くの未知みたいなもんなのだから。

 手にむやみやたらと汗をかき、地下鉄の暗闇を窓から眺めた。

 10分くらいで着いた。

 駅から出ると、嬌声がぼくを包んだ。

 賑やかな街だ。

 酔っ払ったサラリーマンたちが肩を組んでよたよた歩き、物騒なのがウロウロしている。

 ぼくは、ネットで調べた格安の店へと向かった。


 店に入るのはかなり緊張した。

 なかなか入ることができなくて、店の前を右往左往してると別の男の人が悠々と入っていったので、ぼくもそれに続いた。

 入ると、男が金を渡すように言ってきた。

 ぼくはお金を渡した。

 こっちだ、と男はぼくを部屋に案内した。

 女の子は選べないのか、とぼくは聞いた。

 格安なんだから当然だ、と男は言った。

 当然なのか、とぼくは思った。

 

 部屋の前に来ると男はごゆっくり、と言って去っていった。

 ぼくは生唾をのみ、部屋のドアを開けた。

 いらっしゃい、と声がかけられ、おろおろと入っていくと、女の子がベッドの上にちょこんと座っていた。可愛いパジャマ姿だった。

 よろしく、女の子は頭をぴょこんと下げ、立ちすくむぼくを見上げ、そして一瞬怪訝な顔をした。

 ぼくはその顔に見覚えがあった。

自分のブログでつらつら書いている小説です。

まあ小説っていうか、実際は妄想みたいなモンなんですけど、これからもちょくちょくアップしますんで、よかったら読んでやってください。

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