18/21
故郷
私の故郷は遥かなる時間の彼方
その故郷を覚えているものはもうほとんどいない
失ってみて分かった
私は
故郷を愛していたんだって
あの偉大な国
あの傲慢な国
あの国が私の故郷
そう
あの国が滅んで私は一人きり
ふと思う
何故滅んでしまえなかったのだろう?
何故生き残っているのだろう?
もう故郷なんか残っていないはずなのに
いえ
残っている
あの国は残っている
なぜなら過去なくして未来は作れないから
人はいつかあの国を越えるものを作り上げることを信じて
私には悠久の時間がある
ならば
新たに生まれる国を見届ける旅をしよう
長い長い終わりがわからない旅
私が故郷へ帰るための旅
それが私の贖罪
最古の詩の一つ。
この頃は『ロードス島戦記』のカーラ様に憧れていた覚えが。




