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たとえば炎のように
だって愛しているんだから
そういった彼女は本当に嬉しそうだった
あの人と出会ったのはせいぜい数万年前ぐらい
勝手に出て遊んでいた私を持ち帰ったのが始まり
私がいると心が休まるんだって
そういって彼女は笑った
夜の闇からあの人を守ってあげた
あの人が私の愛し方を覚えてくれたのがとてもうれしかった
木を焼き
生き物を焼き
最後はあの人すらもよく焼いた
風はあの人の為に汚れ
水もあの人を潤すのを止めた
大地はあの人の為に酷い病に喘いでいるけど
私はあの人を愛するのを止めない
火は作り出す人がいないと存在すらできない
安心して
例え世界を敵に回しても
私だけは貴方の方につくから
もし貴方がこの世界で敗れ滅んでも
私の炎で一緒に焼け死んであげる
だって愛しているんだから
私の踊りを見て貴方の身体を温めて
朝になったら消えてあげる
貴方と私はいつでも会えるんだから
多分火の精霊はダメ男を愛する系




