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壊れたマグカップ
私のベットの隣には壊れたマグカップが一つ
取っ手は取れふちが欠けた薄汚れたマグカップ
もうあの人との思い出は
このマグカップしか残っていないから
あの人はこのマグカップでよくコーヒーを飲んだ
あの人はこのマグカップでよく紅茶を飲んだ
あの人はこのマグカップでよくお酒を飲んだ
あの人は私を抱いた後でこのマグカップで私にコーヒーを飲ませてくれた
あの人がいなくなってこのマグカップを落とした
割れずに床に転がったマグカップを抱いて私は泣いた
マグカップに私は口をつける
あの人の唇を思い出しながら
あの人の唇はコーヒーの味がした
私のベットの隣には壊れたマグカップが一つ
取っ手は取れふちが欠けた薄汚れたマグカップ
このマグカップを捨てられないのは
私があの人を忘れなれないから
新しい恋を始める勇気も
あの人を恨むことすらできない私を
壊れたマグカップは見つめつづけている
この手の後ろ向き全力疾走な詩を作るのは大好きだったり




