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059 宵闇の衣・深紅のドレス・ダイヤチェイン・純白の羽

そんな事を話していると、更衣室からルナが出てきた。


黒の衣装に身を包んでいて、とてもかわいらしい。


銀色の髪に黒いミニスカートワンピースがとても映えている。


ミニスカートの下にはこれまた黒のスパッツをはいている為、動き回っても安心だ。


「うむ、どうかの?」


ルナが感想を聞いてくるので、グーを作った手で親指を立てて見せる。


「とてもよく似合っている。かわいいよ。」


「ぐ・・かわいいか・・・まぁ良い。

 主人よ、このローブを貰おうか。」


「あいよっ、金貨1枚と銀貨50と言いたい所だが、さっきのお詫びだ、金貨1枚でいいよ。」


「ふむ、ならば遠慮なく。」


そう言ってルナは店主に金貨を渡す。


「そいつは持ち主の魔法特性を把握し、その特性に合わせて自動防護結界を展開する。

 どうやら強い闇と、さっきコイツに食らわせた電撃を見るところで雷属性って所か。

 色や形はある程度持ち主に合わせて変形するから、これから成長しても使えると思うぜ。」


「それはありがたいの。

 着心地も良いし、何より魔力が高まるのがわかる。」


「あぁ、魔法銀ミスリルを糸状にして編みこんであるからな。

 他にも幾つかの素材を混ぜ込んであるから、服のように見えるが防御力も桁違いだ。

 ・・・さて、そいつの名前を決めてやってくれないか?」


「うむ、このローブには『宵闇の衣』と名付けるのじゃ。」


ルナが名付ける共に、ワンピースの肩の部分に月を象ったワンポイントマークが浮き出る。


「こいつも認められて喜んでいるみたいだ。

 よろしく頼むぜ。」




次にでてきたのは、深紅のワンピースを着たエルだ。


水色の髪に深紅のドレスがかなり映えている。


膝下まであるドレスには太ももまでの深いスリットが入っている。


かなりそそる・・・


ゴクリ・・・


「ヒロ、そんなに見ないでください。

 私が言い出したこととは言え、この服はちょっと恥ずかしいですね・・・」


俺のほうに歩いてくると、スリットから覗くふとももがチラッ、チラッと目の保養に・・・


「ヒロ、わらわのときはかわいいでエルの時は食い入るように見つめるとは・・・

 まけぬのじゃっ・・・」


隣でルナの声が聞こえるが気にしない。


胸も強調されるデザインだが、旅の間はいつものブレストプレートで隠れてしまうだろう。


残念だが、旅の最中以外は目の保養になるので、かなり嬉しい。


「良いんじゃないかな!!」


「うむ、思った以上に似合ってる。

 特別に銀貨50枚でいいよ!!」


隣で鼻の下を伸ばしたアクスさんが値段を提示する。


「多少恥ずかしいですが、この服はただの服と違い何か魔力を感じますね。

 これは防御魔法・・・いえ、結界魔法ですか?素晴らしいです。」


そういいながら金貨をアクスさんに渡す。


「あぁ、そいつは俺の一番弟子が作った最高傑作でな、服の模様が結界魔法陣になっていて、大抵の攻撃なら防ぐ事ができると思うぜ。」


と言いながら、おつりの銀貨50枚を渡している。


アクスさんが作ったもの以外でも、良い品が揃っているようだ。



最後にはチェインメイルの上から白い羽織を纏ったミーティアが出てきた。


羽織は俺の『赤竜の衣』と同じようなデザインだ。


チェインメイルが無骨がイメージを持つが、純白の羽織が目にまぶしい。


「似合うかな?」


エルがかわいらしく聞いてくるが、


「無骨だな。」


「無骨ですね。」


「エル、よく似合うのじゃ!そのまま戦場で無双できそうじゃぞ!!」


といった反応が帰ってくる。


「う~、だからそっちのローブにしようと思ったのにぃ・・・」


すねられてしまった。


「はっはっは、そのチェインメイルは金剛鋼を編みこんだもので、かなりの防御力を誇る上『軽量化』の魔法が付与してある分、動きを阻害する事はない。

 さらにそのローブも良く似合っている。

 そのローブは神の使いと言われる『天使族』の羽から作られたローブで高い魔法耐性を誇っている。

 ローブは持つものによって鉛のように重くなるからな。

 認められた証拠とでも思っておくと良い。」


「へぇ、そうなんだ?

 どうりで両方とも羽のように軽いのに、頼もしく思えるんだ?」


「ちなみに価格は2つセットで金貨2枚だが、それで良いかい?」


「うん、是非購入させて貰うね。」


ミーティアは懐から出した金貨をアクスさんへ渡した。


「さて、お2人さんともそいつらに名前をつけてやってくれ。

 名前をつけることで完成するからな。」


アクスさんは笑うと2人に名付けを指示した。


「私はそのまま『深紅のドレス』と呼ぼうと思います。」


「私はそうだな~、金剛鋼のチェインメイルなら『ダイヤチェイン』と『純白のセラフィム』って呼ぼうかな。」


2人とも名付けをすると、『深紅のドレス』には裾に炎のマークが、『純白の羽』には胸の所に羽のマークがそれぞれ浮かんだ。


ここでの買い物は以上かな?


「買い物はこの辺で終了かな?

 ならそれぞれの体格に合わせて微調整をする。

 軽くサイズを測らせて貰って、直しておくから明日にでもまた来てくれ。」


と言って、俺達の詳しいサイズを測っていった。


女性陣はアクスさんの奥さん(これまたすごい美人だったが、目つきは鋭い。アクスさん曰く「世界で一番おこらせちゃならない女性」だそうだ。)が測って居た。


残念ながら更衣室で図っていたので、3サイズを聞くことは出来なかった。



「もう1つ頼みたいことがあったんですが、よろしいですか?」


「なんだい?言うだけいってみると良い。」


「実は俺とミーティアの武器を点検して貰いたいんですよ。」


今まで俺とミーティアの武器は自力で砥いで居たが、やはりプロに頼んだほうが良いと師匠に言われていたのだ。


「あぁ、色々購入して貰ったからね。

 そのぐらいなら無償で承ろう。」


「ありがとうございます。」


そう言ってアイテムボックスから『イフリート』を取り出してアクスさんへ見せる。


「こ・・・これはっ!?」


『イフリート』を受け取ったアクスさんは驚愕の表情を浮かべた。


「いや・・・でもまさか・・・しかし・・・何故ここに?・・・いや、まさか偽者フェイクだろう・・・」


なにやらぶつぶつ言っている。


大丈夫なんだろうか?


「あの・・・?」


俺が声を掛けると一瞬ビクッと反応して俺のほうを向く。


「あぁ、すまない。

 ちょっと神話の武器とあまりにも一致するから驚いてしまってね。

 ちなみにこの刀は語りかけてきたりしないかい?」


刀・・・


この世界で刀と正式に言ってくる人は居なかった。


この人は何所まで知っているんだろう?


「いえ、語り掛けられたりした事はないですが・・・

 でも、アクスさん何故この武器が刀だと判ったんですか?」


「これでも一応鍛冶師として450年は頑張っているからね。

 刀を研ぐぐらいなら何度かした事もある。

 ・・・この僕をもってしても作れた事はないんだがね。」


ちょっとプライドを傷つけたみたいだ。


これ以上はあまり詮索しないほうがいいかも。


「だが、私の勘違いだったみたいだ。

 この刀を砥いで置けばいいんだね。

 ローブとあわせて3日後までに仕上げておくよ。」


「はい、ありがとうございます。」



因みにミーティアが2本の小太刀を渡す時も同様のやり取りがあった。


ミーティアも語りかけられた事が無いと話すと、なにやら安堵していたようだ。


この世界には本にあったような『話す武器インテリジェンスソード』もあるのだろうか?



聞いてみたが、アクスさん曰く「神話の中でなら何度か登場してるよ」と言う事だった。


少し憧れていたんだが・・・残念だ。

お読み頂きありがとうございました。

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