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045 脳内嫁と2次元嫁

広間には全員の顔が揃っている。


プライド公―ドラゴ、エンヴィー公―アクア、ラスト公 第一騎士団団長―師匠ネイル、グリード公―ルナ、ウェンディア王国第3王女―エル、人族勇者 ミーティア


色々な意味でカオスな面々が揃っている。


そこで、いきなり爆弾を投下してみる。


「この度、前魔王の意識が覚醒した。」


「「「「!?」」」」


反応は様々だ。


判っていたかのように頷く者。表情を変えない者。驚く者。泣きそうな顔になる者。


「意識の覚醒とはどう言う事じゃ!?」


「死んでいなかったんだね・・・良かった・・・」


「そう・・・ですか・・・」


「ドラゴさん、あなた方は知っていたのですか?」


「いや、彼女ならそのぐらいは想定の範囲内だ。」


「ですね。」


『人を化け物のように扱いおって、我を何者と思っておる。』


「えっと・・・、人を化け物のように扱いおって、我を何者と思っておる。と言っています。

 こんな風に俺の意識の中に前魔王さんの意識が共有しているようなものなんだ。」


その言葉を聞いて、ルナとエルの表情が愕然としたものに変わる。


「・・・まさか・・・・・・」


「ヒロっ、大人しく答えるのじゃ・・・、魔王と・・・そのう・・・」


「魂の共有をしてしまったのですかっ!?」


エルとルナに問い詰められる。


「あ・・・ああ、色々とあってそうなりました。」


その言葉を聞いて、エルとルナと師匠がぶつぶつと呟いている


「・・・わらわは・・・嫁・・・だがしかし・・・ううう・・・」


「そんな・・・ライバルは・・・でも・・・これしか・・・」


「ヒロがっ・・・師弟など・・・もっと早く・・・」


とりあえず突っ込むのは怖そうなので放置しておこう。


『妾なら許すから大丈夫。と言ってやれば良かろう。』


「いや、それは酷いから・・・」


『じゃが、この3人はお主を好いておろう。』


「いやいや、ルナはそうみたいだけど年齢がアウトだし、エルと師匠はそんな対象と思われてすらいないって。」


『まったく、あんなに欲していたのに・・・鈍いのか、自分に自信が無いのか・・・』


「鈍くないから・・・」


『いや、お主は絶対に鈍いぞ?

 現に周りの視線にも気づいておるまい。』


周りの視線?


・・・周りの目が痛い


めっちゃ白い目で見られてるんですけどっ・・・


「なんとかアリ・・・えっと・・・お前の声を皆に聞こえるようにする事できないのか?」


『そうだのぅ、我もそうしたほうが話しやすい事はあるが・・・』


アリシアは何事か考え込んだようなので、今の内に説明をしておこう。


「えっと・・・こんな風に俺の中に魔王さんが居て、頭の中で会話をしているんだけど、他の皆には聞くことが出来ないみたいなんだ。」


「それよりも魂の共有に関して聞いておきたいのじゃ。」


「えっと・・・ルナさん怖いです・・・よ?」


「は・な・す・の・じゃ!!」


ルナだけじゃなく、エル・師匠・ミーティアからもプレッシャーを感じる。


ドラゴさんはにやにやしてるし・・・アリシアも考え込んだままだし・・・



観念して、呼び出されてから黒い液体を飲んだ事。その後に魂が消滅しかかり、アリシアと制約することで助かった事。名前が間違っていたおかげで、俺は魔力が常に空っぽ・アリシア画復活する事ができなかった事。


等などを皆に話した。


話が終るとエンヴィー公以外、皆が机に突っ伏している。


ドラゴさんは絶対笑いをこらえてるな・・・肩が震えてる。


ミーティアやエル、師匠も肩が震えてる・・・どんだけ笑われるんだか。


ルナは・・・と見ているといきなり顔を上げた。


「じゃが、前魔王は身体が無いのじゃ。

 魂で繋がっていても、身体が無くば何も出来まい。

 わらわの方が有利なのじゃっ!!」


と言い出した。


ドラゴさんも、


「確かに脳内嫁では、問題も多々あるだろう。

 将来的にはしっかりと后を娶らぬとな。」


とか言って来る。


その言葉にエル・師匠・ミーティアも笑って頷いてるし・・・


脳内嫁って・・・どんだけ俺は可愛そうな人認定されないといけないんだ・・・


『じゃから妾は許すと言っておるだろう。

 それと、良い方法を思いついた。

 お主、確かポケットにすまーとふぉんという画像装置を持っておったよな。』


「ちょっと魔王様と話をするので・・・。あぁ、確かに持っていたよ。」


『少しそこに間借りをしてみるかの。』


「どう言う事だ?」


『お主のPCスキルを活用してみると言う事だ。

 ヘルプを見ると、『エクスポート』という機能が使えそうじゃ。』


「おう・・・俺より詳しいな・・・ちょっと待ってくれ。」


俺は荷物をあさると、この世界に来てから充電が出来なくなって画面が黒くなったままのスマートフォンを取り出した。


『そこに手を当てて、エクスポート・アリシアと念じれば良いはずじゃ。』


「判った。やってみるよ。」


『エクスポート』対象『アリシア・サタン』転送先『スマートフォン』




すると、スマートフォンに当てた手がまぶしく光り、視界を真っ白に染めた。


光がおさまり、目が見えてくると、スマートフォンから声が聞こえる。


「成功のようじゃ。我の声が聞こえるか?」


スマートフォンを見てみると、ストレートの赤い髪が綺麗な女性が画面の中から手を振っている。


始めて見た・・・この女性が俺の嫁、アリシアのようだ。


その姿を見た、ドラゴさん・アクアさん、ルナ、師匠が跪き。


代表してドラゴさんから


「陛下、魂のみとは言え復活おめでとうございます。」


と言った。


「いや、すでに魔王の魂はフィアンセ殿の内にある。

 すでに我はただの脳内嫁・・・いや、フィアンセ殿の知識を借りれば、2次元嫁でしかないからな。」


と言ってニヤリと笑う。


絶対意味をわかってて言ってるな・・・


「ふむ、2次元嫁か・・・」


いや、ドラゴさん納得しないで・・・


何か色々と複雑なので、やめて欲しい・・・


「そうじゃな・・・今の我は魔王と呼ばれるつもりも無いから、アリーとでも呼ぶが良いわ。」


「判りましたアリー。」


もう、何処から突っ込めばいいのか・・・


「さて、おちゃらけはここまでじゃが良いか?」


その言葉に俺をはじめ、全員が椅子に座りなおす。






お読み頂きありがとうございます。

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