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027 グリード公決闘

今回はちょっと性的にきわどい描写が入っております。


次回でどうなったかは判るので、そういった描写が苦手な方は次回までお待ちください。

「これだけ広ければよいじゃろう。」


グリード公は俺の手を離すと、対峙するように俺の前に移動する。


グリード公は短剣を正眼の位置に構えると、


「我グリード領主の名において制約する

 魔王との一騎打ちを執り行い、勝利せし時は魔王への従属を盟約する

 だが、敗北の暁には魔王の死を持って迎えていただく。」


え~・・・っと?


「何をしておる、次はおぬしの番じゃぞ。」


「魔王殿、武器を正眼の位置に構えて、一騎打ちを行う事。相手が勝利した際は何を捧げるか。自分が勝利した際はなにを貰うか。それを言って下さい。

 判らなければ、相手の勝利と敗北条件をそのまま言えばいいのです。」


「それって、俺が負けた時は死で償うと?」


「ええ、本来は事前に取り決めた上で祝詞を唱えるのですけれどね。」


「まぁ、天下のグリード公の乳揉んだり、添い寝してるんだから、責任は取らないとね。」


「はうっ・・・」


それを言われると2の句が告げない


「んでも、勝ちゃー問題ないし、勝てばいいんだよ勝てば。」


「(ぼそ)満月の夜の姫様に勝てるものなどおりませんがね。」


「はぁ、判りました。

 我ヒロの名において誓約する。

 グリード公との一騎打ちを執り行い、勝利せし時は死を持って迎える。

 だが、敗北の暁にはグリード公の従属を要請する。」


お互いの間に1本の蝋燭が現れる


『ここに制約を締結する』


2人の声が交わされると、蝋燭に灯が灯る


「ふふふ、これでお主はもう逃げられないのじゃ。」


「まぁ、死にたくは無いから全力で抵抗させて貰うよ。」


そういうと、グリード公は俺から距離を取り、以前のように体に光を纏わせる。


今なら、あの光が電気の塊だとわかっているので、うかつには近づかない。


「お主の剣は魔術を切り裂くようじゃが、魔力防御の無いお主は少しでも当たれば即麻痺を起こす。

 どうするつもりじゃ。」


「これは剣じゃなく、刀っていうんだ。

 それにあたっちゃいけないのなら、避けるしかないかと。」


「面白い、満月である今夜、わらわの魔力は無尽蔵じゃ、抗ってみるが良いわ。」


この間のように掌から光の線が走る。


離れた所から発動されれば、余裕を持ってかわす事ができる。


避けた所にもう片手から光の線が飛ぶ。


これも余裕を持って避ける。


光の線が収まったところで反撃を試みるが、体に纏った光は衰える気配が無い。


この間のように懐に飛び込み一撃を決めればいけるかも知れないが、近距離であの魔法を使われるとほぼ完全に麻痺してしまうだろう。


「思ったとおり、相打ちを恐れて踏み込んでこれぬようじゃな。」


ならば居合いではどうだろうか。


「まだまだ行くのじゃ。」


両手から光の線を放つと、縦横無尽に狙ってくる。


余裕を持って避けるが、反撃の隙が無い。


しばらく避け続けると、攻撃が止む。


ここだっ。


一気にギリギリ避けられる間合いまで詰めると、居合いを放つ。


手ごたえが・・・無い。


「ふふふ、その距離から当ててくるとは面白いのう。

 じゃが、言ったはずじゃ、満月の夜のわらわは無敵なのじゃ。」


何ですとっ。・・・勝ち目がまったく見えてこない。


というか、真面目に考えてまったく効かないという事は無いだろう。


何か仕掛けがあるはずだからそれを見破らなければなるまい。


「ほれほれ、いつまで耐えられるかのう。」


光の線が縦横無尽に駆け巡る。


師匠との特訓のお蔭でこの程度は難なくかわせるが、このままじゃスタミナが尽きる・・・


「無敵ってのはずるくないか。」


「ほっほっほ、これもわらわの力じゃ。

 悔しければわらわに攻撃を当ててみるが良いわ。」


一旦体勢を整える為、目くらましをかねて地面の砂を巻き上げる。


「けほっけほっ

 こりゃ、服が汚れるではないか、何をするのじゃ。」


ほう、服が汚れる・・・ね。


つまり、攻撃があたらないのではなく、攻撃をどうにかしてかわしたと言う所だろう。


攻撃をかわしつつ、足元の石を拾ってグリード公へ投げつける。


石はグリード公を素通りし、闇の中へ溶けていく。


となると考えられるのは、幻影なり幻覚で位置をずらして見せている可能性だ。


以前の光の玉では、すでに魔力が枯渇した時間は過ぎている。


魔力が無尽蔵と言うのは恐らく本当だろう。


となるればやる事は1つ。


いくつもの小石をまとめてつかみ、上空へ放り投げる。


「いたたっ、何をするのじゃ。」


地面に落ちる小石の中、不自然に空中で跳ね返る小石が見える。


「見切った。」


攻撃をかわしつつ、小石が跳ね返っていた場所へ居合を放つ。


「きゃっ。」


悲鳴が聞こえると、黒い光に包まれたグリード公が地面にたたきつけられる。


「いったぁー。

 酷いっ、血が出てるのじゃ。」


いや・・・思いっきり振ったはずなんですが、手に僅かなかすり傷が付く程度ですか・・・


「我が穏形を見破ったのは褒めてやろう。

 じゃが、わらわを傷つけた罪は海よりも深いのじゃ。

 魔王よ、覚悟せよ。」


グリード公が何やらぶつぶつ唱えだすと、吹き出す圧力が強くなってくる。


『吸血鬼化』


力ある言葉を唱えると、体が変化していく。


先ほどまでの少女の体から、妙齢の美女になる。


「この姿をとるのは久しぶりじゃのう。

 吸血衝動が抑えられなくなるから、余り使いたくは無かったが仕方ない。

 魔王よ、お主を殺した後、躯より血をすわせて貰うぞ。」


飛込みが早い。まるで師匠のようだ。


いつの間にか懐に飛び込んだグリード公がナイフのようにとがった爪で腹の辺りをえぐってくる。


攻撃をかわしきれない。


腹の一部をえぐられる感触がするが、我慢してグリード公へ向け刃を切り下ろす。


キインッ


硬いっ、肌が金属のように硬く火花が飛び散る。


2度、3度と爪をふるってくるので、刃で弾き飛ばそうとするが、逆に刃が弾かれる。


よろけた拍子に肩を切られたようだ。


左手が上がらない。


「ふん、わらわの肌すら切れぬようじゃの。

 それでどう戦うつもりかの。」


グリード公が余裕を見せてくるので、隙を見て回復魔法を念じる。


刀を持った手に回復の光が灯るので、切られた肩とわき腹を押さえる。


なんとか動かせるぐらいはできそうだ。



「くっくっく、回復したところで無駄じゃ。

 すこしだけ本気を見せてやろうかのぅ。」


そう言うと、光が体を包み込んでいく。


包み込んだ光が、今度は右手と左手だけに集中していく。


「魔術を凝縮した。

 これでわらわの攻撃力は数倍に跳ね上がった上、かするだけでも雷の力で命はないぞ。

 大人しくわらわに殺されるが良い。」


「無理っ。」


小刀を投げつけるが、光った手に触れるだけで溶けてしまう。


一体どれだけの高熱っ


グリード公の姿が掻き消える。


オレの腹部に衝撃が走る。


「これで・・・仕舞いじゃのう。」


「ぐっ・・・・がぁぁぁぁぁぁぁぁ」


腹部が焼けるように痛い。


体がバラバラになるほどの電流が体を焼く。


ヤバイ・・・・これは死ぬ。


意識が途絶える。



ブラックアウトした頭の中に声が響く。




(死ぬではない。お主には役目がある。我との契約を違えたまま死ぬ事は許さぬぞっ。)




意識が戻る、・・・・今の声は一体・・・


・・・だが体が動かない。


目の前には、俺の頭へ振り上げた手のひらを下ろそうとするグリード公が見える。


さっきの声が何だったのかは分からない。


だが、このまま死ぬ訳には行かない。


俺の意識とは関係なく『スキル』が表示される。


するとスキル一覧の中から『獣化』が点滅し、勝手に展開されるのが分かる。


[エラーコード10発生・エラーコード10発生・エラーコード10発生・エラーコード10発生・エラーコード10発生・エラーコード10発生]


[強制介入が発生しました。エラーコード10を強制排除いたします]


[獣化発動、身体組成の組み換えを開始します]


頭の中にメッセージが流れると、体が動くようになる。


先ほど負ったダメージが微塵も残っていない事が分かる。


理解していく。獣化の影響により、身体能力が上昇し、ある1つの感情に飲み込まれつつある事に・・・



「お主、その変化はなんじゃっ。」


動揺しつつも、グリード公が右上段から爪を振り下ろしてくる。


俺はその手を優しく掴むと、グリード公を地面に下ろしてあげる。


「俺に何か問題でも?」


「なっ、吸血鬼化中の我よりも膂力が上じゃと!?」


「お嬢ちゃん、おイタはいけないよ。」


そう言って彼女の唇をふさいで上げる。


「ふぐぅぅぅ、ひゃ、ひゃなへっ」


空いている右手で頭部に爪を下ろしてくるが、その手も優しく掴み、そのまま彼女を抱きしめる。


「ひゃ・・・ひゃめ、ひゃめんかー」


彼女の抵抗を無視し、口付けを、熱く・情熱的にしていく。


「姉様、どうしましょう。」


「勝負はどちらかが敗北を宣言するか、意識を失う。もしくは死亡でしか終了しません。

 我々が手を出せば、誓約を破る事となり、お嬢様にペナルティが発生します。

 ここは大人しく見守りましょう。」


「といいつつ、お姉さま、かなり楽しそうな顔をしていますよ。」


「あら、貴方こそ」


どうやら後ろの2人は手を出せないようだ。


大丈夫、彼女の後に存分に可愛がってあげるよ。


念のため、逃げ出さないように魔眼を使い、2人の動きを封じておく。


「姉様、なにか背筋に寒気が・・・」


「問題ありません。私も感じましたが、おそらく手遅れでしょう・・・」


「ちょっ、姉様?」


「これはおそらく魔眼を使われたのでしょうね。心身の自由が利きません。

 大丈夫、命の危機で無いことだけは確かです。犬にかまれると思って諦めてください。」


「姉様、私婚約者がいるんですけどっ。」


「私もおりますので諦めなさい。」


「いやぁぁぁぁ~」



そして俺はグリード公が気を失うまで色々と攻め立ててあげた。


途中からは彼女も積極的になってきたのが嬉しかった。


その後、体の自由を取り戻した2人も美味しくいただかせていただきました。。



後ほど目が覚めたグリード公は、顔を上気させつつ


「せ・・・責任は取って貰うのじゃー」と言って歩きづらそうにしつつ去っていった。


お付きの2人はとっくの昔に帰っている。




俺はというと、後になってから正気に戻り、悶絶しまくったのは言うまでも無い。


うん、獣化の使いすぎは注意しましょうって事だ・・・


お読みいただきありがとうございました。

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