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025 グリード公激怒する。

今、俺はウェストタウンの宿屋の一室に泊まっている。


昼間の会話を思い返してみると、また夜に襲撃するといっていた。


それに、俺達が家を買ったのは昨日の今日だから、情報としてつかんでいる可能性は低い。


ならばミーティアの名前で宿を借りれば襲撃があるはずだ。


そこに見知らぬ男性が居れば、グリード公も面食らって話ぐらいは聞いてくれる・・・かもしれない。


そこでミーティアを諦めて貰うなり、エルには手を出さないようお願いすればいいだろう。


・・・・・・と思ってたんだがなぁ。


今日の所は襲撃も無く、ミーティアから聞いていた、大体の襲撃時間もとっくに過ぎている。


どうやら、襲撃は明日以降と言う所かな。


部屋の電気を消して、ベットに入ると、毛布に潜り込む。


「さむっ」


今日は一段と冷えるようだ。


宿屋の主人の所へ行くと、毛布をもう一枚貰って部屋に戻る。


今度は暖かいので、ぐっすり眠れるだろう。




まどろみの中で声が聞こええる。


「ふぅ、抜け出すのに手間取ってしまったのじゃ。」


「はっはっはっはっは、勇者ミーティアよ、魔王様の仇討たせて貰いに来た。」


「・・・・・・えっと、ミーティアおきとるかー。」


「寝てしまっておるのか、仕方ない。」


「おーい、ミーティアー。」


「わらわも眠いのを我慢しておるんじゃぞー。」


「ふぅふぅ・・・・仕方ない。起きるまで待つのじゃ。」


眠いので無視・・・ぐぅぐぅ・・・




手の中に暖かくてやわらかい感触がある。


なんだろう。


力を入れるとふにゃんっと微かな抵抗を持って手を押し返す。


まどろみの中、その感触が気持ちよくてずっと続ける。


「ふにゃぁぁ、ミーティアやめるのじゃ、くすぐったい。」


声?


俺は嫌な予感がして、まどろみの中目を開ける。


目の前には銀色で癖のないさらさらの髪が目に入る。


「ふにゅぅぅ、もうちょっと寝せるのじゃ。」


ごそごそと髪の毛が動くと、人の顔が現れる。


・・・・・・・・・WHY?


おっと、いかん余りにも思考が飛んで英語になってしまった。


間違いなく、俺の隣に寝ているのは、銀髪の少女。


グリード公である。


俺は毛布の中の手があった場所を見てみる。


陶器のような真っ白な肌の2つのふくらみの片方に俺の手が触れている。


サイズはBカップだろうか、つつましやかだが、しっかりとした存在を感じる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?


あせって自分の服装を見てみる。


うん、昨日寝る時に来ていたTシャツとトランクスの姿だ。


どうやらそういうことでは無いらしい。


まぁ、酒飲んだ訳じゃないから、そんなことは無いだろうが。


とりあえず、いつまでも手をふくらみの上に置いていてはいけないだろう。


だが、理性では判っていても、本能は離すなと信号を送ってくる。


いやいや、この状況で目を覚まされたらまずいだろう。


でもまてよ、さっきは「もう少し寝せるのじゃ」と言っていたな。


ならば、少しぐらいはいいはず・・・


左手に僅かに力を込めてみる。


ふにょんっ


・・・・・・感動!!


これが本物の感触なのかっ。


昔、おっぱいマウスパッドというのを購入して揉みまくった記憶があるが、やっぱり本物は違うぜ。


もうちょっとだけっ・・・・


ふにょんっふにょんっ


・・・・・・イイ!!


ん?視線を感じる・・・


顔を上げると、真っ赤な顔のグリード公が俺をにらんでいらっしゃる。


・・・・・・ヤバクネ?


「何をしておるのじゃ。」


「えっと・・・」


「とりあえず、服を着させて貰って良いかの。」


「あ、はい、後ろ向いてますのでどうぞ」


俺が後ろを向くと、気配で少女がベットから降りる野がわかり、衣擦れの音がする。


「待たせたの。こちらに来るが良いぞ。」


「はい。」


俺は言われる通りにベットから降り、グリード公の前に正座して座る。


「ここは勇者ミーティアが取っていた部屋と思ったのじゃが、間違っておったかの。」


「いえ、宿はミーティアの名前で取らせていただきました。」


「そうか、それでお主は何者じゃ?」


「えっと、俺を見た覚えは無いでしょうか。」


「無いな。」


・・・・・・・・きっぱりと言われてしまった。


俺は今までの経緯を説明し、これ以上ミーティアを狙わないようにお願いをする。


「ふむ、確かにあの小娘はむかつくが、言われてみれば納得するの。」


「それじゃ。」


「うむ、真偽がはっきりするまではミーティアを狙うのは保留しておこう。」


「それは良かったです。」


「さて、それでわらわの聞きたい事は終わりじゃが、何ぞミーティアに伝えておきたいことはあるかえ?。」


ん?なにか空気が変わってきたような・・・


「例えそのような事情があろうとも・・・」


グリード公の雰囲気が変わってくると、空気がびりびりと震える。


「わらわの、はっ・・・はっ・・・裸を見た挙句、あまつさえ、もみしだくとは、万死にあたいするのじゃー。」


顔を真っ赤にして、光球を20~30ほど空中に生み出すと、俺に向けて放ってくる。


「うおぉぉぉぉぉぉぉ、あぶねぇぇぇぇ。」


俺は必死に避ける。


避けている最中にも、新たな光球を生み出し放ってくる。


死ぬっ死ぬっ・・・・


何分ほど避け続けただろうか。


「はぁはぁはぁはぁ、わらわの全魔力を避けきるとは、お主ただの人族ではないなっ。」


「っはぁはぁはぁ、だっ、だからっ、一応召喚されたっ、魔王だってっ、いってるっ、だろっ。」


「じゃが、わらわはお主を許す訳にはいかんのじゃ。

 今日の所はこれまでにしておくが、次は覚悟しておくのじゃ。」


びっと指差して部屋を出て行こうと、扉を開けると、そこには宿屋のおっちゃんが居た。


「お客さん・・・男を連れ込んだ挙句、部屋をここまでめちゃくちゃにして、そのまま帰れると思っているのかい。」


おっちゃんは俺じゃなく、グリード公に向かって話しかけている。


そういえば、部屋を借りるとき偽装の為にもミーティアが女性として部屋を借りていたな。


となれば、女性はグリード公しかいないし、借りたのは彼女ってことに思われるのか。


「わっ、わらわは連れ込んでなどおらぬっ。」


「じゃぁ、この部屋の惨状もお客さんじゃないと?」


「い・・いやっ、これは確かにわらわがやったのじゃがっ、理由、そう理由があるのじゃっ。」


「そう、理由があれば何をやっても許されるのだね。

 とりあえず、保安員を呼ばせてもらおうか。」


「わっ、わかったっ。弁償するのじゃ、弁償するから許してほしいのじゃ。」


「最初からそういえばいいのだよ。

 部屋の修繕費に、男性を無断で連れ込んだ迷惑料などなど・・・

 銀貨60枚は必要だね。」


「わかったのじゃ、迷惑料含み金貨1枚置いていくのじゃ。これで良いの。」


「まいどあり、夫婦喧嘩もほどほどにね。」


「ふっ、夫婦じゃないのじゃ。」


律儀にも代金を払った貰った。


グリード公は俺の方を振り向くと、


「つっ・・・次を覚えておくのじゃー。」


と言って宿屋から飛び出していった。




「-ということが合って、グリード公がミーティアに突っかかってくることはもう無いと思うよ。」


「そっかぁ、ぐーちゃんもう遊びに来ないのか、残念。」


それから俺は家に戻ると、裸うんぬんは内緒にして2人に説明した。


「ですが、何故今度はヒロを襲うようになったのですか。」


「さ・・・さぁねぇ~、なんか無意識に怒らせちゃったんじゃないかな。」


「・・・・・怪しいね。」


「・・・・・怪しいですわ。」


かと言って、本当の事を話したら2人に軽蔑されてしまうのは確定だ。


これは心の中にしまっておかなければ。


「そんな訳で、しばらくは外の宿屋を使って、野宿が必要な時だけ家に帰るようにするよ。」


「そういう理由じゃ、仕方ないね。」


「そうですね、仕方ありませんわね。」


「1日に1回は戻るようにするから、何か連絡があれば書置きを残してくれればいいから。」


「判ったよ。」


「無理だけはしないでくださいね。」


あぁ、エルの優しさが身にしみる。


「じゃ、私たちはお金稼ぎをしてるから、ヒロはプライド領まで頑張ってね。」


「ああ、行って来るよ。」


「「行ってらっしゃい。」」

お読みいただきありがとうございました。


ちなみにお金の単位は 銅貨が1枚100円の価値で、銅貨100枚で銀貨1枚 銀貨100枚で金貨1枚 金貨100枚で大金貨1枚の価値となっています。

宿屋の修繕費は60万と言われた所を100万払ったんですね。お金持ち~

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