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ジャンピング土下座と食事運~『多分、エッセイ。』~  作者: 豆ははこ


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3/5

第3話 ファストフードとのたたかい。

 今回は、ファストフードとは? でございます。

 ちなみに、お話のタイトル、たたかい、は正しいです。戦いでも闘いでもございません。


 舞台は、某ファストフード店にて、です。

 休日ですが、時間帯が夕方なので空いています。


 まずは、注文です。クーポン券やアプリのクーポンを活用いたします。

 ファストフードも値上がりしましたからね。使えるものは使います。値上がり前にも使っていましたが。

 注文をきちんと聞いて頂けない可能性を常に意識していますので、豆ははこ、何をいくつ、などは分かりやすく伝えるように心がけております。 


 今回は、アプリのクーポンで商品を二つ購入。

 そして、クーポン券で、あれを○個、これを△個、それを□個、購入予定です。


 まずは、アプリから。見せるだけなので簡単ですね。

「はい、こちらを二つ、ですね」

 はい、そうです。


 では、クーポン券を。

「あれを○個、これを△個、それを□個お願いします」

 ちゃんと伝えました。

 伝えるときには、早口にならないよう、気をつけております。


「はい、あれを△個、これを□個、それを○個ですね」

 おや。違いますね。


 では、もう一度。

「いえ、あれを○個……」

「はい、あれを□個、これを○個……」


 あれ? アプリ同様、見せるだけなのですが。

 種類が多いと、簡単ではなくなるのでしょうか? 

 ……そんなはずは。


「いえ、ですから……!」

 ここで、選手交代。旦那さんがチャレンジを開始しました。旦那さんは、あのジャンピング土下座を一緒に観戦した人でございます。


「ですからね、あれを○個ですよ……」


 すると。


「申し訳ございません、交代いたします」

 おや、店員さんが交代ですか。


 ああ、まだ慣れない方だったのですね。

 それでは、はい、お願いします。


 これで安心。……と、思いましたら。


 ……研修生?

 交代した方の、胸のプレートに輝くその文字に。

 一抹の不安が宿ります。


 いや、大丈夫でしょう。わざわざ交代、なのですからね。

 期待の星、スゴデキ研修生さんなのですよ、きっと!

 すると、研修生さん。

 レジの入力内容とクーポン券を見比べて、開口一番。

「こちら、入力がされておりませんので、商品数をお願いします」


 ……ん? 

 入力がされていないのはそちらのせいですよね? その言い方はないのでは? 

 そう思いましたので、こうお伝えしました。


「それを言うなら、入力がされて、ではなくて、入力ができておりませんので、もう一度最初からお願いします、ですよね? こちらは、さっきから何度も同じことを申し上げているのですが?」


「申し訳ございませんが、もう一度、最初からお願いいたします」

 このひと言も付けたほうがいいですよ……などとお伝えするのは、きっと、無・意・味。です。


 ……接客マニュアルは、ないのかな? とは思いましたが。


 あ、後ろや周囲に、他のお客さんはいらっしゃいませんでしたので、その点はご安心ください。

 それは確認しておりますよ。


 なぜ客側こちらが気遣いを? とは思いますが。


 結局は。

「あれを……」をもう一度、くり替えしました。

 豆ははこも旦那さんも、とにかくオーダーを済ませたかったのです。

 そして、なんとかオーダーを終えました。


 即座に、空きテーブルで、レシートを確認します。

 ……案の定、間違えて入力されています。

 まあ、そうでしょうね。


 こうなることは、分かっていましたよ。

 あれ○これ△それ□×二個、つまり倍、とかではなかったので、想定の範囲内です。

 しかしながら、さっきのカウンターではいけません。きっと、また、何かが起きてしまいます。

 豆ははこの感知レーダーで、「この人なら会話が通じる!」方を察知いたしました。

(あまりの食事運の悪さから発動します。残念ながら、何かが起きてからの発動。そして、残念ながら的中率100%ではないのです……)


 その方は、洗い物をされていました。


「すみませんが、注文を間違えて入力されています」


「申し訳ございませんでした、あ、すみません! レシートが」

 素晴らしい! 今回は、会話が通じる方です。洗い物の手を止めてくれました。

 そして、レシートが? ああ、水滴ですね。

 いえいえ、洗い物の手を止めてもらったのはこちらですから、レシートが濡れるくらいは、ぜんぜんかまいませんよ。


「大丈夫です、で、こちらが……」

「はい、申し訳ございません、失礼いたします。はい、こちらですね」

 ボールペンを取り出し、ミスを訂正し、きちんと対応。


 おかげさまで、注文は通りました。

 ですが、ここまでが長かった。

 できれば、先ほどの注文、交代は研修生ではなく、あなたに対応して頂きたかったです……とは言いませんよ。


 その代わりに、「ありがとうございます」とお伝えしました。

 お礼は必要ないよ、と言う方もおられるかも知れませんが。

 やはり、お礼は、大事なのです。


 かなりの確率でやってくるであろう、次の食事運を、招かないためにも……。

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