第3話 ファストフードとのたたかい。
今回は、ファストフードとは? でございます。
ちなみに、お話のタイトル、たたかい、は正しいです。戦いでも闘いでもございません。
舞台は、某ファストフード店にて、です。
休日ですが、時間帯が夕方なので空いています。
まずは、注文です。クーポン券やアプリのクーポンを活用いたします。
ファストフードも値上がりしましたからね。使えるものは使います。値上がり前にも使っていましたが。
注文をきちんと聞いて頂けない可能性を常に意識していますので、豆ははこ、何をいくつ、などは分かりやすく伝えるように心がけております。
今回は、アプリのクーポンで商品を二つ購入。
そして、クーポン券で、あれを○個、これを△個、それを□個、購入予定です。
まずは、アプリから。見せるだけなので簡単ですね。
「はい、こちらを二つ、ですね」
はい、そうです。
では、クーポン券を。
「あれを○個、これを△個、それを□個お願いします」
ちゃんと伝えました。
伝えるときには、早口にならないよう、気をつけております。
「はい、あれを△個、これを□個、それを○個ですね」
おや。違いますね。
では、もう一度。
「いえ、あれを○個……」
「はい、あれを□個、これを○個……」
あれ? アプリ同様、見せるだけなのですが。
種類が多いと、簡単ではなくなるのでしょうか?
……そんなはずは。
「いえ、ですから……!」
ここで、選手交代。旦那さんがチャレンジを開始しました。旦那さんは、あのジャンピング土下座を一緒に観戦した人でございます。
「ですからね、あれを○個ですよ……」
すると。
「申し訳ございません、交代いたします」
おや、店員さんが交代ですか。
ああ、まだ慣れない方だったのですね。
それでは、はい、お願いします。
これで安心。……と、思いましたら。
……研修生?
交代した方の、胸のプレートに輝くその文字に。
一抹の不安が宿ります。
いや、大丈夫でしょう。わざわざ交代、なのですからね。
期待の星、スゴデキ研修生さんなのですよ、きっと!
すると、研修生さん。
レジの入力内容とクーポン券を見比べて、開口一番。
「こちら、入力がされておりませんので、商品数をお願いします」
……ん?
入力がされていないのはそちらのせいですよね? その言い方はないのでは?
そう思いましたので、こうお伝えしました。
「それを言うなら、入力がされて、ではなくて、入力ができておりませんので、もう一度最初からお願いします、ですよね? こちらは、さっきから何度も同じことを申し上げているのですが?」
「申し訳ございませんが、もう一度、最初からお願いいたします」
このひと言も付けたほうがいいですよ……などとお伝えするのは、きっと、無・意・味。です。
……接客マニュアルは、ないのかな? とは思いましたが。
あ、後ろや周囲に、他のお客さんはいらっしゃいませんでしたので、その点はご安心ください。
それは確認しておりますよ。
なぜ客側が気遣いを? とは思いますが。
結局は。
「あれを……」をもう一度、くり替えしました。
豆ははこも旦那さんも、とにかくオーダーを済ませたかったのです。
そして、なんとかオーダーを終えました。
即座に、空きテーブルで、レシートを確認します。
……案の定、間違えて入力されています。
まあ、そうでしょうね。
こうなることは、分かっていましたよ。
あれ○これ△それ□×二個、つまり倍、とかではなかったので、想定の範囲内です。
しかしながら、さっきのカウンターではいけません。きっと、また、何かが起きてしまいます。
豆ははこの感知レーダーで、「この人なら会話が通じる!」方を察知いたしました。
(あまりの食事運の悪さから発動します。残念ながら、何かが起きてからの発動。そして、残念ながら的中率100%ではないのです……)
その方は、洗い物をされていました。
「すみませんが、注文を間違えて入力されています」
「申し訳ございませんでした、あ、すみません! レシートが」
素晴らしい! 今回は、会話が通じる方です。洗い物の手を止めてくれました。
そして、レシートが? ああ、水滴ですね。
いえいえ、洗い物の手を止めてもらったのはこちらですから、レシートが濡れるくらいは、ぜんぜんかまいませんよ。
「大丈夫です、で、こちらが……」
「はい、申し訳ございません、失礼いたします。はい、こちらですね」
ボールペンを取り出し、ミスを訂正し、きちんと対応。
おかげさまで、注文は通りました。
ですが、ここまでが長かった。
できれば、先ほどの注文、交代は研修生ではなく、あなたに対応して頂きたかったです……とは言いませんよ。
その代わりに、「ありがとうございます」とお伝えしました。
お礼は必要ないよ、と言う方もおられるかも知れませんが。
やはり、お礼は、大事なのです。
かなりの確率でやってくるであろう、次の食事運を、招かないためにも……。




