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殺し屋JK、ターゲットは父親でした。  作者: 椿原菜湖
殺し屋JK、ターゲットは父親でした。大磯編
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81新たな動画

あれから、ナルたちは医務室に運ばれた。

医療部隊が懸命に処置を行なっているが、まだ数値は安定しない。

林村によれば———



いつ死んでもおかしくないとのこと。



その日の夜、俺はオーディン、とアルチュール、リアムを呼び、緊急会議を開いた。




コンコンコン



「入るぞー」

まず最初にアルチュール。

「お疲れ様です」

その次にオーディンが入ってきた。

今日は殺害部隊の会議室に2人を呼び寄せた。

「さて、どういう状況だ」

オーディンがまず最初に話を切り出した。

「まず、監視カメラに映った侵入者は2人のみ。そのうち1人は死亡。1人は怪我をしたまま敷地から出て撤退した。今は死亡した1人の服装を調べているところ。林村によれば、ポケットから警察手帳が出てきたそうだ」

「やっぱり刑事だったか」

「武蔵野警察署だそうだ」

「武蔵野?なんでそんなところからサツが来てんだ?」

オーディンが言うと、アルチュールはため息をつきながら言った。

「俺たちの前のアジトだからだ」

オーディンは気持ちのいいリアクションをして頭を抱えた。

現在の殺し屋のアジトは神奈川県大磯町。しかし侵入してきた刑事は武蔵野警察署の人間。

つまり、俺たちが武蔵野にいるときから.......

「だとしても作戦が弱すぎる。本当にセレナだけを狙っているのなら、この建物ごと爆破することだって出来たはずだ」

「じゃあなぜあんなに少人数で———



「今はその話じゃない」



オーディンとアルチュールはヘッドとセカンドヘッドという関係性から、2人で先走り話す癖がある。それをいつも止める役割がリアムだった。

しかし彼は今、侵入者の所持品の調査、スマホの解析、監視カメラを振り返るなど、大忙しだ。

「とにかく、アジトを移動しなくてはならない。近いうちに、いや、今夜にでもアジトを別の場所に移そう」

「はぁ.....次はどこだよ。もうまともなアジトはないぞ」

「武蔵野、鎌倉、八王子、勝浦、大磯.....セレナの自宅から入手したアジトは全て制覇したぞ。結局、あの地図は何だったんだ?」

アルチュールは写真フォルダに保存されてある、かなり昔にセレナが入手した地図を眺めた。

それは、ジョセフの手下である勝地が残したものだった。

「結局何も起きねぇじゃねぇかよ」

「そうだね———」



ガンガンガン!



その時、扉が勢いよく叩かれた。

俺たちは念の為トカレフを構えた。

「お前ら仲間に銃向けんじゃないよ」

「なんだ、お前か」

部屋の中に入ってきたのはリアムだった。

彼はかなり焦っている状態で、手にはたくさんの紙やらスマホやらを持っていた。

「どうしたんだ」

「すげぇ情報があるぞ」

「なに?」

リアムは持っていたスマホとパソコンをUSBで繋ぎ、机に置いて椅子に座った。

「侵入者の刑事のスマホの解析結果が出たんだ」

「刑事の名前は?」

「澤村恭輔だ。武蔵野警察署、組織犯罪対策部の刑事」

「澤村?もしかして、セレナが警察署の前で襲ったうちの1人......だった気がする。確かネームプレートに書かれてあった。その時、他には本多ってやつと木村って奴がいた」

「それじゃあもう1人の侵入者はどちらかの可能性が高いな」

しかし貝ちゃんが滅多刺しにした2人も、本多も、全治4ヶ月のはずだ。まだ1ヶ月も経っていないのに、なぜあんなに動けていたんだよ......

「お前ら、落ち着いて見ろよ。まず、澤村は仕事用のスマホを持ち歩いていた。プライベート用は多分持っていない。ということで今回は仕事用のスマホのみ解析した。ファイルには数え切れない量の情報があった。その中でも特に気になったのが、この動画だ」

ダウンロードが終了したとパソコンからアナウンスが鳴ると同時に、全員が一斉に画面を見た。

息を呑み、圧に負ける。

画面には、一体何が映るのか。

全員が見ている時だった。

「———は?」

画面には信じられない映像が流れ始めた。

それは———

「風見.......?」



「では、現在逃亡している人間の数は?」


「.......」


「違法保険会社の社員と付き合っており、彼女は組織の幹部であるか?」


「.......」 


「今日はこれで最後に。あなたの弟は、組織の幹部または一部の人間であるか?」


「それは、どうでしょうか」

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