表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殺し屋JK、ターゲットは父親でした。  作者: 椿原菜湖
殺し屋JK、ターゲットは父親でした。大磯編
68/69

68ベッド消滅

「林村!」

「はいはい落ち着いて。どこを撃たれた?」

「胸の出血がひどいんだ」

まずい。撃たれた箇所が悪く、意識がない。車内で止血はしたものの、途中で意識を失った。

なぜ遠くの大磯まで来てしまったのだろう。

「セレナはどうなる?!」

「最善は尽くす。だが———」

「え?」




「うそ...だろ?」

「間に合わなかった」

セレナに触れると、指先がひんやりとした。まるで氷を触っている感覚に陥った。

「セレナ?依頼がきてるぞ。早く、行かないと」

彼女が溶けてから依頼が立て続けにきて、手が回らなくなっている。

「仕事だぞ。ほら、セレナ———」

「コア?」

アルチュールが話しかけても応答はない。

コアの動きが止まり、両手を彼女の頬に当てていた。

「冷たいなぁ」

「.....」

治療室にいたアルチュールと林村はセレナではなく、生存しているコアを見つめていた。

「席を外す」

部屋に取り残された二人は、去っていく彼に何も声をかけられなかった。

コアは治療室を出て、行き先も分からないままとりあえずタバコを手に取った。

「ふぅ...はぁ」

廊下を徘徊しながらタバコを吸い裏口に出て地面にしゃがんだ。

夜空を眺めながら白い息を吐いた。目の前が暗くなり、クソと一人嘆く。

「は。どういうこと。死ぬ?」

このタバコは安心するためじゃない。落ち着くためのタバコだ。

俺は今、夢を見てるのか?だとしたら悪い夢だ。さっさと覚めて顔を洗いセレナと仕事に行かないと。

ヨレヨレになりながらも立ち上がり、再び建物の中に戻った。



『セレナ?』

『ん?』

『今日の依頼はすぐに終わらせるぞ』

『は?なんで』

『だってアルとご飯屋予約しちゃったんだもん』

『おぉ〜やるじゃん。アルとのご飯会が世界で一番楽しいんだよな』

『ガチでそれ』



「分かった。ご飯屋予約しておくから、来いよ」

体は芯から冷めきっていた。背筋も伸ばすに筋肉も凝縮している。

「コア?!」

俺はいつの間にか、廊下で寝転んで倒れていたらしい。



セレナが死んで5日が経過した———





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ