表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼女勇者チーちゃんの異世界奮闘記 ~限界ロリコンアラサー女がオリキャラ幼女に転生した結果 ><~  作者: オフィ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

98/216

Lo98.ヒオウギなんとかさんの神秘的な何かの儀式

 武器庫の中で抜き身の剣を抱いて眠っていた美少女エルフに出会った私達。一見10代の少女に見えますけど、エルフっぽいので年齢不詳です。全体的に線が細いですね。

 ヒオウギアヤメさんというのですけど、この人はここで一体何をやってたのでしょうか?


 そう思ってたらヒオウギさんが抱いていた剣を離しました。すると剣がスゥッと空中に浮かびあがり、彼女の周りを勝手にふわふわと回り始めました。


「うわっ、剣が勝手に動いてます! もしかして『知性ある剣(インテリジェンスソード)』とかいうやつですか!?」

「いんてり……??」


 説明しましょう! 『知性ある剣(インテリジェンスソード)』とは、ファンタジーによく出てくる定番の喋る剣みたいなやつです! 私のやったエッチなゲームでは主人公の相棒みたいなポジションでしたね!


「トツカさんはトツカさんですよぉ?」

「そうなんですね? 戸塚(とつか)さん(?)は喋ったり踊ったりするんですか?」

「声は出せないですねぇ。踊りはたぶん上手いですよぉ」


 あ、喋らない剣でしたか。ちょっと残念。でも意思のある感じな剣っぽいです。


「トツカさん、警戒しなくていいですよぉ。たぶん良い子達なので~」


 ヒオウギアカネさんがそう言うと、彼女の周りをくるくる回ってたトツカさんが空中でぴたりと静止しました。


「えっと、警戒されてたんですか、私達?」

「どうなんでしょう? トツカさんは年長者なので、未だに私のことを子ども扱いするんですよー」

「ほう。年長者は敬わねばなりませんね」


 そう言って剣に向かって手を合わせておじぎすると、剣もぺこりとおじぎしました。あら、礼儀正しい。刃渡りは1mくらいで結構大きい剣です。


 というか勝手に人の家の武器庫に侵入してる時点で私達があんまり良い子じゃない気がします。警戒しないこの人の方が変だと思います。


「ん」


 一方ココッテちゃんはインテリジェンスソードに興味を示さず、武器庫に並んでる武器を指差します。ヒオウギさんはこてんと首を傾げました。


「何ですかねぇ?」

「あ、たぶんこれは『倉庫内の武器触って良い?』的な感じのニュアンスですね。たぶん。ココッテちゃんのことだから乱暴に扱うかもしれませんが」

「ん」


 あ、肯定の返事。大体合ってたっぽいです。えーと、乱暴に扱うつもりもあるんですか?


「ここに並んでるのはヨソの子だから駄目ですねぇ。2階にあるやつならウチの子なので別に良いですよぉ」

「ん」


 あ、2階のならいいんだ。それを聞いたココッテちゃんはとっとと蔵の2階に上がっていきました。ヒオウギアオイさんには全く構わず。

 謎のエルフの美少女に興味を持たないとか、マイペースすぎますね。


「えーと、良いんですかね? 初対面ですけど信用して。ああ見えてココッテちゃん割と暴君ですよ?」

「大丈夫大丈夫~」

「なら良いですけど……なんかすみません」

「さて、私もお仕事に戻らないといけないですねぇ……」

「お仕事?」


 ヒオウギアサギさんは近くに立て掛けてあった大きな斧に触れました。


 すると、彼女の頭から木の枝のような花つきのツノが生えてきて、あたりに花びらがふわりと散りました! 不思議!

 なんとなく空中に浮かんだ花びらを掴むと、なんかキラキラ光って消えました。


 ふぁー! よく分かんないんですけど神秘的な現象! 神秘的な美少女ですねぇ!(興奮)


 もしかして、これも【神気】によるものなんでしょうか? よく分かんないんですけど、神秘的な光景なので。

 じゃあこの人は神術士(しんじゅつし)の人ですか?


 彼女の手が触れた箇所からぽわわ~っと光が流れ込み、武器全体を包みます。


「あの、何をしてるんですか?」

「武器に『がんばれー強くなれー』って声をかけてるのですよぉ」

「そうすると強くなるんですか?」

「そうすると強くなりますよー」


 そうすると強くなるみたいです。なるほどー、そういう能力なんですね?


「まぁ業界用語(ぎょーかい)では【祝福(ブレス)】とも言いますけど、やってることは『武器との相互対話(こみゅにけーしょん)』ですねぇ」

「ぶれす? こみゅにけーしょん?」

「この子達、一週間後にすごい戦いに参加するので『がんばれー強くなれー』って願いをかけてるんです」

「一週間後のすごい戦い……もしかしなくても悪神との戦いですか?」

「それですそれ」


 それだったようです。じゃあ並んでるのは他の冒険者さん達の武器や防具ってことですね。この武具達を『ヨソの子』って言ったのはそういうことですか。


「人に使われた道具には魂が宿るんですよぉ。私はこの子達に触れて、お話して、頑張ってねって言うのが仕事なんですよねぇ」

「ほー、お話出来るんですか?」

「んー、実際は話してるわけじゃなくてほとんど気持ちだけのやりとりですねぇ。もっと永く生きて賢くなったらこの子達も喋りますけど」

「なるほどー」


 日本でいういわゆる付喪神(つくもがみ)というやつですね。道具に宿る妖怪、あるいは神様です。異世界にもあるんですねぇ。


 そういえばウェダインさんから聞いたことあるんですけど、普通の攻撃が効かない混沌魔物(カオスモンスター)に神気無しで対抗するには『祝福装備』とかいうのが必要だとか聞いたことありますね。

 それが無きゃ魔瘴に対抗出来ないとか……まぁ無くてもごり押しでいけるみたいなこともウェダインさんは言ってましたけど。


「あ、もしかしてヒオウギアオイさんの仕事ってこうやって『祝福装備』を作ることですか?」

「正解ですよぉ。こうやって冒険者さん達の装備をお預かりして、『祝福』してるわけです」

「なるほどー。大切な仕事をしてるんですね」

「ありがとうございますぅ。まぁ私にはこれくらいしか出来ませんしねぇ……」


 ヒオウギさんに祝福を貰った大斧はキラキラ輝いてます。なんか『祝福装備』は貴重でめちゃくちゃ高いとか聞きますけど、こうやって神術士のエルフさんが手作業でやってるんですねぇ。


 私が感心しながらまじまじと様子を見てると、ヒオウギさんが言ってきました。


「ちーちゃんさんの装備にもやりましょうかぁ?」

「えっ、いいんですか? でも……お高いんでしょう?」

「ちょっとお話するだけだから大丈夫ですよぅ」

「じゃあ……お願いしちゃいます!」


 ふむ、折角だからご好意に甘えちゃいましょう! こんな美少女のエルフが祝福(さーびす)するんだから、きっと超強化されるはずです!

 私の武器、ただのひのきの棒ですからね。何かしらの強化イベントがあってもいいと思ってたんですよ。


 私はぴゅーと駆けて屋敷の玄関に置いてたお遍路巡礼金剛杖……通称【お父さん棒】を取って戻ってきました。

 そしてヒオウギアカネさんに言います。


「じゃあお願いしますね! ヒオウギアカネさん!」

「いいですよー。あと、私の名前って長いし覚えにくいでしょう? もっと気軽に『ひーちゃん』って呼んでくれていいんですよ?」

「いいんですか? じゃあそう呼びますね、ひーちゃん!」


 うわぁ良い人。こんな良い人に遠慮しちゃかえって失礼な気もするので、あえて提案をそのまま受けました。

 ……若干名前を間違いやすいのもあるんですけど。今だってヒオウギアオイさんなのかヒオウギアカネさんなのか迷いましたし。どっちでしたっけ……?


 ひーちゃんは私の棒を手に取りました。ひーちゃんの頭から木の枝みたいなツノが生えて、あたりに花びらが舞います。

 祝福する度にこのエフェクトかかるんですね。必殺技専用スチルですか?


 ひーちゃんが棒を持ったまま棒に語りかけるように独り言を言います。


「なるほど……どうしてここまで旅して……おへんろ?」


 お遍路!? なんか四国民には聞き慣れたワードが出てきましたけど!?


「それは面白そうですねぇ……娘2人のオモチャにされてたんですか……あ、布袋が……なるほどなるほど……」


 娘2人のオモチャ!? な、何故それを!?

 確かに幼少期にこの棒で遊んだ記憶ありますけど!


 なんか棒から個人情報が勝手に抜かれている気がするんですけど!? 触っただけでそういうの分かるんですか!?

 じゃあ今ので私が異世界転生者ってのがバレましたか!? 迂闊なことをしてしまったかもしれません!

 私はおそるおそるひーちゃんに聞きます。


「あ、あの、何を話してるんですか?」

「内緒話ですー」


 ひーちゃんはほがらかにスマイルをして言いました。内緒話かぁ。内緒なら仕方ないですね。うん。


「心配しなくても、ここで知ったことは秘密にしますし、身内にしか話しませんよ?」

「あ、なーんだ。よかったー……って、身内には話すんですね!?」

「それはそうですねぇ」


 どうしようこの子、悪気が全くない。

 まぁ……別にいいか! 私も悪いことをしてるわけじゃないですし、何の問題も無いですね?

 私が異世界転生者とバレたところでこの子は平然としてるし、まぁ別にね?

 サクちゃんの関係者っぽいですし、悪いことにはならないと思います。たぶん。


「うん……うん……大変ですねぇ。アレ用意しときますねぇ……それじゃ頑張ってくださいねぇ……」


 ひーちゃんの独り言……もとい【祝福】が終わり、棒への光がやみました。ひーちゃんのツノも消えて元のエルフ少女に戻ってます。

 ふぅ、と息を吐いたひーちゃんは私に向き直って言いました。


「この子、あんまり強化するところ無かったですねぇ」

「な、なんですとぉ!?」

「なんかもう既に【祝福装備】みたいになってるようですよー?」

「えっ、そうなんですか?」


 既に強化済みだったんですかこの棒!? いや、神様から貰ったものですし、まぁ納得なんですけど。

 ただのひのきのぼうなのに、乱暴に扱っても折れないですし。初期装備だと思って捨てないで良かったです。モノは大事にするべきですね。


「ただまぁ、この子に足りないモノがありそうなので、また用意しときますねぇ」

「え、用意って何のですか?」

「まぁそれはお楽しみにぃ~」


 ほがらかなスマイルで言うひーちゃん。うーん、謎ですわ。

ヒオウギアヤメさんです。

これは元々チーちゃんが名前間違えたわけでなく、素で私が間違えて文章書いてたのでそのままネタにしました。

チーちゃんは悪くない。私が悪いんです。

間違えないで下さいね。ヒオウギアマネですよ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ