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幼女勇者チーちゃんの異世界奮闘記 ~限界ロリコンアラサー女がオリキャラ幼女に転生した結果 ><~  作者: オフィ


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92/215

Lo92.サクちゃんに招待されました!なんか立派なお屋敷で寿司を食べます!

 私達はお屋敷に招かれました。

 誰のお屋敷かって? サクちゃんのお屋敷ですよ!


 異世界なのに和風の日本庭園みたいな大きなお屋敷です! 庭もなんか造園業者さんが手入れしてるっぽくて、松やら苔むした岩やらあって風流です!

 うむむ、入場料取られませんかねここ?


 私達の前には桶に入ったお寿司があります。寿司桶のお寿司ですよ!? なんかすごく贅沢です!!!


 対面には角の生えた幼女、サクちゃんがいます。袴を着てます。古風で和風な感じですね。かわいいですね。


「久しぶりじゃのう……何十年ぶりじゃったっけ?」

「2週間ぶりくらいです。懐かしいですね!」


 ゆったりと胡座をかいているサクちゃん。出会った当時は知らなかったんですけど、この国の【神帝(しんてー)】様でようするにめちゃくちゃえらいっぽい幼女(ロリババア)です。

 そう考えるとなんか神聖に見えてきました。ツチノコ探したり、屋台のイカ食って喜んでるイメージ強いですけど。


「まぁ寿司でも食いながら、ゆるりと旧交を温めようかのぅ」

「わぁい寿司だー!」

「ボク、お寿司食べたことないや」

「美味しいですよ!」


 私はまず玉子ギョクから食べます! 幼女の小さな口に寿司1貫丸ごと放り込むと、口いっぱいに頬張る羽目になりました。

 うむぅ、この身体だと1貫が大きい。というかネタが大切りで贅沢ですねこのお寿司!

 とても美味しい! 玉子大好きです!! 甘いですねこの玉子!!


 ユーくんもそれを真似てお寿司を食べます。ふむ、選んだのは私と同じく玉子ですね。子供にはおすすめのメニューです!

 ユーくんは一口でパクッと食べて神妙な顔で何度かモグモグと咀嚼すると、やがて顔をほころばせました。


「おいしー!」

「おいひぃれふ!(寿司が口いっぱいでうまく喋れない)」


 どうやらお寿司はユーくんも気に入ったようですね!

 それにしても異世界のお寿司……まじで普通に日本の寿司すぎますねこれ。

 外国風の寿司……カルフォルニアロール的なやつが出て来てもおかしくないと思ってました。

 この屋敷自体も和風ですし、かなり和風にこだわりがあると思われます。


「その様子じゃと、儂の正体も知ってしまったようじゃな」


 その様子がどの様子なのか知りませんけど、そういうことです。もぐもぐ。お寿司美味しい。


「うん。なんかこの国で一番強くて偉いんだよね」

「サクちゃんは【神帝ミカド】様なんですよね?」

「まぁのぅ。ミカドは別に名前じゃないし、呼び方は今まで通りサクちゃんでええんじゃが」

「はい、サクちゃん!」

「躊躇なく呼ぶのぅ」


 まぁ、偉い人って言ってもサクちゃんなので。見た目ロリなので。偉くてもまぁそこは変わりないです!


「ええと、お主が『ゆーじろー』で緑のが『ちぃ子』じゃったな。そんでこっちの青白いのが……なんじゃったっけ? ド忘れしたわ」

「ココッテちゃんですよ! 一緒にツチノコ探した仲じゃないですか!」

「おお、そうじゃった。『コッコちゃん』じゃった。忘れとったなぁ」

「ん」

「いや、2人とも初対面だよ!?」


 え、そうでしたっけ? 会いませんでしたっけ?

 いけませんね。厳しいブートキャンプの影響で記憶がぶっ飛んでます。


「しかししばらく見んうちに皆大きくなったのぅ。儂より大きくなって」

「ほほう。やっぱりそう思いますか?」

「いや、全然大きくなってないしチーちゃんの方が明らかに小さいよね」

「はい、そうですね?」

「のぅ……儂は分かっててボケとるんじゃけど、ちぃ子が全部そのまま受け取るから怖いんじゃが? さっきから分かった上で便乗ボケをかましとるんじゃよな、ちぃ子は?」

「チーちゃんは適当なだけだよ?」


 むむぅ、失礼な。私も分かっててボケてますよ! たぶん!


「ところでなんで儂、初対面のコッコに抱き抱えられて撫でられとんの?」

「んー?」


 なんかココッテちゃん、いつの間にかサクちゃんの背後を取って抱き抱えてました。


「ココッテちゃんは意外と子ども好きなんだよね」

「儂、子供じゃないんじゃが……んん、なんか変なことしようとしとらんかこの子?」

「あ、【ドレインタッチ】ですね。よくあることです」

「よくあることなら仕方ないんじゃが、悪いが吸われんぞ?」

「むぅ」


 サクちゃんがやんわりココッテちゃんの手を掴んで下ろしました。あ、吸われるの嫌なんですね。

 腕を下ろされたココッテちゃんは少し不満げです。


「しかし、普通に受け入れとるのはすごいのぅお主ら。こやつ、人間じゃないんじゃけど」

「ココッテちゃんはゾンビですね。でも神聖なるアンデッドなのでオーケーです!」

「ほー面白いことしとるのぅお主ら」


 サクちゃんが感心したように言います。ふむ、ココッテちゃんが人間じゃないとあっさり見破るなんてなかなかの洞察力ですね。

 というかゾンビとかアンデッドって聞いても全然動じませんねサクちゃん。そういうのトラブルになりそうなんで、基本的にはココッテちゃんがアンデッドなことは秘密にしてるんですけど。

 旅を共にしたウェダインさんやハンドチョッパーズの人たちにもココッテちゃんがアンデッドなこと言ってないです。


「とゆーかサクちゃん、ココッテちゃんに怒らないんですね?」

「このくらいで儂が怒らんって分かってやっとるじゃろ」

「ん」

「ん、じゃないんじゃが?」


 サクちゃんがやれやれと溜め息をつきます。


「儂、実はめっちゃ恐れられたりしとるんじゃけど。知らんかった?」

「えー。でも、サクちゃんは優しいですよね?」

「うん。ココッテちゃん、こう見えて結構相手選んでやってるからね。怒りそうな相手だとやらないよ」

「ん」

「あざといのぅお主ら。儂よりあざとい」


 これで怒らないあたり、大分サクちゃん器がでかいですね。今もココッテちゃんに抱えられたままですし。

 ココッテちゃんは飽きたのか、サクちゃんをすとんと下ろしました。


「改めて、自己紹介は必要かのぅ?」

「はい! 私はチーちゃんです!」

「いや、お主じゃなくて儂の。前は素性名乗っとらんかったじゃろ?」

「あっはい。お願いします」


 サクちゃんはこほんと咳払いをすると、すっくと立ち上がって言いました。


「儂はハルテン国の【初代神帝】ミカド! この国のたぶん偉い感じの人じゃ!!」

「たぶんなんですか!?」

「今は役職ないからのぅ。無職(ニート)じゃ。年中ぶらぶらしとる!」

「無職だったんだ……」


 いいですねぇ、無職……私もそうなりたいです。


「あの、【初代神帝】ってことは二代目や三代目がいるんですか?」

「【神帝】ってのは儂が勝手に名乗り始めたんじゃが、今は役職みたいなもんでな。今代で9代目じゃ。儂の孫の孫の孫の……9代先の孫がその役職についとる」


 ほうほう、お孫さんが今の【神帝】だったんですね? なんか勘違いしてましたけど、神帝っていまやサクちゃん個人のことじゃなくて世襲制の役割みたいなものなんですねぇ。

 ……しかし改めて聞くとすごいですね。サクちゃんの子孫ですか。こんな見た目幼女が経産婦とか。


「神帝様って何かしてるんですか?」

「なんか外国との挨拶に連れていかれたり、祭りとかに参加したり色々しとるのぅ」

「へー王族みたいな感じですか?」

「なんじゃろ? 政治にはあんまり関わらんし、もっとフワフワした役職じゃのう。でも【神帝】の権威(ねーむばりゅー)が強いから、国からは利用されつつ利用しつつ、もちつもたれつって感じじゃ。お金もそれで貰っとるしのぅ」


 それでこんな豪邸に住んでるんですね。納得です!

 思ってたんですけど、日本の天皇家や英国のロイヤルファミリーと似た感じですかね? 象徴としての権威であって、政治はしないやつです。


「しかしまぁ、儂の正体を知っても態度を全く変えんのはホントに肝が座っとるのぅ」

「えーと、敬意は払ってますよ?」

「そうじゃなくてな。儂、結構怖がられとるって言ったじゃろ?」

「どうしてですか?」


 ツノの生えたロリババアですけど、サクちゃんは可愛いです。こんな子を怖がるとかどういうことでしょう? ツノが怖いんでしょうか? チャームポイントですけどね


「例えば、儂はその気になればお主ら3人をこの場でくびり殺すことが出来る」

「くびり」


 サクちゃんは少し脅すように言いました。これは本当なのでしょう。この国最強と言われるくらいなので、サクちゃんが暴れ出したら多分私達は止められません。

 でも、それに対して私は聞きます。


「でもそんなことしないですよね?」

「するわけないじゃろ」

「じゃあ何も問題ありませんね!」

「普通の人間はそうならんのじゃけどなー。例えばめちゃくちゃ怖い魔物と一緒の檻にはおれんじゃろ?」

「……その魔物は幼女の形をしていますかね?」

「そういう問題かのぅ?」

「そういう問題です」


 そこは重要です。魔物の形がサクちゃんなので、別に私は良いんですよ?

 サクちゃんはあきれたように言いました。


「なんかわざわざ正体隠して普通の幼女のように振る舞ってた儂が馬鹿みたいじゃのう」


 あー、それで正体を言わなかったんですね。別に気にしなくて良かったんですけど、確かに最初に「実はめっちゃ偉い人」って知ってたら態度変えてたかもです。私、権力者には割と弱い方なので。


「ツノ生えてる時点で普通じゃなかったよ?」

「え、私はあれ普通だと思ってました」


 だって、異世界の種族とかよく分かんないですしね? ツノ生えてるのもかわいいじゃないですか。


「これじゃからちぃ子は」

「チーちゃんって可愛ければなんでもいいって思ってない?」


 はい、そうですよ? 可愛ければなんでもいいのです!!

「その様子じゃと、儂の正体も知ってしまったようじゃな」

→どの様子だよ!? と思われるかもしれませんが、首都のすごい豪邸に招待されてあんまり驚いてない時点で、サクちゃんからすると「こいつら儂の正体知っとるじゃろ」って察してるんですよね。

まぁ、チーちゃんはそこらへん全く察してないので説明不足になっちゃいましたけど。

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