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幼女勇者チーちゃんの異世界奮闘記 ~限界ロリコンアラサー女がオリキャラ幼女に転生した結果 ><~  作者: オフィ


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65/215

Lo65.復活のK

 なんかデカい魚料理が出てきました。巨大淡水魚を豪快に揚げたものですかね? それに甘酢っぽいソースがかかってて、鱗もパリパリです。高級っぽいお店なのに、豪快な食事しか出て来ませんね?


 ガイナスさんは兜を付けたままですが、口部分を外して食べてます。(外せるんだそれ…)

 うーむ、口元見る限りはイケメンかどうかは判断つきませんが。顔に酷い傷があるとか以前言ってましたね。食卓でも外さないとは筋金入りです。


「……やはりハルテンの料理は美味いな。庶民も背伸びすれば入れる程度の高級店が、大陸の王侯貴族に振るまわれる料理より美味い」

「というか向こうの料理がマズいんでよ。うち、この国に来てから味覚が進化しちまったでよー」


 お二人は感慨深く言います。どうやらガイナスさん達はメシマズ国家から来たみたいです。

 私からするとぶっちゃけユナさんの料理の方が美味しかったりします。まぁ、このお店も美味しいんですけど、ちょっと豪快すぎて大味なところがありますね。雑味もそれなりにあります。こういうのも好きですけど。

 もぐもぐもぐ。美味しいですね。81点。


「さて、話がそれたな。こちらの状況を説明したいのだが……正直俺にも理解が出来ないことが起こってて説明が難しくてな」

「何があったんですか?」

「ふむ、一から説明するか。まず今日俺たちは難民キャンプを訪ねていた」

「難民キャンプ……ですか?」

「近隣の村人が混沌魔物の被害で一時的に作った居住区だ。一か月前に起きた【大侵攻】の際に混沌魔物の打ち漏らしが出てここらの村々を荒らしたことは知っているな?」

「うん。それを退治してるときにボク達と出会ったんだよね」

「その村の人達が集まって作っている難民キャンプで、ある情報を集めていたんだ」

「ある情報……?」

「ココッテの両親のことだ」

「!?」


 ココッテちゃん……あのとき村で見つかったゾンビの女の子ですね。私が浄化して動かなくなってしまった……

 この人達、わざわざ探していてくれてたんですね。自分とは無関係な子なのに……とても優しいです。


「だが話を聞くうちに、ココッテには両親がいないことが分かった」

「そうだったの?」

「お前も知らなかったのか」

「たまに村に来て遊ぶくらいだったから、全然知らなかった」


 ココッテちゃんには両親がいなかったんですね。では、このまま無縁仏になってしまうのでしょうか。少し寂しいですね……


「どうやらココッテは拾われ子らしい。村の狩猟班がカミカクシの森に行ったとき、いつの間にかついてきて食べ物をねだったという。当時既に5歳ほどの年齢で、おそらく森に捨てられていたんだろう」

「そうだったんですか」

「幸い村には受け入れられて、食べ物を与えられたり空き家で寝たり野良猫みたいな生活をしていたらしいが、やがてバン・ボーデンという男の家に居着くようになり、実質的に養子のような形でいたらしい」

「バン・ボーデン……あ、ボーデンおじさんか。ココッテちゃんの親代わりだったんだね」

「知らなかったんですか?」

「友達の親とかあんまり興味なかったしなぁ」


 ユーくんの言ってることも分かります。私だって友達の親の顔とか全然知らないですし。


「バン・ボーデンは引退した元冒険者で、村では狩猟等で生計を立てていた。最初にココッテを森で見つけたのもバンだった」

「じゃあ、そのバンさんに会えれば……」

「バンは村人を逃がすために混沌魔物(カオスモンスター)に立ち向かい、死亡した」

「そっか……ボーデンおじさんも死んだんだ……」


 混沌魔物は多くの人の命を奪っているんですね……


「それじゃ、引き取り先の無いココッテちゃんは私達が弔うしかないですね」

「それなんだが……ひとつ問題が起きた」

「問題ですか?」

「ココッテの遺体は魔法鞄に収納していたのだが……いつの間にか遺体が消えていた」

「えっ、どういうことですか!?」

「盗まれたの?」

「いや、魔法鞄は俺達にとっても財産だからな。寝るときも盗まれないように警戒しているし、そうそう盗まれないだろう」

「そもそも、盗むなら鞄ごと持っていくでよ。わざわざココッテちゃんの遺体だけ盗むってのは意味分かんないでよー」


 むむぅ、突然ミステリーな事件が起きてますね。消えたココッテちゃんの遺体。一体どこにいったのでしょう……?


「考えられることは……死体が動いて勝手に逃げたということくらいか」

「え、そんなことあるんですか? ホラーじゃあるまいし……」

「忘れたのか? あれは元々アンデッドだぞ。お前が浄化したんだろう?」

「あ、そうでした」


 え、つまりアレですか? あの時点でもしかしてココッテちゃんは……


 そう考えていた瞬間、ユーくんの椅子がガタンと倒れました。


「ユーくん!?」

「え、え、なに!?」


 気が付くと、ユーくんを椅子ごと引き倒して覆い被さってる綺麗な水色の髪をしたワンピース姿の幼女がいました。

 な、なにものなんですか!? 突然!?


「……ふむ、気付くのが遅かったなユージア少年。お前は今ので死んでいるぞ」

「でへへ、びっくりしたでよー?」


 ガイナスさんとシャイナスさんはまるで悪戯が成功したかのように言います。

 突然ユーくんにのし掛かってマウントポジションを取っている幼女……何か見覚えがあります。ユーくんは驚いたように言いました。


「え、ココッテちゃん!? どうして!?」


 ユーくんがその子の顔を見て叫んだことで確定しました。彼女はココッテちゃんです!

 身長120cmくらいの幼女、ココッテちゃんの死体が動いてました!!


「信じられんことだが、ココッテは復活した。見ての通り、埋葬する必要は無い」

「え、復活って……え?」


 ココッテちゃんは無言で立ち上がり、こっちを見ました。そして唐突に私に抱きついてきました。

 え、え!? いきなりハグですか!?

 いや、嬉しいですけど! なんで!?


「な、なんで唐突に抱きついたんですか!?」


 うろたえた私がそう聞くと、ココッテちゃんはジト目で頷きながら言いました。


「ん」


 ……ん? それだけ?

 今のは肯定ですか? え、なに?


「そいつに触れていてまだ分からないか?」

「え、え? なんですか??」

「いいから、ココッテに触れてみろ」


 ええ? いいんですかね?? 犯罪に当たりませんよね?


 ……いいですよね! ガイナスさんが許可してるなら!!

 じゃ、さ、触っちゃうぞー!?


 私はおそるおそる、ココッテちゃんのぷにぷにしてそうな二の腕に触りました。ワンピースなので素肌が露出しています。さわさわするとひんやりぷにぷにしてて……とても気持ちいいですね!


「ぷにぷにです!」

「いや、そうじゃないでしょチーちゃん! ココッテちゃん、体温が無くて冷たいよ!!」

「ようやく気付いたか……」


 え、どういうことですか? ユーくんもココッテちゃんを触って驚いてました。


「体温がない、脈もない、呼吸もしていない……見かけ上完全に生命活動を停止しているのに動いている。これがどういうことか分かるか?」


 え、ど、どういうことですか? ココッテちゃん完全に死んでるじゃないですか。なんで動いてるんですか?


「もしかして……アンデッドなの?」

「そう、ココッテは復活した。人間としてではなく、アンデッドとしてな」


 な、なんと! ココッテちゃんアンデッドになってました!!

 いや、最初に会ったときから既にゾンビだったんですけどね。そのときより見た目綺麗になってて全然分かんなかったですねー……


 ……いや、良く見たら目に生気が無いです! 常時レイプ目みたいになってます! ゾンビだこれ!?


「えっとぉ……良かったですね? ココッテちゃん??」

「ん」


 私がそう疑問形で聞いたら、ココッテちゃんはコクリと頷きました。あ、本人的にもそれで良かったんだ……レイプ目ですけど……


「あのー、これってもしかして私の仕業だったりするんですかね? 私があのとき神気をめちゃくちゃココッテちゃんに注いだから……」

「わからん。アンデッドなのに敵意は無いし、不浄の気配もしないからどういう理屈で動いているのか全く分からん」

「まぁまぁ、細かいことは気にしないでいいでよー」

「なんかよく分かんないけど、良かったー!!」


 ユーくんが笑顔になってます。死んだと思っていたお友達が生きてた(?)ので嬉しいのでしょう。私も嬉しいです!


「ついでに言うと、これはお前達にとって悲報なのか朗報なのか分からんが……」


 え、まだ何かあるんですか?

 これ以上の驚きは無いと思いますが……


「ココッテはレベル6。レベルだけでいうとお前達より格上だ」


 ……へ? レベル6?

 えーと、ユーくんがレベル5ですよね? ただの村娘の幼女がユーくんより格上って……どういうことですかね?

ココアはやっぱりバンホーテンに限るぜ☆

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― 新着の感想 ―
[一言] 今読み直しをして気づきました これゾンビでもいいから復活してと願ったからですよね! やらかしてる
[一言] レイプ目アンデッド無口幼女 属性の暴力
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