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幼女勇者チーちゃんの異世界奮闘記 ~限界ロリコンアラサー女がオリキャラ幼女に転生した結果 ><~  作者: オフィ


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Lo51.再突撃!おんぶにだっこのチーちゃんです!

 ユーくんに抱き抱えられて戦闘から離脱した私達。しばらく走ってから、ユーくんは私を地面におろしました。


「大丈夫。もう追ってこないみたい」

「相手が遅くて命拾いしたのぅ」

「チーちゃん、大丈夫?」


 私はヒリヒリする自分の顔を「治れ~」と願いながら神気で癒してました。必殺、チーちゃんセラピーです。

 痛みがだんだん引いていき、肌がつるんとしてきました。鏡が無いからよく分かりませんが、なんか治った気がします!


「うう、酷い目に遭いました……」

「モロ顔面じゃったからのぅ。普通なら死んどるわ」

「そうなんですか?」

「チーちゃんが無事でよかったよー」


 まぁ、ドワーフさん達の鎧も溶ける毒液を素肌に浴びてますからね。

 ……なんで生きてるんでしょうかね、私?


「それにしても、浄化してもドロドロは残るんですね……さっきちょびっと飲んじゃいましたよ」

「どんな味だったの!?」

「味って重要ですかね!? しょっぱくてほろ苦くて生暖かかったです! 風邪のときの鼻水の味に似てます!」


 私が浴びせられたのはナメクジの毒液ですよね? つまりはナメクジ汁です。

 ナメクジの体液を飲んでしまう羽目になるとは……うぅ、気持ち悪いです。ゲキマズってほどでは無いですけど、気持ち悪いです。若干鼻水の味に似てるのが精神的に無理です。なんか生臭い気もします。

 こんなもの飲んで病気とかになりませんかね、私?


「それで、よく分からなかったんですけどナメクジはどうなりました?」

「ダメージは与えたんだけど、倒せなかったみたい」

「なんか再生しとったのぅ」

「しぶといね、ナメクジ」

「むむむ、そうですか」


 かつて混沌魔物カオスモンスター奈落鹿ラグナディアを倒した魔法ですが、ナメクジは倒せなかったみたいです。耐性があるんですかね?


「それで、どうします? もう一度やりますか?」

「さっきのあれを何回かやればごり押し出来る気もするけど、たぶんあと1回くらいしか魔法は使えないから倒しきれそうにないよ」


 そうですね。あれだけの威力だとそれだけ燃費も悪くなるということです。ユーくんのMPえむぴーだと3発が限界なんですね。こっちの世界じゃMPっていうのか分からないんですけど。


 あ、そうだ。今はユーくんだけじゃなくダンジョンで出会った未知数の実力者っぽい鬼幼女のじゃロリのサクちゃんがいるじゃないですか。


「サクちゃんはどうです?」

「んん、儂か? どうにか出来んことも無いがのぅ」

「そうなんですか!?」


 どうやらサクちゃんはどうにかすることが出来るようです!

 ですが、サクちゃんは渋い顔をして言いました。


「じゃがお主らは儂の手を借りずにあのナメクジを倒すとあのとき夕日に誓ったじゃろう?」

「そんなこと言った覚えないですけど!?」

「いや、そう言われると言ったような気もする……!」

「あれ? そうなんですか? ……じゃあ私もそんな気がしてきました」


 ユーくんがそう言うなら、たぶんそうなんでしょう。よく分かんないですけど。


「今のはボケたつもりなんじゃが、ボケにボケを返されるとやりづらいのぉ」

「えっ、私ボケてないですよ?」

「のぅゆーじろー、ちぃ子はいつもこんな感じなんか?」

「うん。こんな感じだよ?」

「お主もちぃ子をからかうのも程々にするんじゃよ」

「うん!」

「確信犯じゃったか」


 えと、2人が何のことを言ってるのかよく分かんないですけど、今の会話でなんらかの合意を得たようです。

 不思議ですね?


「とりあえず、こっちでやれるだけやってみるね」

「うむ、頑張るがよい」

「え、え? 結局サクちゃんは手を貸してくれるんですか?」

「儂が手を貸すのは万策尽きたときじゃ」

「ええ~~……」


 なんでか分かんないですけど、サクちゃんはこっちがどうにかするまで動きそうにないです。

 いいんですかね、これで?


「でも、魔法だけじゃやっぱり倒しきるには火力が足りないと思う」

「……ということは?」

「使うしかないね、必殺技。【煉獄破壊斬(インフェルノ・ブレイカー)】」

「おお、遂に使うんですね! ……はて、なんでさっきは使わなかったんですか?」


 最初から使えば良かったような気もしますが……そう思ってると、ユーくんが疑問に答えてくれました。


「インフェルノ・ブレイカーは剣圧と一緒に炎の魔法をぶっぱなす技なんだけど、距離が遠いと剣圧が弱くなって、普通に炎の魔法使うのとあんまり威力変わらなくなるんだよね」

「そうだったんですか!?」

「初めて知ったみたいな感じ出してるけど、元はチーちゃんのアイデアだよね、この技?」

「すみません、全然分かってませんでした」

「チーちゃんってそういうとこあるよね」


 うう、なんか幼女に駄目出しされてる気がします。

 中身成人女性が幼女に……なんという情けなさでしょう。でも嫌いじゃないです、こういうの。


「あのナメクジを炎の魔法で倒せなかったのは、体を覆ってるヌチョヌチョのせいだと思うんだよね」

「確かにヌチョヌチョしてましたね。みずタイプなので炎半減なんですね?」


 ポケモンのタイプ相性で言えば、あのナメクジはみず・どくタイプです。ユーくんはほのおタイプ。私はたぶんくさ・フェアリータイプです。くさ部分は緑。フェアリー部分はなんとなく可愛さのイメージです。

 あ、でもくさ・フェアリータイプって毒4倍弱点じゃないですか? すみません、やっぱ今の無しです!


「うん、半減かは分からないけどそういうこと。だから、体を切り裂いて中にふぁいやーしてやれば倒せると思うんだ」

「それで炎と斬撃の合わせ技、インフェルノ・ブレイカーが炸裂するわけですね!」

「うん! 斬って燃やす! たぶん効くよ!!」


 なるほど、私が漫画とかから着想を得た技ですが、魅せ技なだけじゃなくてちゃんと実用性があるんですね。


「でも、威力を上げるには近づかなきゃいけないんだよね。出来れば、ゼロ距離でやりたい」

「むむむ、あの毒液ナメクジに近付くんですか……なかなかリスクがありますね」

「うん。そこはチーちゃん頼りになるね」

「あ、私ですか」


 ユーくんは私を見て言いました。


「チーちゃん、毒液もろに浴びたけど後遺症は無いよね?」

「そりゃまぁ、治しましたから」

「じゃあなんとかなる!」


 えーと、そうですかね? 結構ヒリヒリしたんですけど。それにばっちぃですよ、ナメクジの汁。


「チーちゃん。ボクと一緒に突撃しよう!」

「と、突撃ですか!?」

「うん! それしか方法はない!」


 うひゃあ、大変なことになってきましたよ?

 あのぬるぬるねちょねちょのナメクジに突っ込むなんて……ちょっと嫌です。


 でも、もう私もナメクジ汁を飲んだ身。ナメクジ処女は卒業しました!

 今も顔はべちょべちょです。もう一度も二度も変わらないでしょう!


「むん! こうなればヤケです! やるだけやってやりましょう!」

「うん、その意気だよ! じゃあ背に乗って!」

「えっ、乗るんですか!?」

「だってチーちゃん足遅いし」

「返す言葉もありません!」


 そう言うとユーくんはこちらに背を向けました。

 幼女の背に乗るということは密着するということ。なんと犯罪的な……とはいえ、今更ですね。

 さっきもユーくんにお姫様だっこで運ばれましたし、もう度重なる接触に免疫はつきましたね!


 はい、嘘です。そんなん免疫つくわけないじゃないですか。

 だって普段は男の子みたいなユーくんも身体は立派なロリですよ! 体臭もなんか甘い感じしますし! 普段は意識してないんですけど、ふとしたときにドキッとすることあるんですよ!?


 でも、真面目にしないと呆れられちゃいそうなので、性欲なんて全く無いふりをしてユーくんの背に乗って体重を預けました。


「んー、もっとしっかり捕まって。ボクは両手で剣を持つつもりだから、支えないよ。チーちゃんの力だけで捕まっててね」

「は、はい!」

「腕だけじゃなくて脚も使って。じゃないと振り落とされるよ」

「はひ!がんばりますりゅ!」


 私はユーくんに言われるがままに、しっかりと抱きつきます。ユーくんの肩に腕を回して両手でがっちりホールド。そして私の脚もユーくんの腰に回してがっちりホールドです!!!


 ……これ、もしかして『だいしゅきホールド』の姿勢では?

 中身成人女性が、10歳の幼女にだいしゅきホールドするとか逮捕案件では???

 いや、本来のだいしゅきホールドと違って前後逆だから大丈夫なはずです! きっと!! 刑事さん、私は無罪です! 信じてください!!


 私は余計な煩悩を抱えてぐるぐる考えてましたが、ユーくんは気にもせずに言いました。


「うん、つかまったね? じゃあいくよ!!」


 ぐわん!

 走り出したユーくんの動きに身体が吹っ飛ばされそうになります。私は慌ててギュッと力を込めました。


「ナメクジにリベンジだー!」

「ひええええ!」


 こうして暴走特急ユーくん号は発走しました。

 これマジで気を抜いたら危ないですよね?

 誰か私に安全対策の幼児用ハーネスをください。

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― 新着の感想 ―
こういうフォーメーションのための抱っこ紐は、真面目に魔法の収用の容量割く価値ありそうだな。
[一言] 成人女性が、10歳の幼女にだいしゅきホールドする 切り取ったら思ったよりヤバい奴になってしまった
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