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幼女勇者チーちゃんの異世界奮闘記 ~限界ロリコンアラサー女がオリキャラ幼女に転生した結果 ><~  作者: オフィ


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49/212

Lo49.なんでしたっけ?不定形で某RPGの看板モンスターの青くてぷるぷるしたやつ?

 ドワーフのおじさん達を癒した後、私達は出発することにしました。そう、【混沌魔物】の発生しているであろう方へと。

 本当は私は嫌ですけど、ユーくん達が大丈夫とか自信満々に言うので仕方なく……

 はて、本当に大丈夫なんですかね???


 ところが私達が出発しようとすると、ドワーフの冒険者さん達が声をあげました。


「おい、まさかあんたら向こうに行くつもりか!?」

「やめとけやめとけ! あんなバケモンにあんたらみたいな子どもじゃあ絶対敵うわけねぇべ!」


 どうやらドワーフさん達はこちらを心配してくれているようです。まぁ、大人としては当然ですよね。こっちはロリ3人のパーティーですし。

 ですが、ユーくんはドワーフさん達にきっぱり言いました。


「それでも行くよ。やれるだけやってみる」

「なんでだ!? あんたみてぇなガキんちょが、んなことしなくてもええだで!!」

「そうじゃそうじゃあ! こういう危ないのは大人に任せとけばいいんじゃあ!!」

「それでも、だよ」


 ドワーフさん達の猛反対にあいましたが、ユーくんは止まる気はありません。


「ボクは魔王を倒す勇者になる。だから、ここで立ち止まるわけにはいかないんだ」

「勇者……じゃとぉ?」

「そんな夢物語じゃあるめぇし」

「ここで無茶して何になるんだで!」

「絶対いかせねぇぞ! 本当に危ねぇんだ!!」


 そう言ってドワーフさん達はユーくんの前に立ち塞がりました。

 参りましたね。

 いや、私も反対は反対なんですけどね。本当にヤバければ、多少時間かかってもナス兄妹とか呼んだ方がいいと思いますし、冒険初心者の私達がそこまで無理する案件でも無い気がするんですよね……


 でも、ただ反対したところでユーくんの意志は変えられそうにないですし、ユーくんが行くことになったら地獄までついていく所存ではいます。


 ですが、ここまでドワーフさんたちに足止めされたら先に進めませんね。はい、これは仕方ないですね?


「おめえら!! 通してやれ!!!」


 先程まで瀕死の重症を負っていたドワーフのリーダーさんが言いました。


「リ、リーダー」

「でもよぉ……」

「ドワーフの男がつべこべ言ってんじゃねぇぞい!!!」


 リーダーのドワーフさんが仲間を一喝しました。

 そして、私達に向き直ります。


「邪魔して悪かったなぁ。わっちらに遠慮せず、先に行っていいぞい」


 わぁい! 後押ししてもらえました!

 ……もっと引き止めてもいいんですよ?


「えと……どうしてですか?」

「おめぇさんに助けられたってのもあるが……先日ギルドでの決闘騒ぎがあったぞい? ガイナスと……そこのユー坊が戦ったやつ」

「……あ、ボクのこと?」

「実はあのとき、わっちはガイナスじゃなくてユー坊の方に賭けてたんだぞい」

「え、そうだったの!?」


 ほうほう。この人、あのときユーくんに賭けてたんですか! なかなか見る目ありますね!


「まぁ、大穴狙いで当たればラッキーくらいの気持ちだったんだが……まぁ、思ってたよりも白熱してワクワクしたもんだぞい」

「ありがとう。負けちゃったけどね!」

「それはそれ、これはこれ! ともかく、わっちは一度賭けた相手は信じぬくと決めてるぞい!!」

「リーダー……あんたそれで賭け事めっちゃ負けてるじゃねえか!」


 いや、駄目じゃないですか! 当たってないじゃないですか!

 こういう人を『穴党』って言うんですよ。勝ち目の低い大博打に賭けるタイプ。

 堅実で安定思考の私とは大違いですね?


「だが、今度の賭けは当たると決まっとる! ユー坊、必ず勝ってくるぞい!」

「……うん、わかった。勝ってくるよ! ありがとう!」


 そうかっこよくキメ顔で言って、ドワーフのリーダーさん達は私達を送り出してくれました。


 まさに「俺はあいつに全てを賭けるぜ」みたいなシチュです。いいですね。私もそれを言う側に回りたいです。


 ……いや、ドワーフさん達。いい感じに送り出してくれるのは良いんですけど、なんか私が逃げにくくなってないですか?

 未知数の強敵相手ですし、勝てなさそうだったら私は即座に逃げるつもりなんですけど?


 そして歩きながら私はふと、思いました。


「というか……あの人たちから敵の情報を聞くべきでしたね。忘れてましたけど」

「うん、うっかりだね!」

「まぁ、よくあることじゃな!」


 いや、何の情報も無しに敵に挑むとか無謀ですけどね!?

 致命的なうっかりすぎますよ! 次からは気をつけましょう!


「とはいえ、儂はなんとなく見当がついとるがのぅ」

「え、そうなんですか? 教えてください!」

「嫌じゃ」

「なんでですか!?」

「さぷらいずを楽しみたいからじゃ!」


 こ、この人……愉悦が大好きな人ですね!?

 いや、命がかかってるときにそんなことしてほしくないんですが!


「ボクも見当はなんとなくついてるけど」

「そうなんですか!?」


 えっ、ユーくんもですか!? すごいです!


「 じゃあ、なんだと思います!?」

「チーちゃんはわからない? あのドワーフさん達にかかってた毒液、なんかすごかったよね」

「はい、そうですね。なんかよく分からないですけどすごかったです」

「でも、他にはあまり傷は無かった。切り傷とか爪痕とか、殴られた跡っぽいやつとかね」

「確かに……無かったような気もしますね!」

「そして、鎧ガチガチな装備のドワーフさん達が怪我人1人抱えながらでも逃げられる……ってことは足もそんなに早くなさそうだよね」

「おお……なるほど!」


 よく観察してますね。私はそこまで見てませんでした。ユーくん、かしこいです!


「ここから思いつくと、敵の正体は……」

「て、敵の正体は……!?」

「スライム……だよ」

「すらいむ……!?」


 スライム。

 それは某国民的RPGに出てくる最弱モンスターです。

 でも、別の作品ではなんやかんや強かったりします。

 この世界ではどっちなんでしょう?


「ふっ、流石の分析力じゃなゆーじろー。わしの予想もそんな感じじゃ」


 あ、サクちゃんもドヤ顔でちゃっかり予想にのっかってきました。

 ……ホントに予想出来てたんですかねこの鬼幼女。パズルが苦手っぽいし頭脳労働が苦手そうに見えるんですが……


「そういえば……まだ私スライムさんに会ったことありませんでしたね。強いんですか?」

「んー、結構そこらへんにいるけど、基本的に弱いよ」


 ほう、弱いんですか。この世界はスライムが弱い感じなんですね? ファンタジーではスライムがめちゃくちゃ強い世界もあるので安心しました。


「スライムには(かく)っていう心臓みたいな部分があってね。そこを潰せば簡単に死ぬよ」

「ほうほう心臓みたいな部分を潰せば……ってそれってどの生物も同じだと思いますけど!?」

「核以外を潰してもあんまり死なないけどね」


 いや、聞いてる限り結構つよそうですねそれ?

 急所以外ほぼ意味ないんですか。

 うむぅ、ユーくんの言う弱いはあまりあてになりません。


「でも毒持ちのスライムはちょっと大変そうだよね」

「ユーくんは普段どうやってスライムを倒してるんですか?」

「そこらへんで拾った木の枝でつんつんして倒してるよ」

「えっ、木の枝で? 剣とか使わないんですか?」

「だって、毒とか持ってるかもしれないし、剣がベトベトで汚れるもん」

「かしこい」


 ドワーフさん達にかかってた液体は毒というか酸っぽかったですね。鎧溶かしてたし、剣も溶けちゃうかもしれません。

 なかなかに剣士殺しですね、スライムさん。


「そうなると、なるべく触れずに倒す必要がありますね」

「うん。今は魔法が使えるし、魔法でやってみるよ」


 今のユーくんは火の魔法が使えます。遠距離で安全に攻撃できますね。

 すると、サクちゃんが手をぷらぷらさせながら言いました。


「別にわしは素手でもいいんじゃが」

「溶けちゃいますよ?」

「溶けん溶けん」


 えっ? 本当ですかこの人。鬼っぽいツノが生えた幼女だから強そうな感じはしてたんですが、酸や毒にも耐性あったりします?


「いや、本体が無事でも服とか……」

「それはちょっと溶けるかもしれんのぅ」

「エッッッッ」

「ん?」

「ぴつ。鉛筆とは、黒鉛を材料にした筆記用具のことですね。私も下書きするときにはよく使っています。4Bの濃さが好みです」

「唐突になにを言っとるんじゃお主?」

「イエ、ナンデモアリマセン」


 あぶないあぶない。不意にスライムに服を溶かされた幼女の姿を想像してしまいました。

 なんとか誤魔化して事なきを得ましたか。


「ほれ、そんなこと言っとる場合じゃなかろう。もうすぐそこにおるぞ」

「えっ、本当ですか!?」


 たしかに、いつの間にか空気が灰色になってよどんできました。この前の鹿と同じです。混沌魔物(カオスモンスター)の発する魔瘴が空気を穢しているみたいです。

 敵が近いようですね。


「……いた」


 一番前を進んでるユーくんが小声で言いました。どうやら敵を発見したようです。


「見て、あれだよ」

「どれどれ……」


 ユーくんの示す指の先にいたのは……


 えっと、あれは何でしょう?


 見た目は黒くてぶにゅぶにゅしてますね。ドギツイ黄色の縞模様が体表に走っていて、さながら毒持ちを表す危険色のようです。頭の部分にはニョキっと生えた2本の触覚。

 そして……めちゃくちゃでっかくてキモいです。そんなのが木々を溶かしながら、うじゅうじゅ動いてます。


「あれは……なんですかねぇ……?」

「裏庭の石をはがしたらいるやつ」

「ふっ、どうやらおぬしの予想が当たったようじゃのう」


 そこにいるのは……戦車のようにでかくてキモい超でかい……


 オオナメクジでした!!


「いやあれナメクジですよね!? スライムじゃないですよね!?」

「ナメクジはスライムじゃろ?」

「……うん! そうだよ! どう見てもスライム!!」

「スライムじゃなくてスラッグ(ナメクジの英語)です!!!」


 予想外すぎる敵の出現に、混乱に陥るロリ3人チームでした。

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― 新着の感想 ―
[一言] ロリコンの業が… 浄化で何とか出来そうかな?
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