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幼女勇者チーちゃんの異世界奮闘記 ~限界ロリコンアラサー女がオリキャラ幼女に転生した結果 ><~  作者: オフィ


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Lo4.ノープランで突き進んだ結果、いきなり餓死しそうになったんですけど

 お父さん棒ひのきのぼうを突きながら、てくてくとケモミミ幼女が森の中を歩いていきます。

 一見獣人に見えるかもしれませんが、たぶん苔の一種です。

 イメージカラーの緑色が森の中では良い感じの保護色になっている気がします。


 可愛いですね?

 これが今の私です。


 森に人の通るような道はありません。私の歩いてる道は全て獣道です。

 地表は落ち葉に覆われていて、歩くたびにガサガサと音を立てていきます。

 身長108cmという5歳児並みの身体の小ささを活かして、歩けそうな隙間をくぐりぬけ、なんとか私は進んでいきます。

 たまにお父さん棒(130cm)が引っかかって邪魔になります。

 お父さん、邪魔です。


 お腹が空きました。

 そこそこ湿度があるので、キノコはそこかしこに生えています。もちろん地衣類おなかまもびっしりです。

 ですが毒のリスクが大きすぎて菌類は食べる気しません。


 今でも思い出します。小さい頃家族で行ったキノコ狩り……私の採取したキノコをキノコ鑑定士の人に預けると、9割毒キノコとして帰ってきました。籠の中に残ったのは、なんかよくわからない白い小さなキノコだけでした。自信満々にもぎ取った30cm越えの大きなキノコは容赦なく捨てられました。

 ……今考えると、幼女時代の私が30cm越えの巨大キノコをもぎとるシチュってえっちそのものでは……?


 とにかく私にはキノコの才能がありません。だからキノコはいよいよ餓死しそうになってからの最終手段とします。


 幸いにも、森の中には虫さんがそんなにいないです。落葉の多さとこの過ごしやすい気温からいって、季節感は10月くらいでしょうか?

 現実の私も同じくらいの時期に死んだはずです。私たちが住んでいた現世とこの異世界はやっぱりリンクしているのかもしれませんね。

 冬コミに向けて準備しているところでした。

 永遠に脱稿ならず。無念です。


 それにしても身体が軽いこと軽いこと。運動不足な28歳アラサーの身体は鉛のように重く、すぐ疲労してました。

 それが今では歩くのが全く苦になりません。身体が軽すぎて小走りしてるくらいです。

 ここは生前の私の身体ではなく、アバターの方の身体を創ってくれたアワシマ様に感謝しなければなりませんね。

 この調子でどんどん森を駆け抜けていきましょう!



 ・・・

 ・・・・・・

 ・・・・・・・・・ぐふ


 も、もう私はだめです……

 体が動きません……

 歩けません……


 調子に乗ってすみませんでした。身体が軽いからいけると思ってました。

 自分の限界を全く知らなかった結果がこれです……


 いやね、新しい体に転生したからもっといけると思ってたんですよ……

 でも駄目でしたね……

 前の肉体よりはずっと軽くて動きやすいですけど、それでもきっちり幼女の体力でした。

 幼女はめちゃくちゃ元気に動けるんですけど、電池切れるのも早いんですよ……たぶん駆け出し始めて1時間経ってないです。


 というか、まじで体が動かないんですが。クラクラして立ってられないし、お腹がめちゃくちゃ空いてます……全然力が湧いてこないです……


 もしかして、これって『ハンガーノック』って状態ですか……?


 女子高生が山を登る漫画を読んでいたときに知ったんですが、確かハンガーノックっていうのはエネルギー補給しないまま運動してると突然ガス欠して動けなくなる現象のことです。

 私はあまりアウトドア派じゃないので初めて経験しました。家の中だといくらお腹が空いててもこんなことになったことは無いです。


 山登りのカロリー消費は平地でのウォーキングの何倍にもなると言います。

 ここらは山ってほどの傾斜はありませんが、アップダウンはそれなりにあり不整地で足の踏ん張りも必要だったので、通常よりも早く限界が来たのでしょう。


 ハンガーノックを解消する為には早急なカロリー摂取が必要ですけど……

 残念ながら食べられるものは持っていません。私にあるのは神様から貰ったお父さん棒だけ……


 しかも相変わらずあたり一面見通しの悪い森林が続いていて、1時間くらい同じ方角を直進したはずなのに未だに森を抜けられてません。


 これは詰んだ。本当に詰みです。


 幸いまだ異世界の魔物には遭っていませんが、このままここで倒れていたらいつ何が襲ってくるか分かりません。いや、その前に餓死が先ですかね……

 もう限界です……


 神様……私は異世界に来て何もすることもなく、このまま死んでしまうようです。


 ふふふ、私に相応しい最期かもしれませんね。魔王を倒す勇者なんて無理だったんですよ。

 だって私はただのアラサーの一般人ですよ。チートも何もなければ、しょせんこんなものです。


 ああでも、アワシマ様を恨んではいませんよ。たった少しの間ですけど、理想の幼女の姿になれて嬉しかったです……

 未練はありまくりますが。


 せめて異世界の可愛い幼女に一目会いたかったです……


 獣人にエルフ、ヴァンパイアとかも良いですね。クリーチャー系も可愛ければ好きです。のじゃロリの偉い魔法使いとかもいるんですかね?

 もちろん、異種族じゃなくて人間でも良いですよ。姫様や公爵令嬢、女騎士に村娘……私のド性癖は3~10歳の幼女ですが、高校生くらいでも可愛ければ結構好きです。

 私よくロリコンって言われますが、割とストライクゾーンは広いと思います。対よろ。


 ああ、未練だなぁ……もっと生きたかった……


 …………


「ねぇ、大丈夫?」


 ……なんか幼女の声が聞こえます。

 私の妄想力が幻聴を発動したのでしょうか?


「しんどいの? 動けないの……?」


 心配する幼女の声。

 ああ、遂にお迎えがきたのでしょうか……


「……もう少し我慢してね。絶対に助けるからね!」


 暖かい体温が私を包むと同時に、体が持ち上げられて宙に浮くような感覚がします。

 サワサワとした女の子の髪の毛が頬を撫でます。なんかいい匂いです。

 私は体重を預けて力を抜きました。


 ああ、幼女に運ばれてる……

 これは天国行きの列車ですね。わかります。


 そう思いながらも、私は徐々に意識を失っていくのでした。

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