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幼女勇者チーちゃんの異世界奮闘記 ~限界ロリコンアラサー女がオリキャラ幼女に転生した結果 ><~  作者: オフィ


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36/214

Lo36.ユージアVSガロンド! え、レベル4ってそんなにすごいんですか?

 カルマッセさんとの戦いが終わった後、私は観客席に戻ってきました。


「チーちゃんかっこよかったよ!」

「よくやったでよー」


 ユーくんとシャイナスさんが笑顔で出迎えます。


「あんなんでよかったんですかね?」

「……まぁ、いいんじゃないか? 内容はともかく、盛り上がっていたようだし。冒険者はああいうノリが好きだしな……」

「まぁあれでいいんならいいんでしょうけど」


 ガイナスさんはなんともいえない反応をしていますが、特に否定もしないようです。無事、エンタメとして消費されたようですね。

 なんで見世物みたいになってるんですかね、私。


「それじゃ、次はボクの番だから行ってくるね!」

「あ、はい。いってらっしゃーい」


 ユーくんは何にも気負わずに、訓練用の刃引きされた大剣をかついでとっとと行ってしまいました。


「ノリ軽いですねぇ……まぁユーくんなら大丈夫でしょうけど」

「本当にそうやろか?」

「あなたは……えと、ギルドの受付さん!?」

「ヨッツさんや。ヨッちゃんでええで?」


 ケモ度の高い受付さんが隣に座って話しかけてきました。どうやらヨッツさんというらしいです。

 キツネとネコを組み合わせたような見た目をしていますが、この際どういう獣人さんなのか聞いてみましょう!


「ヨッちゃんさんは何の獣人さんなんですか!?」

「キツネネコ獣人やで」


 まんまでした! 人は見た目が10割です!

 ……キツネネコ獣人ってそもそも何ですか? 具体的にはフェネックという動物に似てます。耳はフェネックほど大きくなく、猫っぽいです。かわいい。


「ほれ、賭けのオッズを見てみい。ガロンドのおっちゃんが1.4倍で、ユージアの坊ちゃんが3.1倍やで?」


 あれ? ホントです。なんでレベル5のユーくんよりレベル4のガロンドさんの方が上なんでしょうか? 普通逆じゃないですか?


「なんでユーくんのオッズが高いんですか?」

「あんなぁ。あんな子供がレベル5ってのはありえへんねん。せいぜい8歳そこらやろあの子?」

「ユーくんは10歳です。若干背が低いですけど」

「10歳でも同じや。あの年齢でレベル5ってのはありえへん。だからみんな嘘やと思っとるんやろ」

「え、でもレベル3の私のオッズは1.6倍でしたよ? 嘘だと思わなかったんですか?」

「そりゃレベル3やからや。あと獣人ってのもあったやろな。獣人って元々小さい種族もあって年齢わからん枠やし。あと見た目で人気出たってのもあるわ。そらモヒカンのおっちゃんより、可愛い女の子に賭けたくなるやろ?」

「はい。ヨッツさんも可愛いですね!」

「やかましわ」


 褒めたのに怒られてしまいました。照れですかね? ケモナーの人にとってはかなり可愛いと思うんですけど。ヨッツさんのケモ度80%。ほぼケモです。

 しかし獣人の年齢は分かりづらいっていう情報は有益ですね。これから私は3歳児の見た目をした年齢不詳キャラでいっちゃいましょうか? ロリババアも好きです!


「あんなぁ。レベル3とレベル4の間には壁があんねん。冒険者やってると皆5年以内にはレベル3まで上がるんやけど、冒険者10年やっててもレベル4に上がるのは半分しかおらん」

「そんなに大変なんですか、レベル4って?」

「せやで。レベル4になった時点で冒険者の中じゃ上の方やで」


 そういえば……今思い出しましたけど、出会った頃のユーくんもレベル3で「レベル3からなかなか上がらない」みたいなことを言ってませんでしたか? 「レベル4になったら魔王討伐の旅に出してもらえる」とも。

 本来レベル4になるのはめちゃくちゃ大変で、だからユナさんはレベル4を旅立つ条件にしたのではないでしょうか?

 混沌魔物を倒したおかげかぽんぽんレベルが上がりましたけど、本来のペースだったらユーくんは何歳で旅に出る予定だったのでしょうか?


「ま、そんなやから10歳の子がレベル5やと信じられんであのオッズなんやろ。これでも姫チャンの勝利でオッズごっつい変動したで? 『あっちのレベル3がホンマなら、こっちのレベル5もホンマなんやないか?』って」

「それでもユーくんは不利だと思われてるんですね」

「そらそやろ。レベル4冒険者はほんもんの実力者やで? レベル3のカルマッセはんとは格が違うわ」


 そうですね。ユーくんもこの前まではレベル3でガロンドさんよりレベルが低かったんです。決して舐めてはいけない、と。

 つまり……ユーくんの真価が問われる一戦ということですね。


「ところで、この勝負の賭けの胴元って誰なんですか?」

「ワイやで」

「ええっ!? ギルドの受付さんが賭博やってたら法的なアレに違反しませんか!?」

「ワイがルールだからええんや。ワイ、ギルド長やで?」

「ヨッツさんギルド長なんですか!? なんで受付やってたんですか!?」

「受付の子が昼休憩しとる間の代役や」

「えらいです!」


 なんと、ヨッツさんがギルド長でした。というか自由ですね、冒険者だけじゃなくてギルド側も。

 しかし賭け事ですか……思えば生前は一度もそういうのやったことありませんでしたね。この機会にやってみましょうか!

 私はヨッツさんになけなしの現金100センカを差し出しました。


「あの私も賭けていいですか? ユーくんに全財産(100センカ)をベッドします!」

「全財産しょぼっ!? めっちゃ良いドレス着てるのになんでや!?」

「あ、私別に姫じゃないです。庶民です」

「んな庶民おる!?」


 まぁそれはどうでも良いんです。こういう賭け事やってみたかったので。

 賭博黙示録ギャンブラーチーちゃんです!




 さて私の対決は前座にして盛り上がりましたが、次の対決はまた雰囲気が違いました。


 ユーくんVSガロンドさん。レベル5とレベル4の対決。

 二人が対峙しているのを囲んでいる野次馬たちは、さっきより真剣に観察してるように見えました。


「な、なんかちょっと雰囲気変わりましたね?」

「先も言った通り、ここの冒険者連中はほとんどレベル5より低い。先ほどと違っておだやかな気持ちではいられないのだろう」

「なるほど……厳しい目で見られてるというわけですね」


 ですがユーくんはそういう視線を気にした風もなく、剣を腰に構えていました。

 対するガロンドさんの武器は二丁斧。つまり両手に斧を持っているというなかなかに蛮族スタイルです。ガロンドさんは凶悪なヒゲ面で舌なめずりをしています。


「げへへ……化けの皮を剥いでやるぜ坊ちゃんよお」


 剥ぐ……ですって? なんかエッチなことを言ってますね? 犯罪ですよ犯罪! 児ポ事案になっちゃいますよ!!


「うん! よろしくね!」


 ユーくんもよろしくしないでください! よく考えずに返しただけなんでしょうけど!


「やっちまえー! ガロンドーーー!!」

「生意気なチビをぶったおせー!!」

「一撃だ一撃ーーー!!!」


 野次も飛んできました。先ほどの私の対戦と違って、ガロンドさん推しが多いようです。意外と人望があるのか、それともレベル5を自称したユーくんがヘイトを買い過ぎてるのでしょうか?(レベル5なのは本当ですけど)

 全くもう、大の大人が子供相手になんなんですか!


 じゃあそれなら私はユーくんを大声で応援しましょう!


「ユーくん! がんばってくださーい!」

「がんばるーーー!」


 私が声をあげると、ユーくんが手を上げて応えました。しかし、その隙にガロンドさんが動いていました。


「よそ見とは舐めてるじゃねーか! もう試合は始まってるんだよ!!」


 ああっ! ユーくんが危ないっ!? 私が声を掛けたばっかりに!!

 というかもう試合始まってたんですか!? ずるい!!


 ガロンドさんが二丁斧を振りかぶり、ユーくんに後ろ姿に迫った瞬間……!


 ユーくんはくるんと半回転しました。

 身体の小ささを活かし、迫りくる二丁斧の攻撃を潜るようにかわすと、そのままユーくんはガロンドさんの背後に立ちました!


 ドゴッ!


 ユーくんの刃引きされた剣がめちゃくちゃ重い打撃音を立てました。

 ガロンドさんを背後から思いっきり打ったようです。

 ガロンドさんは声を上げることもできずにドサリと倒れました。


 え……勝負ありですか?

 一瞬で終わってしまいましたけど。


 え、え? 本当に? めちゃくちゃヨッツさんが前振りした割には一瞬で終わっちゃいましたけど??

 野次馬たちも熱狂が覚めたように静まり返ってます。ヨッツさんもあんぐり口を開けていました。

 というか会場ドン引きムードになってません?

 呆然としてると、シャイナスさんとガイナスさんが当然のように言いました。


「ん、まぁこんなもんでよ」

「分かりきった勝負だったな」


 どうやら二人には分かっていたようです。えっと、レベル4のガロンドさんって冒険者の中でも上の方なんですよね? じゃあそれにあっさり勝ったユーくんって初心者だけど、既に冒険者の中でも相当強いってことなんですか?


 ユーくんもなんだか呆然としてるようでした。「え? これでいいの?」みたいな顔です。「なんか勝っちゃったけど……」みたいな感じです。これは自分の実力に無自覚な主人公あるあるな反応ですかね?


 会場が静まり返ってる中、やがてユーくんは何か決心したように顔を上げました。そして、剣をブンブン振り上げてこっちにアピールしました。


「ガイナスーーーーーーーーー!!!」


 ユーくんがガイナスさんの名前を呼びました。


「ボクと戦って! いま、ボクはガイナスと戦いたい!!!」


 なんと、ガイナスさんご指名です。シャイナスさんがニヤニヤしてガイナスさんを小突きました。


「あのとき、ボクが強くなったら仲間になってくれるって言ったよね! じゃあ、それは今だよ!! 今やろう!!!」

「俺はそんなことを言った覚えはないが……」


 ガイナスさんはやれやれと言った具合に立ち上がります。


「こうも衆目の面前で挑戦されては断れないな……だが、後悔するなよ。未熟な勇者は力の差を思い知ることになるだろう」

「うん、望むところだよ!!!」


 なんだかんだ、ガイナスさんの台詞回しもノリノリですね!?

 そうして急遽ユーくんVSガイナスさんの対戦が組まれることになったのでした。

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― 新着の感想 ―
チーちゃん高ケモ度幼女は守備範囲なのかな。透明だったり単眼だったりパーツ付いてたりのモン娘系も。
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