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幼女勇者チーちゃんの異世界奮闘記 ~限界ロリコンアラサー女がオリキャラ幼女に転生した結果 ><~  作者: オフィ


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192/229

Lo192.聖王御前試合まで残り2週間です!~魔王と四天王の会議で草~

 三週間後に行われる【聖王御前試合】。私達はそれに向けて動くことになりました。

 そして一週間経った頃、勇者高橋くんのパーティーが25階層までクリアしたとの情報が伝わってきました。情報源は一般兵士さんの噂話。食堂にいたときに聞きました。


 エールちゃんと私達4人は特級聖女の部屋の中に集まってます。定期集会……というわけでもなく、私達に個別に部屋が与えられてないのでいつもここを使ってるだけです。寝るときもここです。毎日お泊り会してるみたいで楽しいですね!

 エールちゃんが言います。


「ふむ、25階層ですか。想定より早いですね。流石は『勇者』の天恵ギフトを持つ者といったところです」

「え、早いんですか?」

「例の勇者達がダンジョンに挑戦し始めたのは1週間前。初心者ならまだ1~5階層をうろうろしているところですね」

「へー」


 なるほど、1人で90階層まで行ってるエールちゃんが言っても何も説得力がありません。

 それはそうと……今、私は重大なことに気付いてしまいました……!!


「……こうやって『勇者』の動向を話してると、自分たちが魔王軍幹部になった気分ですね?」

「実際勇者を倒す作戦会議してるもんね……」

「魔王と四天王の会議で草」

「だれが魔王ですか」


 もちろんエールちゃんが魔王枠です。こわひ


「この分だと【聖王御前試合】までには50階層は行くかもしれません」

「50階層といえばAランク冒険者と同等ですねぇ」

「はい。【勇者召喚】された者は勇者パーティー以外にも3パーティーのグループを作っているようです。そのいずれもたった一週間で15階層を突破。

 勇者高橋のパーティーが突出して強いですが、他もみな優秀ですね」

「へー」


 ふむふむ。全然分かりません。

 たしか聖王派には17人のクラスメイトがいましたね。その人たち全員強いってことですか?

 そんな分かってない風の顔をしている私に対して、ルナ子ちゃんが言います。


「チーちゃんは分かってないけど、戦ったことのない高校生がそんなに戦えるってすごいんだからね?」

「そうですか? でも私達は『変身』無しでも30階層まで行ってますよね」

「そりゃまぁ、変身なしでも今までの戦闘経験が生きてると思うし」


 そうです。

 実は私達4人も魔法少女の『変身』を使わず30階層まで到達しました。


 魔法少女が無敵の存在だと良かったんですけど、あの変身には制限時間があります。きなこちゃんは2時間、ルナ子ちゃんは3分。

 つまり変身してないところを狙われたら非常にマズイ。これがバレたら致命的です。

 ということで、『切り札は隠しておこう』ということになりまして、私達は魔法少女の『変身』は封印する気でいます。つまり【聖王御前試合】ではチート無しで戦い、勇者高橋を倒さねばなりません。

 まぁ無理に倒さなくてもいいんですけど。私達は聖王派の権威を揺るがしたいだけなので。


 しかし今まで戦ったことのない現代の高校生がそれだけ戦えるってことは『天恵』がやっぱりチートってことなんですかね?


「今はまだ戦闘経験の差が生きてると想うけど、このまま成長したら分かんないよ? こっちには静香ちゃん以外に『天恵』持ちなんて無いし」

「ふぁっきゅー。天恵無しでも高橋(ハイブリッジ)なぞには負けぬ」

「きなこちゃんが頼りですかねぇ」


 実は変身無しの状態ならこっちはきなこちゃんが一番強いです。きなこちゃんはルナ子ちゃんの方が強いと以前言っていましたが、それは変身後の話ですね。普段はそこまで強く見えません。

 【聖王御前試合】はクラスメイトと戦う対人戦。やはり対人戦では速さがモノを言います。天恵持ちの西蓮寺さんも、かなりとろくさいので対人だとめちゃくちゃ弱いですし。


「チーちゃんも結構強いと思うんだけど」

「オヌシ、手加減しとるだろ」

「えー、そうですかねー?」


 何故かここに来て私は「実は結構強いのでは?」的な疑いを持たれています。

 神気ではなく、戦力面での謎の高評価です。ハルテンではそんなこと無かったんですけどね?

 ルナ子ちゃんが言います。


「なんかこう、チーちゃんの実力って静香ちゃんと似てる気がする」

「え、西蓮寺さんと私が?」

「スペックが高いはずなのに、それを本人の残念さがすごく無駄にしてるって感じで……」

「うみゅう……さっぱり分かりません!」


 なんかすごい失礼な評価を食らった気がします。上げて落とされた気分です。

 エールちゃんは今度は私達の評判の話をします。


「伝え聞くところによると聖王派はまだ貴方たちが1~5階層をうろうろしてると思ってますね。相手は思いっきり油断してます」

「そうなんですか?」

「主に貴方たちがいつも1~2時間で探索を切り上げて帰ってくるせいですね」

「あー、なるほどね」


 本来であればダンジョン探索っていうのそれなりに時間がかかります。

 この【聖湖の迷宮】だと1階層あたり1時間。5階層クリアするには早くて5時間かかると言われています。

 それなのに朝出掛けて昼前には帰ってくる私達は、どうやら5階層もクリアできてないと思われてるらしいです。

 帰還のポータルクリスタルは5階層ごとにありますからね。途中で引き返してると思ってるんでしょう。


「単純に速いだけなんですけどね」

「確か貴方たちは次の階層へ行く道筋が分かるんでしたね?」

「はい、きなこちゃんとルナ子ちゃんは分かるっぽいです。魔法少女は変身しなくてもチートです」


 魔法少女の『変身』は封印してますが、変身しなくても使えるものについてはあまり制限してません。つまり索敵やルート選択については無制限。これはかなりダンジョン探索では有利なんじゃないでしょうか?

 一方、西蓮寺さんは言います。


「私、魔法少女になったのに全然分からなくて草」

「ま、まぁ苦手な子はいるよ。そういう子は他の魔法少女と組んだりするね……」

「ソロだと役立たずのニート」

「きなこちゃん、はっきり言い過ぎ」

「ぐふ」


 どうやら西蓮寺さんは現代日本だとソロで生きていけないタイプの魔法少女らしいです。うーん、なるほど。魔法少女の才能って戦闘面よりもこのへんが重要なのかもしれません。


「そういえば西蓮寺さんって魔法少女になって何か変わったところあるんです?」

「水魔法だけめっちゃ上手になった。契約した闇龗神(くらおかみのかみ)が水の神様だから?」

「えと、他の魔法は……」

「基本全部ぶっぱ」

「ま、まぁ、全属性使えるのはすごいことだから……」

「契約しても『魔女』の天恵が残ってるのミステリーふしぎ。なんらかの優遇が働いている」

「どやぁ」


 西蓮寺さんが得意気にどや顔しています。この人、魔法少女になってから特にデメリットはなくメリットだけ享受してるんですよね。この優遇キャラめ。

 まぁ、アワシマ様に幼女の姿にして転生させてもらった私の方が優遇度では最強ですけどね!(張り合う


「実際、静香ちゃんの水魔法は便利だよ。威力はそこそこだけど応用性がすごいし。これで変身したらもっと強いんだろうなー」

「まだあんまり変身試してないけど……たぶん結構強いと思う。10倍くらい強い。でも変身したら水以外の属性使えなくなる」

「普通ならそれは一長一短だけど、静香ちゃんの場合は他の属性使うと誤射が怖いから、メリットしかないんだよね……」

「草」


 へー、そうなんですか。やっぱ魔法少女化したら強くなるっぽいです。私もそういう変身できるようになるんでしょうかね? 一応、アワシマ様の力貰ってるはずなんですけど。

 エールちゃんが私達に言います。


「とりあえず、貴方たちも50階層はクリアしてください。30階層なんて子供達でもクリアしてるんですよ」


 そうです。エールちゃんの孤児院の中でも強い子達は、もう35階層のボスを倒して今40階層のボスに挑戦中です。これを倒したらBランク冒険者相当の実力ってことになります。すごいですよね。

 あ、そういえば知らなかったんですけど、ボスって勝てないと思ったら実は途中で引き返すことが出来るらしいですよ。何度でもボス戦やっていいらしいです。さすが神様の作ったダンジョン、親切設計ですね。


 ルナ子ちゃんが自分の手を見ながら言います。


「うーん、50階層かぁ。『変身』なしの素の状態だと結構厳しい気がするけど……」

「もう大分レベルが上がってるのでは?」

「きなこちゃんはレベル5、私と静香ちゃんはレベル3だね。やっぱりきなこちゃんは積極的に戦ってるおかげか知らないけど、ガンガン上がってるね」

「ふむ……そういえばチーちゃんは?」

「……自己申告でレベル10だって」

あんびりーばぼーしんじられねぇ


 ルナ子ちゃんがそう言うと、エールちゃんがピシリと固まりました。

 そして私の方を睨むように見ました。


「それは初めて聞きましたが?」

「……あれ? 言ってませんでしたっけ?」

「聞いてません。神聖国で一番レベルが高い私よりレベルが高いというのはどういうことですか?」

「えっと、私にもよくわかりません!」


 私がそう言うとエールちゃんにほっぺをつねられました。

 いひゃいいひゃい~


「……なるほど。私の攻撃がいまいち効きが悪い理由が今分かりました。次からはもっと強めにつねっていいですか?」

「お、おてやわらかにぃ……」


 むにゅぅ~、先生! エールちゃんがいじめる~!


「……エール様は信じるんだ。チーちゃんがレベル10ってこと」

「信じるもなにも、チーちゃんの実力は【力量測定の神石】で測れませんからね。まぁこんなのでも悪神討伐の実績があるらしいので、一応信じておきましょう」

「あ、でも私にレベルに見合った強さがあるとは言ってません!」

「そうですね。本番ではキナコに任せた方が無難でしょう」


 あ、そうですか。まぁそうなりますね。結局は『天恵無しノーギフト』のきなこちゃんが強ければ聖王派の鼻を明かせるわけです。

 そしてそれを見込んで自陣営に引き入れたエールちゃんは、周囲からの評価が『エールちゃんSUGEEEEEEE! エールちゃん最高! 俺エールちゃん派に改宗するわ!!』みたいになるはずです。知りませんけど。


 しかしまぁあれです。私がレベル10って言っても、逆に言うと私だけレベルが上がらなくて全然成長しないわけです。きっと必要経験値ってやつが違うんでしょう。

 特に私の場合は悪神討伐のときにアワシマ様に無理矢理引き上げてもらいましたからねぇ。なんらかの不具合があってもおかしくないです。


 西蓮寺さんがボソっと言います。


「私はレベル136ある」

「それはネトゲの話でしょ」

「この世界ではレベル3ですからね貴方」

「しくしく。自己申告したのに信じてもらえない……魔界も天界も救った英雄なのに……」


 いや、それもネトゲの話ですよね? ていうかその設定でなんとなく西蓮寺さんのやってるネトゲが特定できそうな気がします。

 まぁ……成長性は他の子たちに期待しますか! たぶんなんとかなるはずです!(楽観

西蓮寺さんのやってるネトゲはドラクエ10です。

不器用なのでアタッカーしかやりません。

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