Lo10.我慢できずに夜中こっそり抜け出して人に言えないことをやる幼女
夜中、皆が寝静まった頃。私はごそごそと寝床から這い出ました。かねてよりの計画を実行する為に。
この家にはベッドが2つあります。ユナさんのベッドとユーくんのベッドです。私のベッド? あるわけないじゃないですか。居候ですよ私は。
じゃあどこで寝てるのかって? ……そりゃユナさんのベッドですよ。当然ユナさんと一緒に寝てます。中身成人女性の私がユーくんと寝るっていうのは結構犯罪を感じるので。
いや、普通は犯罪でも何でも無い組み合わせなんですけどね……ロリコンとは罪な生き物です。
ユナさんは私を湯たんぽ代わりに抱いてぬくぬくします。夜中はちょっと肌寒いですからね。
彼女は冷え性なのか、ちょっとお肌がひんやりしています。ユナさんは良い匂いがして柔らかくて気持ちいいので、全然嫌じゃないしむしろご褒美です。
……これはこれで犯罪かもしれませんが、ガチロリのユーくんよりはマシです。というかユナさんをそういう目で見ちゃ駄目な気がします。
そう思ってると、なんか最近は毎晩ユーくんもユナさんのベッドに潜り込むようになりました。甘えたがりなのでしょうか? まだ10歳ですからね。かわいいです。
ユナさんを挟んで川の字になってるとはいえ、ユーくんと一緒に寝るのはなんかドキドキしますね……いやドキドキするなよロリコン。
さて、それはともかくユーくんが寝床に潜ってくるのは好都合でした。ユーくんをデコイとしてユナさんの湯たんぽにして、私は寝床から脱出することに成功しました。
足音を立てないようにそーっと移動し、誰もいない隣の部屋に移動します。この家は4LDK平屋建て。割と広いのです。前世の私が1K部屋に住んでたのとは雲泥の差です。いや、私が狭すぎるだけなのか?
ともかく、隣の部屋です。当然暗くて足元も見えないんですけど、最近便利な技を身につけました。先日岩を割る修行のときに出せるようになった白いオーラです。
あのときは何の役にも立てなかったけど、明かり代わりくらいにはなると思って練習してました。そのかいあって光量もある程度は調整可能。ランプいらずのチーちゃんです。一家に一台どうですか?
さて、計画実行です。
私は筆を走らせます。ユナさんにねだって貰った毛筆です。鹿かイノシシか何かでしょう。ちょっと硬めの毛です。
「ふひひ、ふひひひひ」
思わず笑みがこぼれてしまいます。キャンパスに筆を入れるごとに絵が形になっていきます。
この世界にちゃんと植物紙が普及しててよかったです。羊皮紙とか使うとめちゃくちゃ高くなりそうですからね、紙って。
ちょっと繊維がザラついてますが、それも味です。墨汁のようなものにちょんちょんと筆をつけてチマチマと作業してます。
今、私は絵を描いています。夜中、こっそりと。
なぜかって? 私は会社員やりつつも家に帰ったら睡眠時間削ってでも絵を描くくらいですからね。そんな私が絵を描くことを我慢できるはず無いんです!
今でこそペンタブ派ですが、学生の頃は美術部で水彩画を描いてました。だからアナログでも大丈夫。
弘法筆を選ばず。
畏れ多くも弘法大師空海様と同じ心境でロリエロ同人作家は筆を握ります。
毛筆でもいい。わら半紙でもいい。そこに画材があったら、絵師は何でも絵を描けるんです。
この森は夜は本当に真っ暗になりますけど、光るオーラで手元を照らすので平気です。
ふふふ、便利ですねこれ。見かけ倒しの光のオーラですけど、ちゃんと使い道があってよかったです。ただ光るだけですが、光量を調整すればそのうち太○拳みたいな戦闘時にも有能な目眩ましとして活躍するかもしれません。
今はユナさんもユーくんもベッドで仲良くおねんねです。これで思う存分隠れてえっちな絵が描けます……ぐふふふ……
「チーちゃーん♪」
「ふひゅぅっ!?」
突然耳元でささやき声が聞こえました。私は飛び上がってビビります。気配を全く感じなかったですが?
「しー。あんまり大きな声あげちゃダメよー」
「ひゃあぅ~……」
いきなり耳元でASMRやめてください。面白がって息吹き掛けないでください。ゾクゾクってしてしまいます。癖になっちゃいます。
私が振り向くと、そこには寝間着のユナさんがいました。というか近い、近いです。めっちゃいい匂いがします。えっちでは?
「あばばばば、ユナさん? ね、寝てるはずでは??」
「チーちゃんこそ、なんで起きてるのかしら~?」
「べ、べつに怪しいことは何もしてないですけど?」
私は咄嗟に絵を隠しました。
「別に隠すことないじゃない。とっても良い絵だと思うわ~」
「あへへへへ、そ、そうでやんすかね? へへへ」
ばっちり見られてました。ですよねー。
でも良かった。私が目から描くタイプの絵師で。まだ顔までしか描いてないです。
エロ絵師はおっぱいから描く人とか尻から描く人も結構いますからね。
まだこの時点では私は健全です。どうみても健全絵師です。
「チーちゃんは絵を描くのが上手いわね~」
「そ、そうですかね~?」
「ほとんど一発書きじゃない。相当描いてないと出来ないわよね~」
「えへ、えへへへへ。照れますね~」
なんかめっちゃ褒められてます。普段あんまり人に見せられる絵は描いてませんが、それでも自分の絵が褒められるのは嬉しいです。
いいねボタンポチっと押すのも良いけど、直接コメントくれたら舞い上がるほど嬉しいのが絵師です。
「これ、もしかして私を描いてるの?」
「あ、ええっと、これはその~……」
「う~ん……なんかやたら幼いように見えるんだけど、なんで?」
「ほえっ!? べ、べつに何でもないですよ! 気のせいじゃないですかねぇ!!」
やばい。ユナさんをロリ化してえっちな絵を描こうとしたのがバレたかもしれません。ユーくんだと流石に罪悪感湧くし、それにユーくんはロリというかショタみがあるので……
どちらかというと理想のロリはロリ化したユナさんなんですよね……正直、どちゃくそ好みです! ユナさんをそういう目で見ないと思ってたのに、想像すると可愛すぎて欲望が抑えられなかったんです!!
「ねぇ……チーちゃんって見た目通りの年齢じゃないんでしょ?」
「ふぉっ!? なじぇそれを!!?」
そっちの方がバレてたー! どういうわけか、ユナさんに私が偽物のロリ、ニセロリというのがバレてしまいました。あわわわわ、これまでユーくんの裸とか見てたことが犯罪になってしまいます!
誤魔化そうにも何故か確信を持っているように思えます。洞察力が鋭い方です。こわい。もう全て白状して謝るしかないです!!
「ご、ごめんなさい! 許してください! 年齢隠しててすみません! 偽物のロリですみません! 何でもしますから逮捕しないでください!」
「チーちゃん、声が大きいわよ」
「す、すみません……」
「まぁうちの子はこの程度じゃ起きないけどね~」
そう言ってユナさんは私を腋からひょいと持ち上げて、抱きかかえたまま椅子に座った。
はわわわわ、頭の位置にユナさんのお胸が当たってます。やわらかくて気持ちいいです。
「チーちゃんってこうすると全く動かなくなるわよね。大人しくていいわ~」
「ううぅ~」
だって、あったかいし気持ちいいし……ハッ!? これももしかして犯罪になるんですか!? どれだけ罪を重ねる気ですか、私は!?
「あ、あの、どうしてユナさんは私が偽ロリだと気付いたんですか?」
「偽ロリって……んー、そうね。ここからの話はユーくんには秘密にしてほしいんだけど」
「あ、はい。秘密にします」
そう言うとユナさんは私の頭を撫でた。さわさわ……ケモ耳のあたりがくすぐったくて気持ちいいです。
ええっと……? 偽ロリバレして処される流れかと思ったら……気のせいかもしれないけど、なんかめちゃくちゃ可愛がられてないですか? ペットの猫みたいな可愛がり方になってないですか?
なんなんですかこの流れ? 逆にこわい。
「私、チーちゃんのほかに転生者に会ったことがあるのよ。ユーくんの生まれる前のことだけどね~」
「ふぇっ、そうなんですか?」
ユナさんはなんと既に転生者に会っていたらしいです。
……結構多いんですかね、転生者?




