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押してダメだから引いてみよう

遅くなって申し訳ないですm(*_ _)m


何でもない平日のお昼休み。

私はさーやちゃん、蘭ちゃんと一緒にお昼ご飯を食べていた。


「私が思うにあれね!桃はいつも攻めすぎてるからダメなのよ」


「前回と言ってることが違う気がするのは私だけかな?」


「紗彩の発言がめちゃくちゃなのは昔から」


「ひどくない!?」


私達が集まってすることと言えば、決まって恋バナ、もとい私の恋愛相談だ。


「あれから二人を見ていて思ったのよ。二人は一緒に居るのが当たり前になっちゃってるのよ!」


「う、うん。まぁそれはそうだね」


「何を今更」


「話は最後まで聞く。私が言いたいのは各務原が今の状況に慣れすぎてるってことなのよ」


いまいちピンと来ない私と蘭ちゃんはお互いに目を見合わせる。


「つまり?」


「つまり!桃が自分の事を好きな事に慣れすぎてるってこと。各務原は無意識かもしれないけどこの状況を当たり前と捉えてるかもしれない。だから焦らないし、攻めてこない」


その時私達の脳内に電流走る!

さーやちゃん、、どっかで頭でも打ったの?大丈夫?

こんなの私の知ってるさーやちゃんじゃない。


「貴様誰ぞ?私の知ってる紗彩はこんなに鋭くない。もっとポンコツな奴だ。本物を何処やった」


「ひどっ!?」


「きっと頭を強く打ったんだよ。大丈夫。知り合いにいいお医者さんがいるから紹介してあげるよ」


「もう何よ!私真剣に桃のこと考えてるのに!」


「ごめんごめん、あまりに衝撃的だったから」


「話を戻す。確かに紗彩にしては鋭い意見。今まで落とすことに傾倒してきた桃は引くことをしていない。つまり、押して駄目なら引いてみろということ」


「そう!それよ!さすがランラン!」


「もうツッコまない」


「なんでよっ!ツッコむまでがセットじゃない!」


二人のコントを傍目に考えを巡らせる。

確かに私は今まで色んなアプローチを考えてきた。しかし、それは全て私が蓮にアクションをかけるという形でだ。


「確かに試してみる価値はあるかも、、」


「じゃあ早速放課後から試して見ましょう!」


「しかし、実際にはどうする?」


「う〜ん、、無視するのはやりすぎだしなぁー。あっ!そうだ!他の男子と話したり、一緒に帰ったりしてみたらいいんじゃない?」


蓮の言葉にオート反応してしまう私に無視は無理だけど、それくらいなら出来る、、かなぁ?

うぅ、、レンニウム不足になりそう。


「名付けて『あいついつも俺と帰ってるのに、、誰だよあいつ。あれ?なんでムカついてんだろ、、もしかして桃のこと好きなのか?』作戦」


長っ!ほぼ台詞じゃん!

長すぎて途中から何聞かされてるか分からなくなっちゃったよ。


「訳わかんないけど、それでいいわ!」


「良いのかい!?」


「ふふふ。放課後が楽しみ」


こうして私達のオペレーションが開始した。

読んでいただきありがとうございます!


次話は9月20日に投稿します!

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