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プロローグ的なもの

初です!勢いに任せてたり文体や構造がしっちゃかめっちゃかですがよろしくお願いします。


 "夏休みの課題を先にやるか、後にやるか"


 という人々を二分する問の存在をご存じだろうか?古来より伝わりし有名な問だ。

先にやると答えれば生真面目さを認められ、後にやると答えれば欲望に純粋であることが周りに共感を与えるであろう。


 しかし近年この問に対する第三の回答が急増している。

そう、"やらない"という選択肢だ。


 まったく嘆かわしい話である。

出された課題ぐらいちゃんとやれよ…いやほんと。

一方的に押し付けられたものとはいえ課題とは生徒と先生の間で取り付けられた約束事なのである。

夏休みを満喫したいから、やるのがめんどくさいから、という自分勝手な理由で一方的に破棄していいものではないはずだ。

そういう人間はいざ窮地に立たされた時どういう行動に出るかわからないから怖い。

しかもそういうやつに限って"やらない"ことを武勇伝のように自信満々に語りやがる。

そんなんだから後期高齢者共に"最近の若者"とかいう不遜なあだ名で一括りにされてしまうのだ。あーヤダヤダ。


 だから新たな問を提唱しよう。


 "夏休みの課題をやるか、やらないか"


 こうすることでその人が信用に値するかを図ることができる。

宿題なんぞで信用の有無が決められるものかと思うかもしれないが学生時代の行動は人格形成に大きくかかわっているため、このような小さなことでも十分に指標になりえるのだ。

まったく我ながらすごい発明をしてしまったな…。

これが流行れば信用に値する、それすなわち課題をやる人間だけ評価され、やらない人間は淘汰さる。

それを見た子供たちは宿題をやらない選択肢をおそれるようになっていく。

信用できる人間だけで構成された社会には一切の争いがない。

そうして戦争はなくなり、世界は平和になていった…。




 …ここまで妄想した段階であほらしくなり持っていたペンを置いた。

ってか途中から話し飛びすぎだろ…。

いい加減長い間机に向かってレポートを書いていたためか自然と伸びをしてしまう。


 「あー…、やめだやめ…」


 そう言って立ち上がり今日はもうレポートに手を付けないと決意した。

大体今日は20分も頑張ったしいいだろう。


 息抜きにゲームセンターにでも行こうと思い立ち出かけの準備を始める。

適当な服に着替え財布とスマホをポケットに入れる。

エアコンはつけたり消したりしたほうが電気を使うのであえて消さない。

ついでに照明と扇風機も消さない※面倒くさいからでは決してない。

そうして完璧に準備を終えて家を出る。


 「熱ぃなおい…」


 8月中旬、炎天下の中を歩く一人の青年から物語は始まる。




 …とどのつまりこの作品の主人公は夏休みに課題をやらない人間なのであった。

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