遠くの星の王子さま。
ぼくは小さな遠い遠い星の王子さま。
『クルリート』
幸せは... 『お金で買えますか?』
ぼくは何も答えられらなかった。
夢は... 『ちゃんとした大人になりますか?』
ぼくは何も答えられらなかった。
家族は... 『私を心から愛してくれてますか?』
ぼくは何も答えられらなかった。
友達は... 『僕は将来、親友と呼べる人が出来ますか?』
ぼくは何も答えられらなかった。
お金は... 『私は将来、困らないほどの大金持ちになっていますか?』
ぼくは何も答えられらなかった。
ぼくは、この星の王子さまなのに、みんなが何を考え、何を思い
どんな生活をしているのかも知らなかった。
ぼくは、何のための王子さまなのだろう?
ぼくが産まれた時からいる執事のじーやに聞いてみた?
『じーや! ぼくはこの星の人たちの為に何ができるかな?』
『クルリート王子、具体的にどのように考えておられるのですか?』
『具体的に......?』
『そうです! 何をどうしたいかは、しっかりとしたプランを考えて...?』
『プラン?』
『目的なく動くことは出来ませんぞ!』
『う.うん。』
王子さまは考えました。
物凄く考えました。
1番最初に考えたのは......ちゃんとした仕事をみんなに分け与える事!
そしてちゃんとお金をもらう事。生活できるだけのお金を...!
2番目に考えたのは......この星の子供たちをみんな学校に行かせる事!
みんなで勉強をしてたくさん学んで夢を持ち、切磋琢磨して欲しい!
3番目に考えた事は......家族との時間を大事にする事! 一家団欒が
出来る時間を、子供との時間を大事にする!
4番目に考えた事は......自由に男女関係なく話をする場所を作る事!
恋愛をすることは自由であり幸せな事なんだと思える場所作り。
◆◇◇◆◇
そしてある時、王子さまは早速、行動に移しました。
職を失い、路頭に迷っている人たちに仕事を与えました。みんなにどんな
仕事でも出来るように、その人が出来る仕事を分け与えました。
そうすると...? この星では働かない者はいなくなりました。みんなが
生活できるだけのお金を貰えていたからです。みんなが幸せになりました。
子供たちの為に、大きな学校を作りました。そして子供たちはみんな学校に
行けるようになりました。これで子供たちにも夢が持てます。
そしてこの星の決まりとして王子さまは、晩ご飯の時は一家団欒ですると言う
決まりを決めました。家族の大事な時間です。
恋人同士が行ける娯楽施設をつくりました。遊園地や映画館、動物園、水族館
プラネタリウムなどなど。恋人同士の幸せな時間を!
みんなは大喜びしました、みんなが幸せになりました。
王子さまにみんなが 『ありがとうございました。』
何度も何度も言ってくれます。
執事のじーやも! 『クルリート王子、ありがとうございました。みんなが
幸せになれましたね!』 と言ってくれました。
ぼくは幸せです。この星の王子さまで良かった。
最後までお読みいただきありがとうございました。