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終わってしまったこの世界で  作者: 中井ひかる
守りたかった大切なもの
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守りたかった大切なもの17

「ミコト。北方向に1番1体と5番20体、6番30体発見しました。」

ついにこの時がきた・・・これでやっとチカさんに・・・

「了解しました。私は1番を引きつけておくのでその間にミサイルで5番と6番の数を減らして下さい。」

「ミサイル発射します。」

「では私も行きますね。」

「ミコト・・・ご武運を。」

「お互いにですよ。」

覚悟は決まった。やるべきこともはっきりしている。後は成功させるだけだ。

ハルマのミサイルで5番と6番は10体ほど削れたがまだまだ残っている。

「作戦通りに私が1番を釣ります。ついてくる5番と6番を削って下さい。」

「了解しました。」

よし。一番は釣れた。追いつかれなければ大丈夫だ。

「ハルマ。今です撃って!」

「発射。着弾確認。敵の残り5番、6番共に5体ずつです。次で仕留めます。」

頼もしい。次は私の番だ。動力源の位置は覚えている。20メートル先の廃ビルから上に飛び乗る。

「第三波発射。着弾。敵5番、6番の全滅を確認。1番は任せます。」

廃ビルから、進行経路予測・・・完了。落下目標設定完了。必要エネルギー角度計算完了。

「ふっ」

目標値とのずれ1cm。許容範囲内だと判断。進入経路を表示。

「こっちか。敵の援軍が来る前に終わらせなくては。」

ドア・・・鉄製か。切った方が早いな。

「ふっ」

無事に切れたな。突入する。

「足音・・・数は3体。切り捨てる。」

目視完了。5番3体。突撃する。敵の行動を予測し表示。

戦闘の敵を首をはねて無力化。

「まずは1体。」

右奥の敵が縦に切りに来る。受け流してそのまま切る。

「あと1体。」

顔への突きを顔を横に振って回避。そのまま首を切断して無力化する。

「ふぅ。前に進まなくては。」

エネルギー源を発見。エネルギー供給用のパイプを切断する。

「とまった・・・のか・・・」

「ハルマ。エネルギー供給用のパイプを切断しました。」

「こちらから停止確認しました。お疲れ様でした。」

解体は明日でいいだろう。今日は疲れた気がします。


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