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終わってしまったこの世界で  作者: 中井ひかる
見つけ出した大切なもの
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見つけ出した大切なもの 2

見つけ出した大切なもの 2


 ある日の晩のことだった。グループのリーダーの人と青年が話し合っているのを私は聞いてしまった。途切れ途切れにしか聞こえなかったが

「あと……2日………4番」

「そんな……前……まだ…3日……」

という部分は聞こえた。

「4番…」

その言葉には聞き覚えがあった。私の聞き間違えでなければ確か…「裁きの光を降らせし第四の兵器」だったかな…。何故二人の話に4番がでてきたのかわからなかった。

前から青年にはおかしな所があった。食料があるところがわかっているように食料を発見したりしていた。

 それは2日後のことだった。リーダーが朝早くに

「お前ら、移動するぞ」

と、言った。グループの他のメンバーは皆納得しているようだったが私には何故かわからなかった。そんな時頭の中で2日前の夜にリーダーと青年が話していた事を思い出した。

「あと2日で4番が来る」

と青年が言っていたのを。

リーダーに着いていって移動している最中後ろを振り向くと、凄まじい光だった。空に浮かんだ機械が地上に向けて光を放っていた。まるで汚れた地球を浄化するかのように。

新しい住処に2日ほどかけて着きその日の夜私は青年に

「あなたは未来が見えるの?」

ときいてみた。もしかしたら、という程度だったし、間違っていて笑ってくれれば良いと思っていた。けれど青年は真顔になって

「どうしてわかったんだ?」

ときいてきた。私には青年が嘘をついているようには見えなかった。

「この事を知っているのはリーダーと今気付いた君だけだ。そうか…話しているところを聞かれてしまったのか…」

「どういうこと?」

「君が気付いたように僕には未来が…というより自分の探しているものがどこにあるのか視える力がある。体が貧弱な僕と幼い君がリーダーのグループと一緒にいられるのは僕の力があるからなんだ。」

私はこの時思った。この青年はいつかこの力のせいでひどい目にあうだろう。そのときは私が恩を返すために命をとして守らなければならないと。


3に続きます

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