守りたかった大切なもの3
ファイル3 『恋』
チカさんも中学生になりました。
小学校の卒業式でカケルくんに告白してOKを貰って毎日上機嫌です。
卒業式の前の日に私が省電力モード(人間で言うなら睡眠…でしょうか?)を取っているとチカさんが
「起きて!ミコト!どうしよう…断られたらどうしよう…」
と叩き起こすなり言われました。正直迷惑でしたが
「後悔の無いようにしたらいいのでは?」
と私は言いましたが
「わかってないなぁ…ミコトは…ロボットだし仕方ないか…」
と言われました。そう言うなら最初から言ってきてほしくないと思いました。これが感情なのでしょうか…?
その頃からチカさんは私ではなくハルマに話しかけるようになりました。感情の無いハルマなら黙って話を聞いてくれるからでしょうか?私は前まではチカさんに省電力モードの時話しかけられるのが嫌でしたが少し…寂しい(?)ような感じでした。
ある日のことでした。チカさんが学校から泣きながら帰ってきました。ハルマとの話を聞くとどうやらカケルくんが浮気していたらしいのです。生存本能に従うなら多くの女性と付き合い子をたくさん残したほうが良いはずなのに何故でしょうか?これが『恋』というものなのでしょうか?私にはまだわかりません。
※この恋愛や交際に関する考え方はハルマのものであり筆者の考え方ではありません
遅くなって大変申し訳ありませんでした。リアルが立て込んでいてなかなか執筆できませんでした。




