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『僕がいた過去 君が生きる未来。』本編  作者: 結月てでぃ
白銀の少年の嘆く愛の願い

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26/210

白銀の少年の嘆く雨の約束を

 それは、雲の隙間から見える月が、とても美しい、夜だった。

「あー、まだかなり冷えんなー」

 いつも通り、ビスナルクの訓練に顔を出した後、戦闘に参加した。その後、軍の寮の屋上に上がったのだ。

 普通にシャワーを浴びるよりも、外で雨を受けたほうが、いいと思ったから。体にこべりついた魔物の血が、少しでも体から流れると。

「でも、気持ちいーっ」

 ごろんと横になった。そうすると、大粒の星がかすんで見える空を、独り占めすることができる。

 このW.M.A黒杯の軍、中央司令塔は5つの棟から成っている。北にアンドロイドや銃火器を作ることを主としている軍兵器開発部。東に戦闘科。戦闘科は2つの部署に分かれている。魔物退治や盗賊退治などを主としている治安維持部と、王族や貴族の護衛を主としている近衛部に。エディスは、この戦闘科治安維持部に所属をしている。南東に病人の治療や看護を主としている医療部。南西に魔物のデータ管理や報告書の整理を主としている事務部。西に現在エディスが寝そべっている寮がある。星の形をしている黒杯の軍の真ん中に、もう1つ、施設がある。W.M.Aのもう一つの機関、人々を祈りの力で癒し、退魔の力で異端魔術師を裁く、聖杯の軍。その活動拠点である、ティーンス大聖堂が守られている。窓ガラス以外が全て黒い外観の黒杯の軍の施設、その中に気高く建つ白の女王だ。

「やっぱ、寒ぃな」

 起き上がり、中に入るためにペラペラのドアまで歩いていく。ノブをつかもうとした時、ピクリとエディスは手を止めた。バサッ、バサッと大きな翼ではばたく音が耳に入る。

「うわっ!?」

 ぐわっと黒い物が襲い掛かってくる。顎をつかんで引張られ、エディスは目を開いた。ザッと血が引く音がしたのではないかと思うほど、エディスの顔が真っ青になった。

「ヴァンパイア……!」

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