白銀の少年の嘆く神様の約束を
「あ……」
次に起きたら僕は一人だった。周りには、死骸ばかり。夕焼けも、闇も、エディスさんも、いなかった。
じんわりと涙が目に浮かび、それが膝に落ちそうになった時に、あれは来た。
「え?」
ぷかりと、光が落ちてきた。それは、僕の分からないものだった。
「あな、た?」
キラキラと光った、人だった。僕に分からない言葉でその人はなにかを言った。
「え? ごめんな、さい。僕には、分からない」
僕が分からないのだと気付くと、その人は悲しそうな顔をした。その顔がとても悲しそうで、気付いたら僕は口を開いていた。
「いつか、いつか……分かるように、なるからっ。だから、悲しそうにしないで?」
手を伸ばしてぎゅっと抱きつくと、優しく髪を撫でられた。
「ごめんなさい。僕、頑張るから」
ぱんっとはじける。抱きしめるようにすると、その光は体の中に入ってきた。
「……生きよう」
結局、最後に残ったのはそれだけだった。生きる。それ、だけ。
「生きよう。苦しもう」
いつかまた。またいつか。会えると信じて。
「……さようなら、ドゥー」
さようならは、久しぶりに続くものだから。愛してたよりも、これを置いていくよ。




