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難攻不落彼女  作者: 斉凛
外伝
200/203

女子会

お久しぶりの本編です

今回は女子の本音さらけ出しでいきます

覚悟して読んで下さい

「今日は女だけの女子会よ。無礼講でいきましょー。乾杯!」


 ハイテンションな理子のかけ声から飲み会は始まった。初めから日本酒を持った彩花、焼酎のお湯割を持った理子、そしてノンアルコールカクテルの紫。このメンバーで会うのは初めてかもしれない。

 企画・立案は理子だった。おかげでいい雰囲気のダイニングバーで、個室でのびのびできる。2月のあの大事件から1月が立ち、落ち着いたのでお疲れ会を女子だけでやろうという事になったのだ。


「紫ちゃんってテレビで見るより可愛いー」

「そんな事ないですよ。理子さん」


「あの葛城優吾を落としたのって、どんなテク使ったの?」

「あれは勝手にあっちがのぼせ上がっただけで……」


「いいな〜。私もあんな大物ゲットしたい」

「理子あんた最近幼なじみの本命彼氏ができたばかりじゃなかったの?」


「うん……まあね……将来性はあるし、今は私にべたぼれだし。でも人生何があるか分からないから、保険が欲しいって言うか」

「いいかげんにしときなさい。せっかくいい人できたのに、逃げられるわよ」


「そういう彩花は朝比奈さんとの同棲生活どうなのよ」

「同棲じゃなくて同居。まあ今はヤツは自宅療養中だから、暇つぶしに主夫してるわよ」


「ふーん。いいなぁ。朝比奈さんマメそう」



 初めはそんなたわいもない会話が続いていたが、しだいに酒が入ってだいぶテンションが上がってきた。紫もほんの少ししか酒を飲んでいないのに、2人のテンションと同じくらい酔っていた。


「紫ちゃん。この際聞きたい事何でも言ってみなさい。お姉さん達何でも言っちゃう」

「じゃあ、彩花さんに質問してもいいですか?」

「私に?いいわよ。何?」


「バストサイズ教えて下さい」


 彩花がお酒を吹き出して、理子がケラケラと笑い出した。


「同性から見てもそれ気になるよね。彩花教えてあげなよ」


 彩花は凄く嫌そうな顔をした後、恥ずかしげに俯いていった。


「……F」


「おおー!さすが」

「羨ましすぎる」


 カクテルグラスをどんと机に叩きつけて、紫が泣き出した。


「紫ちゃん。小さいのも可愛くていいじゃない」

「小さすぎです。断崖絶壁ですよ。もうブラなんかいらないんじゃないかってぐらい」


 日本酒を一気に煽った彩花が、紫を睨み付けるような目で言った。


「甘いわ。大きけりゃいいってもんじゃないのよ。サイズ大きいと肩凝るわ、ブラのサイズ無くて高いわ、変質者はよってくるわ、同性にひがまれるわ」


 泣く紫、怒る彩花に挟まれて、一人余裕の笑みを浮かべる理子。


「そうよ。何事もほどほどが一番」


「そういう理子はどうなのよ」

「私?私は一見細そうに見えて、隠れ巨乳のDよ。これ一番男受けいいから。ブラのサイズで困る事ないし」


 なるほどと紫と彩花が同時に納得した。そして疑問を抱いた。


「では柾木先輩は幼児体型好きの、真性ロリコン変態という事ですか」

「朝比奈も実は巨乳好きの変態か」


 彩花と紫は目を合わせて同時に口を開いた。


「「変態なんか死んじまえ」」


 彩花と紫は意気投合して乾杯をして飲み始めた。理子も楽しそうにはやし立てる。男性陣が聞いたなら真っ青な女子トークがその後も続けられたのだった。



 後日。ある日の日常。紫はさりげなさを装って、柾木に言った。


「先輩は好きな女の子のタイプとかあるんですか、童顔とか、幼児体型とか、ロリコンとか」

「そんな変態趣味はないよ。しいていうなら髪が綺麗な子好きだな。髪が真っ黒でさらさらロングのストレート。田辺さんみたいな」


 紫はなるほどと頷いて言った。


「それでは明日からパンチにしてきます」

「なんでいきなりパンチパーマ。見たくない!そんな田辺さん見たくないから辞めて!」



 後日、別のある日の日常。彩花も気になっていた事を朝比奈に言った。


「あんたもやっぱ男だし、巨乳好きだったりするわけ」

「うーん。胸が大きくても嬉しいけど、僕胸より足フェチだな。こう長くて適度な筋肉と脂肪のついた彩花みたいな……げほっ」


 そこで鮮やかなミドルキックが朝比奈の腹に決まった。


「アンタの好きな足よ。もっとお見舞いしてあげましょうか」

「どうせ蹴るならもっとハイキックの方がいいかな。スカートだし。中がよく見え……ぐっ」


 彩花の拳が朝比奈の顎に決まった。


「このエロ朝比奈!」

次回で200回ですね

何かやりたいな何がいいだろう

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