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プロローグ

星環歴454年。今からおよそ200年前のこと。


「魔導王国フィルタニア」は、隣国「ラミア王国」との戦争に敗北した。




――――




星環歴450年 冬


戦争のきっかけは些細な貿易摩擦から発生した不和であった。


元々不毛な土地での国家運営に限界を感じていたラミア国王の策略により、国民の戦争感情が煽られ、周辺国の協力を取り付けてフィルタニアに宣戦布告と侵攻を開始した。


フィルタニアは対応が後手に回ってしまい、かろうじて協力を取り付けることができた「シュタリア公国」と「ディルミナ王国」と共に、ラミア王国とその周辺国の侵攻に立ち向かった。


しかし情勢は芳しくなく、ラミア王国の圧倒的な物量に劣性を強いられた。


フィルタニアは以前から国の総力をあげて行っていた研究「魔導人形オートマタの開発」を急ぎ、なんとかこの劣勢の状況を打ち破ろうとした。




――――




星環歴452年 春


フィルタニアはシュタリア公国とディルミナ王国の支援を受けながらなんとか持ち堪えていた。


魔導人形オートマタの研究は着実に進んでいたが、最終段階でつまずいていた。

感情プログラムの制御と、その自己管理機能である。


魔導人形オートマタは戦闘に使用することを前提に設計されているため、周囲の敵意や殺意に敏感に反応することが求められる。


しかし当時の技術力ではその制御が難しく、僅かな敵意や殺意、あるいは自らに向けられた不快感などの過剰に反応してしまい、数多くの研究員が殺され、あるいは瀕死の重傷を負った。


最終的にこの”牙の制御”は、「ある方法」によって解決されることになるが、それを知る者は、今や誰もいない。




――――




星環歴454年 夏


ラミア王国はシュタリア公国とディルミナ王国の補給路を制圧し、フィルタニアへの補給を途絶えさせ、一気に攻勢へと転じた。


補給路を断たれたフィルタニアはラミア王国に対しほとんど抵抗ができなかった。


かつて世界でも屈指の魔法都市として知られた首都「フィーベル」は、ラミア王国の魔術師50人が構築した戦略級魔術攻撃を受け、陥落した。


魔導人形オートマタは、魔導王国フィルタニアの滅亡と共に完成し、








「起動しなかった」。



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