告白
ボケ=ボ
ツッコミ=ツ
関西弁によるボケとツッコミの漫才です。
ボ「社会人になると、学生時代が懐かしくなるな」
ツ「確かにね」
ボ「好きな子に告白とか最高ちゃう?」
ツ「あーわかる! 青春ってヤツや」
ボ「僕は人間だけどアニメキャラの君が好きだ!」
ツ「そっち!? 普通の恋愛ちゃうの?」
ボ「僕は高校生の時、アニメ研究部だったのだよ」
ツ「それは知らんけどさ。にしても告白が特殊すぎるんよね。もっと普通の人間にする告白をやったら?」
ボ「じゃあ僕が普通の高校生するから、君は異世界の美少女賢者してくれる?」
ツ「特殊すぎる! そんなアニメみたいな設定の告白は嫌やろ! それに彼女が美少女賢者って謎の職業すぎるわ。彼女は普通の学生でいこう!」
ボ「じゃあ僕はスポーツマンの設定でもええかな?」
ツ「爽やかな感じでええね! 練習を終えた後に告白のパターンで行ってみようか」
ボ「カバディ カバディ!」
ツ「クラブ活動が特殊!! カバディやってる高校生の告白ってなったら、告白よりカバディのことが気になって、何もかもが入ってけーへんから! 女の子に「好き!」って伝えても「さっきカバディやってたよな……」ってなるから! クラブは普通のスポーツでいこう!」
ボケの人は両手の親指を激しく動かす。
ツ「……それはなんのスポーツ?」
ボ「いやぁ、昇竜拳出すの難しいわぁ。親指の皮がめくれて痛いねん」
ツ「eスポーツゥウウッ!!」
ボ「波動拳はギリギリ出せるんだけどね」
ツ「しかも下手くそ! 高校生でそれは無いでしょ! もっとメジャーなスポーツでいこう! 女の子が好きそうなサッカーとかバスケットボールとか!」
ボ「じゃあ剣道でええかな?」
ツ「け、剣道? まぁええけど。僕、やってましたからね」
ボケの人、剣道の面を外して臭いを嗅ぐ。鼻声で。
ボ「君のごどが好ぎだ」
ツ「シャワー浴びてからにしよ! 面の中は汗臭いからね! 俺、剣道部やったからわかんねん! あれは日干ししないと臭うから! 脱いだ直後に告白するもんやないで! もっと普通のパターンでやって! もうサッカーでいこう。カッコよくゴールを決めてから告白ね!」
ボケの人、ボールを腹で掴んで。
「君のことが好きだ!」
「なんでキーパーやねん! ゴールに向かってバシッとシュートを決めて、好きだ! これでいこう! そしたら女の子は「キャーカッコ良い!」ってお前が好きになるから! カッコよく決めて!」
ボケの人、オデコを突き出して。
ボ「君のことが好きだーー!」
ツ「なんでヘディングやねん!」
ボ「大丈夫! その状態で彼女に突っ込んで行くからね」
ツ「余計あかんわ! ヘディング状態で寄って来られたら怖いやろ!」
ボ「ほなら、ボールをヘディングシュートした後にカバディで彼女に迫るから。カバディ、カバディ」
ツ「怖い怖い!」
ボ「僕の剣道の面を日干ししてくれ! 好きだーー!」
ツ「嫌過ぎるやろ」
ボ「君が異世界の美少女賢者でも好きだーー!!」
ツ「さっきの謎の職業! もうええわ! 辞めさせてもらいます」
2人「「ありがとうございました」」
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