この世界の手紙と真実の
おはようございます、こんにちは、こんばんは、2話目です。
今回はちょっと長めとなっております。 でも、本当に少しなので安心してください(?)
では、どうぞ
〖ネタが切れました。ダンジョンに行って新しいネタを作ってきてください。 by作者〗
「ってことみたいよ~アジャ~♪」
「…は?」
時間が止まり、そしてまた動き出した。
「いやいやいや、は? 何この手紙、ネタ切れって何?…まだ二話目だろ作者ーーーー!!!」
叫ぶアジャに、テオは優しく声をかけた。
「まぁまぁアジャ~、そんなに怒っても何にもならないんだからさ…
一緒にいこ~☆」
その言葉に、アジャは驚きを隠せなかった。
「テオ…何でそんなに行く気満々なの…ハッ! まさかお前、作者に買収されたな!?」
「いや~別にそうゆう訳じゃ…」
「うおおおお!!我が親友にまで手を出しおってぇぇ!許さん作者ーー!!」
アジャは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の作者を除かなければならぬと決意した。
「も~そういうのじゃないって~言ってるでしょ~!」
テロッ MISS テオの言葉はアジャには届かなかった。
「うおおおおお!!」
その姿はまるで、赤いマントを追う牛のようだった。
テオが事前に仕掛けたルームランナーが無ければ、窓を突き破っていただろう。
28.28分後…
散々走って疲れきったアジャは、冷静さを取り戻し、話をする状態まで戻ってこれていた。
が…
「俺は絶対に行かないからな!!」
アジャの方針は"行かない"という面倒な要素を含めて健在だった。
「そもそもさ、解説さんも思いっきり作者サイドってどういう事だよ!『面倒な要素』とか言っちゃってさ!あんたは中立的に物事を解説してくれると思ってたのに!」
アジャはもはや訳の分からない事を口走っていた。"カイセツシャさん"と知らない存在の
名前を出してきたのだ。
「いや、だからあんたの事だっt…」
これ以上言うと紛らわしくなるから止めて。
「ハイ…」
✳アジャは、不思議な力によって"カイセツシャさん"という存在に反抗出来ないようになってしまった!!
「ふぅ~、これじゃあらちが明きませんな~…」
テオは呆れたような顔をした後、一度深呼吸をし、アジャに話しかけたのだった。
「ねぇ、アジャ、なんで行きたくないか教えてくれるかな?」
「えっ、何でって…」
アジャはテオの言葉に明らかな違和感を感じたが、何かが"それ"を分からせまいとしていた。
「何でって、作者に従って動くなんてバカみたいじゃん」
「…何を言ってるのか分からないな…。この世界は何もかもが作者に作られた物なのだよ?」
テオの雰囲気は明らかにいつもとは違うもので、有無を言わせぬ迫力をもっていた。
アジャはテオの雰囲気と発せられた言葉が何なのか理解できなかった…いや、理解したく無かったのかも知れない…。
「テオ?どうしたの?何を言いたいのかワカラナイよ…?」
「ワカラナイのは私の方だよ。貴方が何を言いたいのか全く分からない…けど、私が言っているのは全て本当の事だよ? この世界は唐突に作者によって作られ、私たちという登場人物が作られ、設定が作られ、そして意識さえ自由に作られる。そして、その行動が出来るという事は、それと同時に…」
その瞬間、テオは身の毛もよだつようなオーラを全身にまとい、アジャの目をしっかりと捉えて、肌が凍るような目を向けた。
「全・て・を・意・の・ま・ま・に・消・し・去・れ・る・ん・だ・よ・?
思・い・付・き・ひ・と・つ・で・あ・な・た・も・私・も」
アジャは顔を青白くさせ震えていた。
「スイマセンイキマスイカセテクダサイダカラケサナイデ…」
しばらく沈黙が続き、テオが呟いた。
「良かった~!アジャは私と一緒に行ってくれるんだね~?」
「ハイ…行きます…」
「わ~い!ありがと~♪アジャがそう言ってくれて嬉しいよ~☆」
テオはすっかりいつもの雰囲気を戻していた。これがいわゆる『洗脳完了』というヤツだろう。
「さぁ~て、それじゃあダンジョンに向けてレッツゴ~!!」
なんとか無事ダンジョンに行くことが決まった二人。…いや、アジャは大丈夫ではないが…
まぁ、テオが次回までにはなんとかしてくれるだろう。それでは、次回からダンジョン入りますので、お楽しみに。
―――いや、ここまでメタ発言要らなかったんだけど…――― by作者
今回も読んでいただいてありがとうございます。
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