終話(仮)
これで終話です。
「おい! 貴様ら! いい加減にしろ!」
そんな感じでご主人様に睨まれ、私は動けなくなり、それを完全に呆れた顔で見ているエル様が居る中、先ほどまで剣を振りかぶっていた騎士のうちの一人の怒声で、現在の状況を思い出した。
……生憎、ご主人様はそんな中でも全く状況を理解せずにただ単に、私の事を襲い掛かろうとゆっくりと、近づいてきています。別に騎士連中などなんでもないといういしのあらわれなのかもしれませんが、他人の前で痴態を見せると言う行為は絶対にしたくありません。
「いい加減にするのはどっちだ! 私はマリネとキャッキャウフフをするんだぞ! いい加減にしろ、殺すぞ!」
しかしながら、騎士がご主人様の背後に立った瞬間、先ほどまで騎士を無視していたご主人様は激怒し、本来の魔力の十分の一以下ではある物の、人間ではありえない量の魔力を放出し、騎士たちは一瞬にして顔面蒼白になっていた。
……別にそう言う風に思ってくれるのはうれしいのですが、こんなところでご主人様の言うキャッキャウフフをされたくはないので今すぐに騎士の人達には助けてもらいたかったのです。
「ひっ、ひるむなぁ! かかれぇ!!」
「貴様、いい加減にしろと言っているだろう? ここで死にたいのか?」
しかしながらその勇猛な騎士たちは、ご主人様の威圧に、暴言に対して怯まずに剣を振りかかったが、妨害する騎士たちに向かい、今度は私の戦闘用の魔導結晶が自然に起動してしまう位の魔力が放出され、目は黒色から魔力過多の人の特徴の赤色に変色し、髪は浮かび上がり、すさまじい迫力があった。
「い、いい加減にするのはご主人様です! 私だってこんなところでそういう事はされたくないのです!」
そして、戦闘用の魔導結晶が完全に覚醒し、一応ご主人様とも戦えるようになったので、抵抗する気になりました。
そんな決意をし、暴れているご主人様に声をかけた瞬間、その勇猛な騎士たちは私に対し、女神、もしくは戦乙女を見るような畏敬の目で私を見ながら、「援軍だ! 皆! 死ぬなよ!」と士気を高めていた。
……どちらかと言えば私は敵サイドなのですがね。
「……」
「ご、ご主人様?」
しかし、決意した五秒後、その決意がどれだけ愚かな事をしたのかを食いいました。
ご主人様は何もしゃべらずに、口を弧を描くように大きく開き、狂気的な笑顔を見せ、しかし目だけは全く笑っておらず、病んだ人の様に濁り、そこには「私に逆らったんだから、もうなんだってしていいよね。もう更に調教して、私との関係を再認識させなければね」と言う風な意思を感じた。
「――生成:触手――」
「みゃぁ!?」
やはりご主人様と敵対するべきではなかったのでしょう。魔法生命体のワームか何かを動かし、私を触れようと少しづつ近付いており、それに抵抗するために数々の魔導傀儡人形を使っているのですが、全く持って防げておらず、段々と近づいてきていました。
「あの少女をまも――」
しかしながら、勇猛な騎士たちは私に向かってきているご主人様から私を防ぐように間に入ったが一振りで吹き飛ばされていた。
「ふゆぅ、ひゃ、やめてくだひゃい!?」
そして抵抗むなしく私はご主人様の触手に捉えられてしまいました。いますぐにはなれたいのですが、生憎どんどんと触手から生まれ出てくる、粘液により私は力を入れてもどんどんと滑ってしまう様なものによって力が出せずにいた。
「みゃぁ!? だめです、そこはぁ!!!!?」
……こんないつも通りの常識人にとっては異常な日常でもこれが私達の日常なんです。
まぁ、これでも面白いので万事OKです!
……今の状況は全くOKではないのですがね。
あとで書き加える可能性がありますが、一応これで終わりです。、




