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理事長と質問
常盤慎司と名乗った男は、年は40前半くらい、髪には少し白髪が混じっていて、背は180前半と言ったところだろうか。
そこそこいい体格をしている。
「君が、聞きたいことは大体は答えられるだろう。なにか、聞きたいことはあるかな?」
僕は、すこし拳に力を込め…
「僕は、一体何者なのですか?」
いろいろ、聞きたいことはあったが、まず、言葉に出たのは、これだった。
「僕は何者か。その答えは、君自身が一番知っているだろう。そのうち、思い出すだろう。」
僕は、すこしイラっときた。
答えられると、言ったのになんだ、その曖昧な返答は。
「しかし、一つ教えてあげると…」
理事長が、言葉を放った。