(2)
受付を済ませ、案内され体育館の中に入る。
窓から差し込む日差しが、レジャーシートの独特な匂いが、体育館の空気を震わす緊張感と期待が。
全てが眩しくて、綺麗で、好きで、ここにいれるだけで胸がいっぱいになる。
案内された席に座ってしばらく待っていると司会の人の声と共に入学式が始まった。
初めの在校生代表の挨拶は内部生の代表が行うらしい。
別に興味はないのでぼーっとしてると
「在校生代表。一ノ瀬透。」
ん?!?!
え?
代表なの?
ま?
まあ私もだけど。
「はい」
堂々と壇上へ登っていく。
周囲から黄色い声が少し聞こえる。
「入学おめでとうございます。〜〜。」
かっこいいいいい。
「___在校生代表、一ノ瀬 透。」
あっという間に終わってしまった、、。
次は新入生代表の挨拶だから私だ。
「新入生代表。日向 笑美。」
「はい!」
元気よく返事をして歩く。
透の横を通る時に軽く肩を叩かれ耳元で一言。
「頑張れ~。笑」
耳がっっ!?!?しぬ!!?!?!
そこからの記憶はほとんどない。
クラス分けの発表だ。
ほとんどのクラスが内部生と外部生が半々らしい。
私は1組で透は、、
「わっ」
「うぇああ?!?!」
後ろから肩を叩かれびっくりして大声を出してしまった。
すごく恥ずい。
「んふ、びっくりした?笑」
透だった~。
「びっくりするに決まってるじゃん!も〜〜、、口から心臓飛び出るよ?!」
これは本当
「ごめんごめん。笑」
「あ、ねえ。えみはクラスどこだったの?」
「1組かもしれないし、2組かもしれないし、3か4かもしれない!」
「え~何それ。笑」
今の笑顔は反則すぎて無理。
できれば誰にも見せないでいて欲しいレベルだな
あ、もちろん私以外のね
「うそうそ。1組だよ!」
「じゃあ僕とお揃いだね。笑」
oh、、、
いっつそーべりーくーる、、
え?
まじ無理かっこよすぎる。
「ちょっと、何あれ」
「え、知らん。まじかっこいいね。」
「それなすぎる。」
ほら、ちょっと周りの女子たちが騒いでるんですけど。
「移動だから一緒にいこ。」
そう言ってさりげなく手を繋いでくる。
いや、確かに周り人いっぱいだけどさ。
すぐ迷子になるけどさ、!!
て、手を繋ぐのは違うじゃないですか、!!
ま、嬉しいからもちろん手は繋ぐんだけど。
移動して3階にある教室に入る。
3年間同じ階を使うらしい、、
3階でよかった。
いつの間にか繋いでいた手は離されていて少し寂しいような、、そんな気もする。
黒板には座席表が貼られていて、私は後ろから2番目の窓からひとつ離れた席だった。
透は、、、隣?!
え、透となりじゃん!!
やった!
「んね、透となりだった、、ね、、、?」
嬉しくなって振り返ると
そこには
「まあ、一ノ瀬さんもこのクラスでしたの?」
ふわふわの縦ロールに明るい茶色がかった髪。
ぱっちりした平行線の二重におそらく何もしていないであろう上向きにカールしたまつ毛。
近づくと、薔薇の香りがする。気がする。
まるで、お人形さんみたいな可愛い人だった。
「ん?えみ、なんか言った?」
「あら?そちらの方が、例の、?」
え、例のってなに?
何かあるの?
私。
「そ、僕の大事な幼馴染〜」
あ~、なんだ。紹介してただけか。
良かった。
けど、なんか、、。
「こんな~~、幼馴染いいですわね。私もいるのですが、~」
「へ~、そーなんだ。でもさ、〜〜」
仲良くない??
「あ、でえみさっきなんか言ってたっけ?」
「え?いや、席隣だね~ってだけ!」
「え、席隣なの?やった」
「あ、そう言えば。この子中等部の時からの友達なんだ。」
え、嘘、女の子の友達とかいたの、、確かに友達多そうではあるけどさ、。
「一ノ瀬さんとは仲良くさせていただいておりますわ。」
「龍苑寺 愛華と申します!よろしくお願いいたしますわ。」
そう言ってニコッと微笑む彼女は、お嬢様そのものだった。
あぁ、、ライバル、なのかな。
いやだな、。
「龍苑寺さん、?よろしくお願いします!日向笑美です!」
「うふ、お話は聞いとおりましてよ!笑美ちゃんっ!」
えええ?!
え、えみちゃんっ?!
まさかのライバル(?)登場で波乱の予感!私の学園生活は、一体どうなるのやら
お人形さんみたいな「the・お嬢様」な龍苑寺愛華が透の幼馴染としてド派手(??)に登場!!
彼女は笑美の恋のライバルになるのか、それともーー
次話!「お友達と…」
お楽しみに!!!!
(世界一上手な「好き」の隠し方 毎週水曜・金曜日投稿)
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