ハンスその後
トゥルルル トゥルルル
ピッ!
「(あぁ、母さん、ちゃんと仕事は、見つけようとしてるよ。毎日、毎日)」
えらく、所帯じみた男の声がする
「”ルドー”か、無事に戻れたのか」
よく聞き取れなったが、確認する
「(はい…もう一度よろしいでしょうか?)」
あっ翻訳忘れてた
「(ルドーか、無事に戻れたのか)」
仕切り直しだ
「(はい…もう一度よろしでしょうか?)」
うん?あれ、翻訳効いてない?
「(もしもし、ルドーさん?)」
確実な確認をする
「(あぁ、はい、確かにルドーって名乗ってました)」
なっ!ちゃんと翻訳利いてる!コイツ紛らわいい事を…!
「(…え、何替わってくれって?なんで、君を許可しないといけないだ)」
サエキが”リンク・リンク”で繋がれたスマホの使用許可を求めている。
「(あの…もしもし話が見えてこないんですが)」
それは、こっちも同じだ
「(わかった!サエキ・リョク、一時許可!)」
渋々許可を出す。スピーカモードもオンにする。
「(えっあの…)」
「(あ、もしもし、お電話変わりましたサエキ・リョクです)」
「(えっと、リョク…さん?)」
「(覚えてないですか数か月前に、ノースセスで一緒に話した。ギバーですよ)」
「(あぁ、あの…お経の方)」
お経の方?
「(そうです、すんなりと受け入れてもらってよかったです)」
「(いや、変な安心感が急に出てきて、誰ですか?最初の人)」
「(”ユニオン”のエルフ、ハンスさんですね)」
「(あれ、じゃ、ギバーの奴隷村のエルフ)」
奴隷村だと、なんていいようだ!
ちら、っとサエキが、見てくる。そんな目で見てもダメだからな
「(まぁまぁ、うんうん、ほんの一時的に協力することになりまして、はい)」
「(あらら、そこまで、なんかいい感じに進展したんだ)」
「(いや、一時的に、ちょっとのっぴきならない状況になりましてね)」
「(え、何々?話を聞かせて)」
「(その前に、聞きたいことがありまして、今そっちは、何月何日ですか)」
ルドーが日付を伝える
「(そうですか、多分一週間後、やばいことが起きます)」
「(へ~、大変ですね。僕に出来る事なら協力しすよ)」
「(たっ助かります! じゃ、とりあえず、ババ様と契約してください。場所とか、雰囲気で何となく分かりますから)」
「(待て、待て!君とあの闇を見て、契約をするとはならんだろ、営業が下手か!)」
「(んじゃ、どうしよう?何か、貴方に魅入られた龍神様とかおられますか?)」
「(いないよ!さっきからスケールがおかしくない!?そこまでは、しないよ?一応そっちの世界でラスボス倒したんだからね、そっちの問題は、そっちで何とかしてくれ!)」
「(あ…やばいことが起こるのはリアルワールドの方です)」
こいつ、結構無茶苦茶な奴だなと、ハンスは、思った




