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これ以降の、通貨単位は、佐伯緑が日本円に換算します。

お世話になったギバーさんたちと、硬い握手をして僕は南の城壁へ向かった


「イヤーすいません、すいません。ちょっとした手違いがありましてね本来は、転生者があんな危ない目に巻き込まれるなんてないんですけどね」

「いえ、話を聞く限り、召喚酔いっといったもののせいでしょう、僕も生前は、酒に酔って周りに迷惑をかけたことが多々ありますし」


エルフの城壁内は、思った通り栄華の美を極していた。

土足で歩くことが考えられないほどの上質な暖かみを感じる絨毯

ずっと、手を当てていたくなるような弾力のある壁

完璧な間隔で並べられた上品な照明ランプ


はっきりと断言できる、この場所に僕の居場所はないと


「いいところでしょ?」

「そう思います」


ノエルダと名乗ったエルフがこの城壁内の説明をしている

自分の金銭感覚が正しければ、1日4万はくだらない高級施設に寿命が尽きるまで滞在できるらしい


「対価は?」


「”ソウメイ”(途方もなく見下さられたニュアンスになってます)な、あなたなら、分かるでしょ、あの方経由の転生者は大体それを望む」


「生憎ですが、心に決めている相手がいるので」


「ここから抜け出せるとでも?」


ノエルダが戦闘態勢に入る、


この人以外にエルフが見当たらない相当な自信をもっているのだろう



「それで、一体何どんなスキルをもっているんです?」


「いえ、これは、誰でもできる能力ですよ」


僕は、集めた気を放った

「ん?何を?」


「眠くなってきたでしょ」


「いや、違うこれはただ眠気を感じてるだけ…」


「分かりにくいですよね、目に見えない力ってのは、」


「何を、した?」


「仲間から硬い握手をして眠気を分けてもらいました、そして今それを放っています」


「それは、チートスキルじゃないのか?」


「リアルワールドで、気を遣うって言葉あるじゃないですか、ここでは、それが顕著に表れるみたいで、

 それを直であなたの魂に当てています」


「たましい?」


「あなたが、何かを嫌い、何かを好む、いわば個性、それには、身体の差異から生まれ科学的に説明できるかも

 しれない、でも面倒くさいから”魂”と呼びましょうか」



これは、詭弁であり方便だ魂は、存在する



「それに、直で干渉してる か」


「そんな感じです、お休み」


「無駄だ、この城壁を超えても、あの結界を超える事は、できない」


「…とんでもないヒントをありがとうございます」

 

僕はこの城壁の入り口から真正面

つまり南側の窓を蹴破りまっすぐ走りだした


リアルワールド


人類 基本能力


”魂の力”

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