プロローグ3
緑が刺さる少し前
キャリーバッグを棚に上げ指定席に座る。通路側の席
到着まで6時間、寝るかぁ、視界はの端にはしゃぎながら走る子供が見える
あぁ、いいなぁ目に映るすべてが、キラキラして見えてるんだろうなぁ
でも、外は、雨だったし、床濡れてるから危ないよ
速足で女性が向かってる…違和感、あれ、母親が子に向かう歩きじゃない
得物を狙って狩ろうとしてる獣、勝手に体が立ち上がってた。
「あのすいません、トイレ行きたいんで先に通してもらっても良いですか」
仮に、この女性が刃渡り15センチ程度と仮定した刃物をもってうるさい子供に危害を加えようとしている。
そうなると、ここがギリギリの刃が届く間合い、
女性が足を止める、ちりちりとした空気があたりを覆う、周りも何か感じたのか緊張がその場を包む
「あ…あぁ、はい、そうでしたか」
「いや、ホント申し訳ないです。漏れそうで」
「ふふ…」
張り付いた笑顔で振り向き、空いている席に入り道をゆづってくれた。
「あぁ、どうも、これ嬢ちゃんそこ、大きな声出したらだめですよ」
「ははっははは、おばさん、変な笑顔」
何かが後ろから来る、その予感は間合いに入ったときに確信に変わる
「この、クソガキがぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
躍起の怒号が社内に響く、その手には、15センチ程度の包丁が逆手で握られていた。
「嬢ちゃん逃げ…」
「じゃま!」
子供は、かばうように、前に押し出し、体をひねり
女性と対峙する。腰を落として、手を前に出して牽制する。
「警察!110番ナイフを持った女性!全員外に避難して!」
ん?あれ…ナイフ持ってない、下腹部に変な暖かさが回る
見たくないけど、そこに目を向ける。
「あ~、詰んだ?」
私の右横腹に、ナイフの柄の部分だけが移る、よく研いでらっししゃることで、
「(クソ、こんなところで、あの契約の結ぶには、ギリギリ?)」
雨が降っているザーザーの雨だ
”そうじゃの、緑は、ここで右脇腹を刺されたのぉ”
ババ様のそこが赤くにじむ
”これからは、わぁしの言いつけを守っていたのかの”
目の前に顔面血でまみれ、獣の目をした者が立ち上がる
「え、何?怖っ」
戦闘開始だ
緑は、発狂した女にしがみつく
「やめて!はなして」
振るう刃物が右腕をめった刺す
ババ様のそこが赤くにじみだらんと、腕の力が抜ける
「生きろ!」
「いやよ!この子に私の地獄を見せてやる!」
緑は、左腕で女の首を固める
それを剥がすように、ナイフが振るわれる、左腕がぐられるように刺されて
ババ様のそこが赤くにじみ、両腕が垂れ下がる
「”ずっと、つらかったんじゃろう?”」
「は?」
緑は、あごで女の肩を挟み、足をかけて押し倒す
女は、必死に態勢を立て直し、胸、肺に刃をたてる
ババ様の…もうどこから血が出ているか、分からない
それでも、汗をかきながら、必死な笑顔だ
ジェニスに、にじり寄る
「”お主が、苦しみ、のたうち回り、必死になるその姿が、とても愛おしいぞ”」
「なんで」
緑は、全身の力を振り絞り抱きしめる
ババ様は、ジェニスを抱きしめる
「”ただ、愛しているそれだけじゃ”」
緑の魂は、体から、完全に離れ
ババ様は、こと切れた




