憑き
「レオクさん!アサナさんたち回復能力者を!」
「無理だ、ゴブリンの武器には、毒が塗ってある」
「毒?…多分何とかできるかもしれない、早くほかの人たちを」
「っつ、分かった」
回復能力者のいる方にレオクさんが走っていく
幸い、フェスは、終了したみたいだ
エアルさんの体にて当てる、そして毒気を探る
体に中に回るその気を刺された傷口に集めるイメージする
そこが熱くなっていくのを感じる
「ごめんなさい、こんなことに意味があるかわからないけど」
僕は、そこに集まった毒気を血ごとずずっと吸い上げた
当然その毒気が自分にも回る
そこで、意識が途切れた
どうしてこんなことになちゃったのかなぁ
転生する約1年前
ババ様と契約を交わした
とあることを試したかったんだ
「自分に厄を集めてほしい」
その願いが叶えば神様の存在証明になる
そのうえ、今目の前にある全ての不幸が
”ただの神の試練”と思うことができる。
言ってしまえば
ちょっと狂ってしまったんですよね
勿論今の現状を理論的に
なぜ、自分が疎まれ、ひどい目に合うか
説明なら簡単にできてしまう。
35才を超えて、家庭を持っていない
ただのその一点だけだ。
要、リアルワールドに何の貢献もしていない
その土地の神は、きっと愛してはくださらないのだろう
だから、そんな願い事をしてしまった。
気が付くとエアル夫妻の家の中だった
床に直に引いた布団で寝ていたみたいだ
「あ、目覚めた!よかった」
「アサナさん、エアルさんは?」
「あなたより先目覚めてる」
「あぁ、良かった」
「それより、何をやったのエアルの毒が抜けて、あなたがその状態に」
「どうやら、そういいう存在みたいです僕は、すいません自分のせいでエアルさんが」
「エアルは、自分の判断でリョクを助けた、そしてリョクは、自分の判断でエアルを助けたそれでチャラ」
「分かりました」
「リョク」
戸口の方からエアルさんの声が聞こえる
「あ、ごめんなさい」
「気にするな、それより”セタカサマ”からお声がかかった南の城壁に向かえだそうだ」
「そうですか、もうお別れですね」
「リョク!リアルワールドの国にこんな争いごとなんてなかったんだろ、
じゃあ、なんでこの国は、こんなことになるんだ」
「それに答えるには、まだ僕は、この世界を知らなすぎる」
「じゃ、ずっとこのままなのか?ずっと命の危険に怯えなければならないのか
救いは、なぜ神様は、我々を愛してくれないだ!」
どくん 何だ、急に頭痛が
(こやつの、血をもらったからのぉ少し体を借りるぞ)
チリーン チリーン
「えっ鈴の音どこから?う…えっ?ねむ…く」
アサナが倒れこむ
「アサナ!?うっなんだ、この空気は?リョク一体何をしている?」
「愛してくれか?その望みなら充分に叶えておるのじゃが、まだ足りぬか?」
「…お前、リョクじゃないな」
「そうそう、話が早くて助かる。この国の神様、ババ様と呼んでくれるとうれしいぞ」
「神様?、”セタカサマ”じゃないのか?」
「そやつらは、ただの契約者じゃ、大口のだがな、してお主の願いはなんじゃ?」
「この国から襲撃イベントを無くしてほしい」
「代償は?大口の契約者は、毎年すごいのを捧げとるぞ、お主がそれを超えるのは、現実的じゃないの」
「じゃ、どうすれば」
「それは、自分で出さなければならいがサービスじゃ、こいつリョクを使え」
「え?」
「こいつに、”この世界のシステムを解いてくれ”とお願するのじゃ」
「そうすれば、襲撃イベントは、なくなるのか」
「そうじゃの、それが成就するまで願続ければ必ず、そこの方に神棚を作り毎日麦を捧げろ、札はこやつがもっておる」
「わ、分かりました」
「それじゃ、またのぉ」
パタン、リョクが倒れるがすぐに意識を取り戻し起き上がる
「えっ何があった?」
「リョクお願いがあるんだ」