夜明け前
大ムカデの首を落した後
暫く滞空していた
リョクとミッチー何か話した後下に降りた
「あぁ、すいません、ちょっと混乱して…」
リョクは、そう言って倒れた
ミチルが優しく抱きかかえて部屋の隅に移動した
私たちも近くによる、ミチルが睨んでくる
「逃げないんですか?」
低いトーンでミチルは問いかけた
「そんな、薄情な事する訳ないやろ!ドーズアルカいったん休も!」
「あぁ」
仮眠を取ろう
ここ居る全員が疲れていた
シンと静まる寂れた教会
今日は、警戒せずに眠れそうだ
数時間後
リョクが飛び起きるように覚醒した
「は!えっと、ミチルさん今何時?」
私は、ステータス画面で時間を確認する
「リョクさん大丈夫?今5時前、4時50分や」
ミチルの視線が痛い
「そうですか、えっともう出れますか?」
「ん、ええよ」
ダンジョンと化した教会は
魔物がボスを崇拝するためか、侵入を拒むためか
入り口から礼拝堂まで続く道は、延長され少し入り組んでいた
帰りの小部屋まで続く通路は、リョクのおかげで魔物が消えている
しかし、読み誤った、ドーズアルカもあの状況で、足を引っ張るなんて
(ドーズアルカさん、様子がおかしくないですか?)
小声でリョクが話しかける
爪を噛んでぶつくさと言っているドーズアルカ
「そんなことない、あと、パーティー内でのひそひそ話は、だめや」
「魂を流している身として忠告します、ちゃんとした教会で呪いを解いてもらうことをお勧めします」
「の…呪われてなんてない!」
「呪いは、自分じゃ気づかないものですよ」
「…ならあんたも、そうや!変な決めつけはやめとき」
「そうですか、すいませんでした。まぁ、身を持たない怨霊さんは、精々24時間耳元で自殺些事することぐらいしか出来ませんし」
「えっなにそれ!?エグないそれ?」
「気持ちは、分かりますよ。仲間が欲しいだけなんですよ。そうだ、ネフィリムさんたちは、次はどこへ」
「べつの国へ向かうつもりや」
「そうですか、報酬はどうしますか?ギルドに向かわないとお金もらえないですよ」
「それは、え~、じゃ私らが魔石全部もらう、お金は、君らや。断言できる君の方が得してる」
「あっやっぱりそうですよね」
それから、ダンジョンの外を目指す
4人とユキチャン
もうすぐ入り口
「隣国は、”シームブルグ”でしたっけ」
ここから、一番近い国 匠の国”シームブルグ”
触媒を核とした機械人形 ゴーレム が闊歩する国
「機械人形には、気を付けてください」
「大丈夫!そこら辺、うちのドーズアルカがおる。機械系は、エラーを起こして壊れるか逆に正常に戻ってうちらに従うかや凄いやろ~」
「俺は、凄い…」
ドーズアルカがつぶやいている、早く出ないと
と、入り口に近づくと、リョクが前に立った
「パティキュラリズムとユニバーサリスティックって知ってますか?」
「は?」
「その身内を守る考えをパティキュラリズム、ギルド詰まりは国を守る考えをユニバーサリスティック」
「うん、それが何なん?」
「例えば、ドーズアルカさんとネフィリムさんがとあるパーティーに所属してダンジョン攻略しているその際、そうですね、誤ってドーズアルカさんが武器を人に当てて死亡させたとします」
「え?」
急に話を振られ驚くドーズアルカ
「……」
「そのことは、必ずギルドに報告することになりますし他のパーティーの証言が必要になります。仲間のネフィリムさんはその時なんと答えますか?」
薄暗い室内で、リョクの目が、はっきりと見える。いや、違う背中から、何かが首を出して、じっと見ておられる
「えっと、そうやな、仲間を助け…えっと、身内よりの発言をするかな?」
「仲間のために偽証するってことですね」
「はは、た…たとえ話やろ、ドーズアルカも困っとるやろ、なぁ」
「あ…あぁ」
「僕もパティキュラリズムよりの考えです、ただドーズアルカ君」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
クエストを受ける少し前
サエキ・リョクは、ギルドでナギナと
話をしていた
「ナギナ、久しぶり」
ナギナは、最近、パーティーの編成を頻繫に替えて新人冒険者の育成をしているらしい
レクチャー代は、安価で、どちらかと、友情を作るためだそうだ
こういうのがギルドマスターになるんだろうなぁ
「おお、リョク。なんか色々やってるらしいな、役所じゃちょっとした話題になってたぞ」
「えっどんな、話題?」
「とても勤勉なギバーがこの国に移住してきただと、よかったな」
「ありがと、そうだ。聞きたいことがあって」
「なんだ」
「ナギナが言っていた最初に抜けたパーティーの名前を知りたい」
「あー、内部情報だからなぁ、まぁ、調べりゃ分かることか、いいぜー 後でビール奢れよー」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ナギナは、君に泣いて謝ってたよ、なのになぜ、結界を壊したの?」




