災厄の一撃
霧の中での戦闘、それは、
本来、五感が研ぎ澄まされた
野生型のモンスターに分がある
つまり、闇雲に霧を張るの愚策
だが、
「シロチャン”目”をお借りします」
ピット器官、蛇が熱を感知して
獲物探す感知器官
白蛇様の魂とリンクしている僕は、
熱を持つ生物が可視化され
この霧の中でも確認することができる
結界のひび割れは、中型の魔物なら難なく
通過できる大きさだ
気配を殺し、結界の割れ目の左側に
腰を落として待機する
さて、この付近のモンスターは、散々聞かされた
森ゴブリンに大ガエル、一角ウサギと暴れ熊
大ガエルは、なぜか近づくだけでどっか逃げてしまうので
なので実際は、3体
魔物の気配を感じる、人型の熱が結界を抜けようとしてくる
まだだ、自分の間合いに入るまで、敵の全体が確認できるまで
森ゴブリン1体に、一角ウサギ2体
結界は、割れ目は、並列では、潜りづらく
魔物の群れは、ゴブリンを先頭に1列になる
全員が僕の横を通り過ぎた
いまだ、
一番後ろの一角ウサギの首を優しくなでるように、
左の手の甲で上にあげ、ダガーナイフを突き立てる
腰の予備のナイフを右手で握り
振り向き、もう一体の一角ウサギを後ろから
抱き着くように自分の体を寄せしっかりと左腕を
首に巻き右手でナイフを首に突き立てる
異変に気付いたのか、ゴブリンは、後ろを見ようとするも
右後ろの死角に回り、引き抜いた予備ナイフを逆手に持ち
体重を乗せ首に差し込んだ
素早く、ナイフを回収して最初のポジションに戻る
(早く来てくれ!)
「ぐぉぉぉぉ」
暴れ熊の咆哮
(違うお前じゃない!)
長物使えばヒット・アンド・アウェイで対処できるが
手早く済まさないと、国に侵入を許す
何かを察したのかユキチャンがバックパックから、首を出し何かを咥える
それは、魔法屋からお礼としていただいた魔石だ
中くらいの大きさをいくつか所持している
(シロチャン一体何を?)
と、思う間もなくその魔石を飲み込んでしまった
「!!!!」(なぜ?)
どっくん!
っつ頭がこの感覚は、
フェスであの一撃を使った時に感覚だ
この世界で言う厄は、魔なのか?
今なら放てる
右手で刀を作り
居合を抜くような
構えをする
暴れ熊を狙う
シュッ!
それを放つ
”災厄の一撃”
それを受けたものは、
まるで、体と魂が急に剝がされる
かのように絶命する。
暴れ熊は、黒いチリになった




